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風邪なのにぃぃぃぃ!!

― 深緒目線 ―


学校帰り、咲希と一緒にバイト先の喫茶店向かっていた。


「蒼太が風邪ひくなんて珍しいよねぇ」


「・・・・・風邪ひきそうにない」


「まぁ、拓真と亮平が蒼太の家に行ってるから今頃バカやってるでしょうね」


※蒼太家では紫織が登場していたころ by作者


「あっ、ここだよ」


咲希がそう言って指さした所にはちょっと古い喫茶店があった。


「マスター、連れてきたわよ~」


店にはいると前掛けをした若い男の人が出てきた。


「あら、咲希ちゃん!まぁ、可愛い子連れてきてくれたわね!」


「・・・・・ど、どうも」


「まぁ、看板娘が2人になってお店も繁盛間違いなし!!」


なんか、テンションが高いな。


「あら、男の子も来るんじゃなかったの?」


「それが、風邪で倒れちゃったのよ」


「大変じゃない!帰るとき生姜クッキーあげるから食べさしてあげてね。体が温まるから」


優しそうな人みたいだ。

とりあえず、いい人みたいでよかった。



それから仕事をして帰っていると

美柑に会った。

3人で話していると

明翫に絡まれてしまった。


咲希が2、3人倒したけれど縄で縛られた。


怖い…

誰か、助けて!!


―蒼太目線―


俺は今、全速力で走っていた。

美柑から事情を聞いた俺は北公園へ向かった。


*******


あの後、美柑はすぐに回復した。


「美柑、どういう事か説明してくれよ」

「実は部活が終わって帰ってたら北公園で咲希ちゃんとみーちゃんを見つけたの」

何で北公園にいたんだ?

バイトが終わって寄ったのかなぁ?


「それで、少し話していたら明翫の不良に絡まれて咲希ちゃんが少しはやっつけたんだけど大人数だったから・・・・・」


咲希も無茶なことするな・・・・・

女の子なんだから少しは大人しくなればいいのに。


「蒼ちゃん、早く行かないと大変なことになるかもしれない」


「大変なこと?」


「2人が危ない・・・・・」


も、もしかして!!

クソッ!だから、タチの悪い不良は嫌いなんだよ!!


「美柑、拓真たちに速く帰れって言っといて!!」


俺は家を出て北公園に向かって走り出した。

間に合え!!風邪なんて関係ない!!とりあえず走れ!!


「なんで瀧高って、可愛い子が多いんだろう?」


「さっき、逃がした子も可愛かったしなぁ~」


あれは、明翫!!

そこには深緒と咲希がいた。

2人ともはだけた格好で怯えている。

間に合ったか!?


「早く三谷さん来ねぇかなぁ?」


アイツらはどうやら三谷って奴のことを待っているらしい。

そいつが来る前にあの雑魚共を倒さないといけねぇな!!


「おぃ、お前明翫の奴だろ?」


「あぁ!?んだ、てめぇ!!」


チビでリーゼントの奴がいかにもって感じで反応した。


「ったく、俺は今機嫌悪いんだよ。そこの2人さっさと返せ」


こちとらぁ、風邪ひいてるんだよ!!


「あぁ!!それが人に物頼む態度かぁ!!」


こんどはデブでゴツイスキンヘッドの奴が反応した。

ったく、デコボココンビかよっ!!


「頼んでも返してくれねぇだろ」


「わかってんじゃん!そんなに返して欲しければやってみろよ!!」


チビの方は喧嘩っ早い感じだな。


「来るなら来いやぁ、コラァ!!」


俺はチビに向かってかけだした。


ったく、すばしっこいなっ!!


「オラァ!!」


「ぐふっ!」


腹に蹴りが入ったじゃねぇか・・・・・

パワーはまぁまぁってとこだな。


「どうした?そんなもんかぁ!?」


「蹴り入れたぐらいで威張ってんじゃねぇぞ!!」


俺はチビに殴りかかった。


ドガッ!!


パンチが当たりチビが怯んだところへ裏拳!!


バゴッ!!


チビは動かなくなった。

う~ん、案外あっけなかったなぁ。


「この野郎・・・・・オラァ!!」


ドスッ!!


「かはっ・・・・・!!」


後ろから不意打ちで殴るなんて卑怯じゃねぇか。

しかも、結構痛い・・・・・


バキッ!!


なっ!て、鉄パイプッ!?

後頭部に鉄パイプって下手したら死んでるじゃねぇか!!


「オラァ!!」


バゴッ!!


ドゴッ!!


ガスッ!!


「チィッ!」


やりたい放題鉄パイプで殴りやがって!!

いい加減にしろぉ!!


ゴスッ!!


俺はデブの顎に頭突きをした。

いってぇー!!

石頭じゃねぇか!!俺まで頭いてぇよ!!


「いい度胸してんじゃねぇか!!」


ったく、タフな野郎だな。

俺なんかもうフラフラだってのに・・・・・

デブの攻撃だって避けるの大変なんだからな!!


これで終わりだぁぁぁぁぁ!!


バキィッ!!


「ぐふっ・・・・!!」


チビの方がタフじゃねぇか?

まぁ、これで終わってよかったよ。


「深緒と咲希、大丈夫か?」


って、うわっ!!

よく見たらブラ丸見えだし!!

あ、危ねぇ・・・・・


「・・・・・蒼太、ありがと」


「ありがとね」


「えっ、あ、あぁ」


き、気付いて!!

ブラが見えてるって気付いてください!!


「あ、あの、ブ、ブラが・・・・・」


「ッ!!蒼太の変態!!」


な、なんでぇ!?

咲希に殴られたんだけど!!

ちょ、理不尽すぎるでしょう!!

俺は教えてあげたのに殴られるなんて!!

沙希のパンチは強力です。

もう、無理・・・・・・・・・・


俺の意識はそこまでだ・・・・・・・


決め手は沙希のパンチだった。


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