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「みすゞさまへ」「ショッピングモール」
15.3.15 推敲(みすゞさまへ)
「みすゞさまへ」
哀しみを
哀しいと言わず
苦しみを
苦しいと言わず
不条理を
そのように言わず
ただ
不思議とうたったひと
見えぬものに
言葉を与え
見えるものとに
思いがけない縁を
与えたひと
命日には
遅かったけれど
こころのなかで
花を手向けます
真っ赤な大きな
一つだけの薔薇の花を
「ショッピングモール」
大きな函だな
大変なひとだかりだな
たくさんの
色とりどりの
ものもの
ものが溢れている
おとなもこどもも
若いものも年寄りも
みんなここにいる
大きな窓のある
水族館の水槽みたいだな
わたしたちは
魚たちで
店員さんは
魚たちの世話係り
窓から覗いてるのは
お日さまと
雲の家族たち
眩しい視線に
眼が眩むみたいだな
この詩集も100作目になりました。
読んで頂いた方々に感謝いたします。
そして、区切りとしてここでこの詩集は終わりたいと思います。
ありがとうございました。
今後は、また新しい詩集を書くことになると思います。
その際には、ご一読願えれば望外の喜びです。




