前へ目次 次へ 14/100 湖畔の溜息 ちぎれちぎれの綿をあつめて ゆきだるまをつくりましょう とぎれとぎれの息をひそめて みえないえほんをかきましょう はなればなれの鳥たちによびかけて くらいとんねるをふさぎましょう さまざまいろいろ言うけれど とっておきの喜びだけはかくせない あしおと軽やか 輝くひとみ 頬はばら色 背なかが弾む 集い騒げば 楽しい一夜 哀しみ遠く 聞こえる軋み 列車の音は どこかのだれか 明かりとゆげと 笑顔とちょっとのたべこぼし ひと時の永遠に 湖畔の溜息を忘れて