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バイトなのに・・・・・

ふ、増えちゃったよ・・・・・

同居人が2人に増えちゃったよ。

これは、いったいどうしたらいいんだ?


「おりゃ、とぅ、せいやっ!」


「こんにゃろっ!こんにゃろっ!あんちくしょぅ!」


・・・・・只今、咲希と紫織が食後に格ゲーをやっております。


「ふぅ~、私ちょっと休憩。美柑、交替して」


「了解であります!」


・・・・・只今より美柑VS紫織の格ゲーバトルが始まります。


「蒼太、話しがあるんだけど、いい?」


「ん、なんだ?」


咲希さんから話し?

まぁ、なんかわからねぇけど、断ったらシバかれるから一応聞きます。

ホントに俺立場低いです。

野郎共の間では立場は上なんだけどね。

トホホホ・・・・・


「単刀直入に言うよ」


「お、おぅ」


「お金大丈夫?」


「うっ、そ、それは・・・・・」


ハッキリ言って大丈夫じゃありません。

はぁ~、バイトでも始めないといけねぇな・・・・・


「無いなら私のバイト先で働く?」


「えっ?咲希、お前バイトしてるの?」


「うん、小さな喫茶店でね」


「俺もいいのか?」


「もちろん!店長も人が欲しいって言ってたしね」


そういうことなら喜んでやりますよ!

なんか願ったり叶ったりみたいな感じだ。


「やる?」


「やる!」


「んじゃ、明日にでも店に行こっか」


「おぅ!!」


う~ん、なんかテンション上がってきた!!


「・・・・・私が空気・・・・・」


み、深緒!!いたんだ。

正直、空気でしたよ深緒さん。

メインヒロインなのに可哀想だな・・・・・


「・・・・・私もやる」


「そう?んじゃ、よろしくね」


「・・・・・よろしく」


あら、急展開で俺の頭がついて行ってないご様子ですね。

えっと、深緒もバイトをするのかな?そういうことなのかな?


「うぇ~ん、負けたぁ~」


ん?美柑?

紫織に格ゲーで負けて泣いてるのか?

って、そうじゃなぁーい!!

俺が今考えないといけないのは深緒がバイトをすることになったのかどうかだ!!


「んじゃ、2人のことは店長に話しておくから、明日の放課後よろしくね」


「・・・・・了解!」


う~ん、今の感じだと深緒もバイトやるっぽいな・・・・・












翌朝!!


ジリリリリ・・・・・


あぁ、もぅ、うるせぇな・・・・・

ん?体が昨日より重いぞ。

なんか、熱っぽいし、これは完全に風邪を引いてしまったかな?

とりあえず、熱をはかってみよう!


・・・・・ピピッ!


う~ん、37.8ありますね。

どうしましょう?今日、咲希に紹介された喫茶店に行くってのに・・・・・


よしっ!気合いでのりきるぞ!!

熱だってすぐに下がるだろうしね。


さて、深緒を起こしに行きますか!!


俺は気合いで布団から出て深緒の部屋へ行こうとしたら転けました。

体はフラフラですね・・・・・


でも、休むわけにはいきません!

男蒼太、これしきのことで学校休みません!!

卒業が危うくなるからね。


「深緒ぉ、起きろぉ~」


「って、なんで蒼太郞がいるの!?」


ん?って、紫織っ!?

なんで紫織が深緒の部屋にいるんだ?

いや、まぁ普通に考えたら紫織の部屋がないから

深緒の部屋で寝たってことだけどもね?

でも、問題はそこじゃないと思う。

俺は紫織がぶかぶかなTシャツ一枚しか着ていないってことが問題だと思う。


男としては嬉しいけど

喜んだら人としてダメなきがする・・・・・


「そ、蒼太郞、とりあえず出てけ!!」


って、押すなぁぁぁぁぁ!!!


「うおっ!!」


案の定俺は転けました!

それはいいんだけどさ、今の状況はダメだよね。

俺の上に紫織がいるし、馬乗り状態で微妙に胸が見えそうだし・・・・・

しかも、俺なんか尻尾握ってるし・・・・・・


「ん・・・・あっ・・・・・」


どどどど、どうした!?

紫織の様子が変だぞ?


「んっ・・・・・らめ・・・・・・」


ちょ、ダメってなにがぁ!?


「・・・・・あぁっ・・・し、尻尾は・・・」


し、尻尾?尻尾って只今俺が握ってるやつか?

尻尾はダメって事は離したらいいんだな?


俺が放そうとした瞬間紫織が俺の上に倒れてきた。


「ちょ、紫織!?」


「ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」


ヤバイッスよ!

だ、誰か助けてぇぇぇぇぇぇ!!


「・・・・・そ、うた?」


「み、深緒!!」


ちょうどよかった!助けてくれ・・・・・って、なに顔赤くしてるんだよ!!

速く紫織をどかしてくれよ!!


