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恋人は初対面?

『』メール []LINE {}チャット


日曜日、サンくんとデートの日になった。


待ち合わせの10分前に集合場所になっている駅前の時計台の前についた私は携帯でサンくんと連絡を取りあっていた。


『サンくん、着いたよ』

『早いな。悪い、もう少しかかるかも』

『大丈夫、まだ時間じゃないし』

『ありがとう。夏に会うの楽しみだ』

『私も楽しみだよ』


零[棗、相手はまだか?誰だ?]

棗[まだだよ。落ち着いてよ、零くん]

満[ガラスに張り付くな、零一。変な目で見られるだろう]

乙[昇、零一を止めなさい]

昇[無茶言わないでくれよ、乙女ちゃん。俺には無理だって。というか満くんと乙女ちゃん、完全にデートの雰囲気じゃん!!なんで俺だけ零くんとなんだよ!]

昇[リア充め!!]

零[彼女が欲しい!!]

乙[うるさいわよ、あんたたち。デートなわけないじゃない!デートだったらもっと可愛い格好しているわよ!!]

昇[くそっ、なんで俺はモテないんだよ。イケメンなはずなのに]

零[それをいうなら俺もだよ!バスケ部て副部長として頑張っているのに]

棗[……]

満[棗、バカは放っておけ。バカ2人は俺が〆ておく]


携帯から顔を上げる。向かいのファストフード店に目を向ければ昇と零くんの頭を叩いている満くんと乙女ちゃんの姿が見えた。

バカ2人に呆れていれば携帯が震えた。


『今ついた、待ってろ。すぐ行く』

『待ってるね』





「あれ?間崎さん?」

「あ?お前、新聞部の……あー、名前なんだ?」

「天城棗です」

「そうか」

時計台のベンチに座ってしばらくしても間崎さんはどこにも行かない。あちらも気になるのかチラチラとみてくる。


「……間崎さんも待ち合わせかなにかですか?」

「そうだけど。お前もか?」

「はい。時間過ぎてるんですけどね」

「……俺もだ。相手が見つからない」

「連絡したらどうですか?」

「それはお前もだろ」

「そうですね」



『大丈夫?ついてる?』


ピロリン

チャラリラ~

送信して少し、間崎さんの携帯がなると同時に私の携帯もメールを着信した。


『お前どこいるの?俺もう着いたんだけど』

『私もいるよ?とりあえず左手を上げてくれるかな?』


そう送信してしばらくするとピロリン!と音がなった。どうやら間崎さんの携帯がなったみたいだ。

返信あっていいなと思いながら、少し気になったので横目で見てみれば間崎さんは左手を上げている。

まさかね。

そう思い、今度は右手を上げるようにお願いする。


ピロリン!

着信の音がしたので確認すれば間崎さんは右手も上げていた。


「あ、あの」

「なんだよ」

「もしか、して、サン、くん?」

「……なんで、それ。もしかして、お前、夏?」


お互いの顔を見合わせた私たちはすぐさま相手の服装をチェックする。

間崎さんの服装はサンくんがメールで教えてくれた服の特徴と一致している。相手もそうだったのか今度はお互いのゲームのアバターを見せ合う。

間崎さんの携帯に表示されているのは紛れもなくサンくんのアバター。

もしかして私の待ち合わせ相手って


「「お前か!!/あなたなの!?」」


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