帝立戦闘員育成専門学校 3
短めです
皆の自己紹介が終わると
「では今から歓迎会がありますので先ほどと同じ講堂に向かってください。もう準備は終わっているはずです」
と先生が出て行った
え…もう準備できてるの?はやくね?20分ほどしか経ってないけど?
そんな疑問を感じつつ講堂に向かう
途中
「よう、レイト」
グロウが話かけてきた
「グロウ、どうした?」
「いや、暇だしまた一緒に話しながら行こうかと思ってよ」
「そっか」
「にしてもあの先生最初はキレイで見惚れちまったけど…怖かったな」
…見惚れたって、顔真っ赤にして俯いてたじゃないか
「あぁ、それにクラス中の生徒に徒式をかけてた、きっとすごい実力を持った人なんだろうね」
「あれは思い出したくねぇな、トラウマだぜ」
「はは、よっぽど堪えたみたいだね」
「お前は違うのか?」
「同じだよ」
「だよなー、ありゃ逆らったら駄目なタイプだ、お袋と似た感じがした」
お前のお袋さんもあんなんなのか…大変そうだ
「そうなんだ」
なんて、これまた他愛のない話をしていると
「やっほ、レイト君!!…に、あなた誰だっけ?忘れちゃった」
ニキも話かけてきた
「俺はグロウ、そういうお前はニニ…だっけ?」
「ニキだよ!!失礼な魔族だね君は!!」
「お前も人の事言えねぇだろ、それに君って言うな気持ち悪い」
「初対面の人に気持ち悪いって言われた…」
なんて、どっかで見たようなやり取りをしていた
講堂に着くといくつものシャンデリアが浮いて豪華な飾りが壁一面にしてありテーブルが沢山並んでいた
食事も所狭しと置いてある
「「「…」」」
流石にこれには俺も含めて三人とも絶句していた
この短時間でなんで、こんな準備が出来てるんだ!?
これも何かのシステムとか能力使ってるんだろうか?
そんなことを思ってると
「新入生の皆、俺は生徒代表ベイル・J・テイラーだ!何回も聞いていると思うがここでも言わせてもらう、入学おめでとう!これはお前達の歓迎会だ!全校生徒が集まっている訳ではないが、多くの先輩達も出席している。今の内に交流を深めておけ、もちろん新入生同士で交流するのも忘れるな」
そんな挨拶が飛び込んできた
ベイル・J・テイラーって竜族で帝専最強って噂のか?
「わわ!ベイル先輩って言ったら帝専最強の!?すごーーい!生で見れるなんて感動」
ニキはテンションが上がって
「ふん!すぐに俺が最強になってやる」
グロウは意気込んでいた
俺は…まぁ精神年齢40近いんだから、そんなに騒ぐ事はしない
「ニキは落ち着け、グロウは…まぁ頑張れ」
と二人に言うぐらいだ
「長い話は学長の専売特許だからな、俺はさっさと始めさせてもらう、皆コップは持ったか?…よし、明日からは勉学と戦闘訓練が大変だろうが頑張れ、応援している!乾杯!!」
「「「「「「乾杯!!」」」」」」
これからの期待と不安が入り混じった感情を隠さず大きな声を出して乾杯した
ただ…
これが酒だったら
と思わずにはいられなかった