「深緒!紫織をどかしてくれ!!」


「・・・・・う、うん」


深緒はすぐに我に返って紫織をどかしてくれたけど

風邪を引いてる俺には大ダメージです・・・・・


「・・・・・蒼太、大丈夫?」


「じ、んどいッス・・・・」


喉痛いしくしゃみやせきも出るし・・・・最悪だ・・・・・

こりゃ、本気で学校ダメかもしれねぇや。


「・・・・・休む?」


「うぅ、悪い・・・・」


「・・・・・じゃぁ、私も」


「なんで!?」


「・・・・・嫌?」


い、嫌っていうか、なんというか・・・・・

深緒が休む理由ないじゃん。


「深緒、今日バイト先に顔出すって言ってたじゃん」


「・・・・・明日にする」


「いや、ダメだって」


「・・・・・蒼太は私と一緒が嫌?」


「い、嫌じゃないけど・・・・・」


「・・・・・じゃぁ、いいじゃん」


「だ、だから深緒に学校に行ってもらはないとノート写せないじゃん」


「・・・・・うぅ・・・」


「とりあえず学校行ってくれるか?」


「・・・・・うん」


よ、よかったぁ~

これで卒業出来るレベルになる・・・・・と思う・・・・・


「私が空気・・・・・」


ど、どんとマイケル・・・・・・










それから俺は部屋で大人しく寝ていました。

こいつらが来るまでは・・・・・


「蒼、お茶どこ?」


「冷蔵庫の中」


「蒼太、深緒ちゃんのこと聞いたよぉ」


おばさんか?お前はそんなに近所のおばさんみたいな話し方だったか?

拓真は年寄臭いところがあるみたいだ・・・・・


「ってか、なんで俺の家に拓真と亮平がいるんだ?」


「「見舞い」」


「帰れ」


「「酷ッ!!」」


なにが酷いだ!

お前らがいたら風邪が悪化するに決まってるだろ!!


「蒼太郞!!五月蝿い!!」


「「えっ!?」」


ヤ、ヤバイ・・・・・

2人に紫織のこと話してないぞ!


「そ~う~た~」


「あの子はどなたかな?」


し、しくじった・・・・・

俺としたことが!!


「蒼太郞ぉ~」


「はぁ~・・・・・」


終わった。

紫織が部屋から出て来ちゃったよ。

バカ2人は変な目で俺のこと見てるし!


「蒼太さぁ~ん、なんでこんな可愛い子がお前の家にいるんだぁ?」


「そうだよぉ。蒼のくせに可愛い子2人が家にいるなんてどういうことだよ?」


「蒼のくせにってどういうことだよ!!」


「ちょ、蒼さん!スンマセン、ちょっと調子に乗りすぎました!」


「蒼太郞、お茶!!」


「はい!!」


はっ!しまった!!

情景反射で返事をしてしまったじゃねぇか!!


「蒼太、お前威張れるのは野郎の前だけなんだな・・・・・」


「威張ってないけどね」


「蒼は女に尻敷かれるタイプだね」


それ、どういう意味だよ!!


「なぁ、蒼太郞、そいつら誰?」


「「そ、そいつら!?」」


まぁ、扱いが酷いこと・・・・・

咲希や美柑と比べて扱いが荒いッスねぇ。


拓真と亮平固まってるよ・・・・・

女の子にそいつら呼ばわりだからね。


「お、俺は峯内拓真、よろしく」


「まぁまぁって感じのキャラだね」


あっ、拓真が紫織の毒舌攻撃でHP1になった。

亮平なんてビビってるし。


「そっちの変なのは?」


「へ、変・・・・・?」


「紫織、それは流石に酷いよ」


「本音は?」


「GJ!!よくやったぞ、紫織!!」


「酷いッス!!」


亮平のHPは0って感じだな。

ハッハッハ、いい気味だ!


「で、誰?」


「うぅ、亮平だよ、赤城亮平」


「んじゃ、亮太郎だね」


紫織って誰にでも太郎を付けるのかな?

でも、拓真には付けてない気が・・・・・・

ゴロが悪いからかな?まっ、俺には関係ないけどね。


「拓郎と亮太郎は何してるの?」


た、拓郎!?

無理矢理太郎的な響きにしたぞ!!


「「見舞いッス!!」」


「・・・・・」


「「何で無言!?」」


「だって、普通すぎるもん」


酷いな、おい!!

いくらなんでも無茶苦茶だろ。

流石に俺も可哀想に思えてきたは!!


「それより、蒼太元気そうじゃん」


「お前らが変なことしないように見張ってるんだよ」


「それは、俺らが変なことするって前提で話してない!?」


当たり前だろ。

ってか、もう外暗くなってるしそろそろ深緒と咲希が帰ってくる頃だ。


ピンポーン


ん?誰だろう?


「み、美柑!?」


なんで、今日も?

ってか、ボロボロだし・・・・・


「蒼ちゃん、速く北公園に行って」


「はぁ?どういう意味だよ?」


「咲希ちゃんとみーちゃんが明翫に絡まれてて・・・・・」


「み、美柑!?」


クソッ!!どういう意味だよ!?

と、とりあえず美柑の手当しないと。


「おぃ!!亮平、救急箱用意して!!」


「えっ、あ、あぁ!!」


ったく、どうなってんだよ!?

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