自宅
リフターの中でうたた寝したり本を読みながら五時間
ようやく家に着いた
「サンキュ」
「いいえ、ではまた一週間後に」
「おう」
そう簡単な挨拶をした後にリフターは直ぐに方向転換し見えなくなった
あの運転手帝専に戻るときも同じなのか?
どうでも良いが…
「ただいまー」
とにかく家族の顔を早く見たくて玄関の扉を開ける
「おかえり」
「お帰りなさい」
「にぃちゃ!!お帰り!!!」
「兄さんお帰りなさい」
父さん、母さん、トウガ、カナミ全員が笑顔で俺を迎えてくれる
これだけで帰って来てよかったと思える
「ただいま」
たまらずもう一度言ってしまう
「さぁさぁ!料理はもうできてるわよ、早く入りましょ」
「あぁ」
久しぶりに帰った家は色んな意味で温かかった
「学校の話を聞かせてくれ」
父さんはまた休みを強引に取って帰ってきたみたいだ
「クラスの皆とは仲良くしてる、特にグロウとニキ、トニス、ユウヤって奴らと仲良くしてる」
友人のこと、戦闘訓練のこと、戦争実習のこと、話せばキリがない
「最初の戦闘訓練と補給部隊に付いて行って前線まで行ったのは流石にやばかった…まぁ良い経験にはなったんだけど」
「怖い目にあったのね…取り返しのつかないことにならなくて良かった」
「そこまで厳しい学校だったのか、このままで良いのか不安になるな」
「にぃちゃ、すごーい!」
「帝専ってそんなに怖いんだね、いつか酷い怪我をしないか心配しちゃう」
トウガは幼い為良く分かっていないみたいだが、皆心配してくれた
「心強い仲間がいるから大丈夫だ」
「そう…でも本当に気をつけてね…話は変わるんだけどレイト話し方が荒くなってない?」
母さんが話し方が変わったと言ってくる
意識してないだけでいつの間にか変わってたのか
「そうか?あぁ、グロウが似たような話し方をしてたから移ったのかもな」
「良くあることだね、父さんも昔は友達や他の人の話し方を真似したものだよ」
「ふーん」
「じゃ!俺も!その話し方やってみる」
トウガがそんなこと言っている、この時期は年上の真似をしたがるからなぁ
「好きにしろ、でもトウガはそのままの方が良いと思うぜ?」
「えぇー」
なんでむくれるんだ…分からん
「私は前の兄さんの話し方の方が好きだったのに」
今度はカナミがむくれている
おいおい…お前もか
「そんな事言われてもな」
父さんが「そういえば」とニヤニヤして
「彼女とかはできたのか?」
なんて聞いてきた
「もう!あなたったら、レイトはまだ子供なのよ?」
「ははは、最近の子は色々早いからな…ついね」
これは…本当のことを言った方が良いか?
「いるけど?」
「「え?」」
両親の固まった顔が面白い
その後はトウガとカナミはむくれたままで両親からは何で付き合うことになったのか細部まで質問された
母さんは俺にはまだ早いとか言いながら喜々として聞いてくるし父さんも最初は驚いたようだが最終的にはニヤニヤしていた
妖族だと言った時には更に驚かれたが…
「人間族と妖族かぁ~あまり聞かない組み合わせだね」
「そうね~、いることにはいるけど、この二つの種族は同族と付き合うことがほとんどなのにね~」
らしい
これには俺がビックリした
話はヒートアップし、つい惚気てしまう
「これが中々可愛くてね」
「言うね」
「言うわね」
「言っとくが熱々だ」
「ははは、これは火傷しそうだ」
「水膨れはつぶしたら悪化するから気をつけなさいね~」
「何を言いたいんだよ?」
「「別に~」」
ニヤニヤしやがって、この夫婦は全く…
楽しい時間はあっと言う間に過ぎていくもので、気が付いたら10時を回っていた
「あら、もうこんな時間」
「遅いくなってしまったな、さぁ、もうお風呂に入って寝なさい」
「「は~い」」
「あぁ、トウガ、カナミ、久々に一緒に入るか?」
「「うん!!」」
俺は久々に妹と弟と一緒に風呂に入り、頭や身体を洗ってやる
風呂から上がると今日の疲れが出たのか俺は眠気に襲われる
「もう寝る」
「「おやすみレイト」」
「ぉやすみ」
トウガ、カナミと川の字になって横になると瞼が重くなってくる、二人は既に寝ている
両親はまだリビングで何か話しをしているみたいだったが眠気には勝てず俺は完全に寝入ることになった
…
ゲシッ
「イダ」
目が覚めたのは、まだ空が暗い夜中だった
「カナミ…寝相悪すぎだろ」
原因はカナミだ
顔面を蹴られて地味に痛い
カナミを起こさないように寝相をなおす
「今、何時だ?」
時計を見ると3時だった
「(真夜中かよ…もう一眠りするか)」
もう一度寝るために布団に潜ろうとすると
ドガァ!!!
凄まじい轟音が静かな町に鳴り響き、地が揺れた




