同居人多し
ジリリリリリリ・・・・・・
うるせぇなぁ~
ったく、この世に目覚まし時計なんてなくなればいいんだ!!
ってか、なんか体が重いんだけど・・・・・
これはもしかして風邪かな?
まぁ、全然学校に行けるけどね。
それより、そろそろ深緒を起こさないといけねぇなぁ~
深緒の寝起きの悪さはすごいッスよ。
この前から深緒が元親父の部屋で寝てるから隣の部屋で寝ている。
だから、起こしに行くためには隣まで行かないといけない。
これが意外と面倒くさいんだよね。
「深緒ぉ~、朝だぞ」
うん、無反応!安らかに眠っていますね。
いやぁ~、寝顔も可愛いですねぇ。
「んぅ・・・・蒼太・・・・・・・」
いったい、どんな夢見てんだ?
俺が登場してるっぽいけど・・・・・
って、そんなことしてる場合じゃなぁぁぁぁぁいっ!!!
早く起こさないと遅刻するっ!
「深緒!!起きろぉー!!」
俺が布団を引っ剥がしてやっと深緒は起きた。
「・・・・・おはよ、蒼太」
「おはよ」
深緒を起こした俺は朝飯を作りにいざ台所へ!!
保険金にも限度があるのでそんなに贅沢はできない。
まぁ、深緒も親父の遺産を持っていたから前よりかは生活に余裕ができた。
今日はパンです!!まぁ、いつもパンなんだけどね。
朝はパン!パンパパン!朝はパンパパン!でしょ。
「・・・・・蒼太、変な人がいる」
「変な人?」
いったい誰だ?
誰だ、誰だ、誰だぁー!!・・・・・スンマセン
ちょっと、ジャッ○マンみたいな雰囲気にしちゃってスンマセン・・・・・
「って、アンタ誰ぇぇぇぇぇぇ!?」
俺が深緒に連れられて洗面所に行くと変な人がいた。
ってか、何で風呂上がりみたいな感じなの!?
しかも、めちゃ可愛い女の子だし・・・・
「おい、何ジロジロ見てるのだ?」
「えっ、い、いや・・・・・」
だって、女の子がタオル一枚ですぜ?
って、そういうことじゃない!!
普通に見ず知らずの人がいたら見ちゃうでしょ!!
「私は篠野紫織だ」
な、なんか偉そうですね。
「・・・・・蒼太、時間大丈夫?」
「えっ?あぁ!!ヤバイ、遅刻する!!急げ深緒!!」
「・・・・・了解!!」
「えっ、私の事は無視!?」
無視!!
ということで俺と深緒はダッシュで準備して家を出て
ダッシュで学校に行ったらギリギリセーフでした!!
いやぁ~、よかった!
でも、しんどいッス・・・・
みなさん覚えてます?
俺一応風邪気味なんですよ?
それなのに朝からこんなに走って正直しんどいです。
だから、授業はほとんど寝ました!!
数学の時間は寝れなかったけどね・・・・・・
そして帰宅!!
家には何とあの女の子が!!
ってか、何で?
普通、知らない人の家に1日いないでしょ。
この人に常識というものは無いのか?
「・・・・・紫織、ごはん食べる?」
「食べるッ!!」
誘っちゃダメでしょ、深緒さん!!
ってか、食べるって言ってるし、何気に2人とも仲良しになってるし!!
「・・・・・いいよね?」
「い、いいです・・・・・」
負けたッ!!
女の子に負けたッ!!
俺っていったいなんなの!?
ピンポーン
ん?誰だろう?
俺は玄関へ!
そこには美柑がいました!
「やっほ!」
「美柑じゃん、どうしんだ?」
「いや~、ガス止められててごはん作れないから蒼ちゃんの家に来ちゃいました!」
お、お前なぁ~・・・・
ガス代も払えないってどういう状況だよ・・・・・
「と、とりあえず中は入れ」
「うん!おっじゃまっしまぁーす!!」
テンション高いな。
元気よすぎだろ・・・・・
「・・・・・美柑だ」
「あっ!みーちゃんだぁ!!」
みーちゃん??
た、多分、深緒のことだろうけどみーちゃんってどうよ?
ってか、深緒と美柑って仲良かったんだ。
これは新情報ですよ。
「お前は誰だ?」
えっ!?し、紫織さん!?
いきなり誰だはないでしょ!!
「私は木山美柑だよ。よろしく!」
おぉ、普通に心広いんですねあなた様は。
尊敬しますよ( ̄▽ ̄;)
「私は篠野紫織だ」
「んじゃ、しおりんだね!」
また、コミカルな・・・・・・
「蒼ちゃん、ご・は・ん!」
「蒼太郞、飯!!」
蒼太郞って誰!?
いや、多分俺のことだろうけど蒼太郞っておかしいだろ!!
しかも、俺の名前知ってるし!!
俺、いつ自己紹介したんだ!?
「・・・・・アイムハングリー」
み、深緒がおかしくなってる!!
棒読みで私はお腹が空いてるって言ったんだけど!!
「蒼太ぁ~、ごはん作りに来たよぉ~」
あれ?咲希さんが俺の前にいる。
幻覚?俺には幻が見えているの?
「あぁ~、咲希ちゃんだぁ~」
「み、美柑!なんでここに!?」
あぁ、本物みたいだね。
※咲希と蒼太は幼馴染みで
男が家事をするのは大変と言い
咲希はいつも家事を手伝いに来るのだ!! by作者
「私はガス止まってるから蒼ちゃんの家で食べようと思って来たの」
「あ、あぁ、そう」
咲希も驚いてるみたいだな。
かく言う俺もまだ驚いているのだ!
「それで、お前は誰だ?」
し、紫織!!咲希にそんな無礼なことをしたら・・・・・
「ん?私?私は仁那溝咲希。咲希でいいよ」
ふ、普通だぁぁぁぁ!!
俺だったら絶対にフルボッコなのに!!
「咲希か、いい名だ。私の名前は篠野紫織だ」
なんでそんなに偉そうなんだよ!!
「よろしくね」
「うむ」
どこのお偉いさんだよ!!
「・・・・・蒼太、私が空気だ・・・・・」
が、頑張るんだ深緒。
意外と俺も空気っぽくなってるから・・・・・
「それより、どうして咲希ちゃんがここに?」
「私はごはんを作りに」
「えぇ!!蒼ちゃんと咲希ちゃんって付き合ってるの!?」
「「付き合ってない!!」」
俺と咲希が付き合うなんて絶対にない!!
だって、暴力女ですぜ?
確かに可愛いけど恐いんですよ?
わかってます?すごく恐いんですよ?
「だいたい、私より紫織がいることの方が不思議じゃない!」
ごもっとも!!
俺もすっげぇ不思議です!!
咲希さんのおっしゃった通り紫織が俺の家にいることが一番の不思議です!!
「私は、ここで暮らすことになったからいるのだ」
「へぇ~・・・・・って、えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
サラッと重大発言したよ!!
俺、そんなこと聞いてないよ!!
しかも、紫織は普通って感じの顔してるし!!
「こ、これは・・・・・」
大変なことになりそう・・・・・ってか、大変なことになった・・・・・