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帝立戦闘員育成専門学校 1

しばらくは学校生活を書いていきます

リフターで送ってもらうこと5時間


ようやく帝専に到着した


リフターは空を飛ぶ車だと思ってくれれば良い


「着きましたよ、レイト君、起きて下さい」


どうやら寝てたようだ


「ん?あ、すいません、寝てたようですね、ありがとうございました」


寝る前に見ていた読みかけの参考書を閉じながらリフターから降りる


「いえいえ、長い道のりだから仕方ないよ、じゃあ頑張ってくださいね」


そう言ってどこかに行ってしまった。まぁ仕事に戻ったんだろうな


さて教室を探さなきゃな、とパンフレットを開く


そこには学校の案内と簡単な説明がされていた


「にしても…でかい学校だ、さすが帝専」


時間があれば見て回りたい


空中庭園もあるらしいし、見ておいて損はないだろう


沢山の生徒とすれ違いながら歩いていると、一人の魔族とおんなじ方向に向かっていることに気付く


着ている制服には一年生の校章がつけられている。初めて同期を見つけた、話しかけてみよう



「こんにちは、君も入学生だよね」


「ん、そうだけどお前は?」


「俺も今日入学する生徒なんだ」


「丁度いい、クラスに行くまで暇だから話でも付き合えよ」


「俺はレイト・F・クオンよろしく、君は?」


「グロウ・D・クラウンだ。君なんて言うな、気持ち悪い」


気持ち悪いっていわれた


「気持ち悪いって…」


「ん、傷付いたのか?しっかりしろよな」


「初対面の人に言うことじゃないと思うんだけど」


「思ったことを言っただけだ、初対面とか関係ねーよ」



モノをハッキリ言う子だな



「レイトはなんでこの学校に来たんだ?」


「強くなりたいからだよ」


「ははは、まぁそりゃそうだよな」


「君…じゃなくてグロウは?」


「もちろん最強の魔族になるためだ」


最強ね、このぐらいの年の男の子にしてはありきたりの答えなのかな


「俺たち同じだな」


「え?俺は最強になりたいなんて言ってないけど」


「強くなりたいって事は最強になりたいって事と同じだろ?」


「違うよ」


「そうなのか?まぁどうでもいいか。そういや、どこの出身なんだ?」


いきなり話題変えやがった


「俺は王都グランシアから来た」


「ずいぶん遠いところから来たんだな、俺は帝都グランフェリアだ」


「ここじゃないか」


「おう」


なんて他愛のない話をしていたらクラスに着いた


驚いたことにグロウとクラスが一緒だった


「同じ壱クラスだな、とりあえず自分の席にいくわ、またな」


「あぁ、また」


少し話をしただけだけど、グロウはいい奴みたいだ


俺も自分の席に着くと


「こんにちわ」


隣の席に座っていた獣人族の女の子に話しかけられた


「こんにちは」


頭に耳


両手足も毛でフサフサしてる


毛の色は白


可愛い系だ


にしても何の動物をモチーフにしてるんだろう?白熊か?にしてはスマートな体系だなぁ


いや…それよりも、なんで黒い鉢巻きを目に巻いてるんだ


「どうして、目に鉢巻き巻いてるの?それで見えるの?」


あまりにも気になったから聞いてみた


「普通、いきなり聞く?デリカシーないなー」


デリカシーないって言われた!!今日は初対面の人に傷つけられる日なのかな


でも、もしかして目が見えないとか重い話になるのか?だったら確かにもっと考えて聞けば良かっ…



「まぁ、良いけど、これはね…お洒落だよ!!」


「お洒落かよ!!」


悩んだ時間返せ!!


「私はニキ・D・ライト、よろしく!あなたの名前は?なんでさっきの子と一緒にきたの?どんな関係?どうして同じ制服着てるのにあなたはダサく見えるの?」


こいつひでーな!!


「レイト・F・クオン、さっきの子とはここに来る途中に会っただけだよ、目隠しをお洒落だと言ってる君にダサく見えるとか言われたくない」


「ひどい!!目隠しとか言うけど、透視の付属効果がついてる生地だから視界良好だよ!!」


なにそれ、無駄に高性能だな


「それ着けてて良いことあるの」


「うん!!」


「教えて」


「可愛い!!」


「ねーよ」


「また、ひどいこと言った!!!」


テンション高い、やばい…こいつ関わると疲れる子だ


「先に言ったのはそっちだろ、俺は正直なだけだよ」


「私の方が正直だもん!!」


いやいや、会話になってないし、そもそも張り合う所じゃないんだけど


こんな会話しててもニコニコしてるし、何なんだこの子は


なんて思っていると魔法陣が現れて、教室中の子たちが騒ぎ出した


「転移式?」


あれは数ある科学と魔法が合体したような機器の一つ

転移システムの式だ


かなりの金が掛かるはずの転移システムを導入してるのか。流石帝専


「分かるの?」


「普通だよ」


なんか驚かれてるけど、勉強してきたんだ。このぐらいは分かって当然だ




現れたのは使族の女性だった


「皆さんこんにちわ、この壱クラス担当教諭のシオン・H・カインです」


超キレイな先生だ、それにスタイルもかなり良い、出てるところは出てて引っ込んでるところは引っ込んでる。胸元が結構開いてる…


ついつい見てしまう、どこをって?




言わせんなよ




周りもザワザワしている、まぁそうなるよな


「ここに来て良かった!!」


ニキとは反対の隣の人間族の男の子はガッツポーズしている


分かるぞ!!その気持ち!!!!


ニキは「ほえー」だらしない声を出しながら見ている


グロウを見ていると顔を真っ赤にして顔を伏せていた


…マジかよ、こいつ意外と純心なんだな


なんて思っていると


どんどん不機嫌な表情になっていくシオン先生


「うるさいです。黙ってください」


と突然掌をこっちに向けられたら息が止まった


周りを見ると全員苦しそうにしている、徒式を使われてる!?


いきなり何してるんだ、この先生!

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