辱めを・・・・・
・・・・・ん?
ここは、俺の家?
俺は公園にいたはずなのに・・・・・
「・・・・・目覚めた」
「深緒!?」
なんで?深緒がいるんですかァ!!
「あっ、本当だ!!」
「沙希までいるじゃん!!」
何故2人がここにいる。
確かにヤンキーさんは倒しましたけど2人の縄を解いた覚えはありませんでェ!?
沙希のパンチくらって気絶したはずなのに・・・・・
「あの~、どうしてここに?」
「実はあの後拓真が来てね、縄を解いてくれたの」
「・・・・・拓真様々」
助けたの俺なのにぃぃぃぃぃ!!!
「蒼太はブラ見たから」
「あ、あれは不可抗力というもので!!」
「蒼太、悪あがきはよせ」
た、拓真!!
なに偉そうに言ってんだ!!
助けたのは俺なのに!!
だいたい咲希の一発をくらってなかったら気絶だってしなかったんだぞ!!
「2人とも蒼ちゃんのおかけで助かったんだからいじめないの」
「み、美柑~」
「よしよぉ~し」
俺の頭をなでてくれる美柑は天使です!
「美柑と蒼太って親子みたい」
「拓真にはいい眼科を紹介してやろう」
ったく、拓真の目はどうかしてるよ。
「私にはカップルに見えるけど」
「し、紫織!!」
アホかこいつは!!
拓真より重傷じゃねぇか!!
ってか、めっちゃ恥ずかしいんだけど!!
美柑だって顔赤くなってるじゃん!!
「・・・・・2人とも顔赤い」
「なんか、まんざらでもないって感じだな」
「あああああ、アホなこと言うなよ!!」
「そそそそそ、そうだよ!!」
「まぁ、お似合いだからいいんじゃない?」
なにがいいんだよ紫織!?
「2人とも付き合っちゃえ!!」
「「拓真!!変なこと言うな!!」」
「・・・・・息ピッタリ」
「「ッッッッ!!」」
なんか恥ずかしいじゃねぇか畜生!!
「はいはい、2人で遊ぶのはそれぐらいにしてごはんにしよ」
「「賛成!!」」
咲希さんの意見に大賛成です!!
「元気良いなお前ら」
「・・・・・2人は仲良し」
もう、無視!!
それより飯ッス!!
「コラッ!!紫織と蒼太はたくあんの取り合いをしないっ!!」
「「だってぇ~・・・・・」」
「だってじゃない!!」
うぅ~、咲希はたくあんのありがたさを知らないんだ!!
たくあんがあればご飯を何杯も食べられるのに・・・・・
「・・・・・ごちそうさま」
「あれ?深緒、あんま食べてないな」
「・・・・・お腹いっぱい」
「そうか」
深緒って小食だよなぁ~
「私もごちそうさま!!」
美柑は・・・・・
おかわり3回して深緒と同じタイミングで食べ終わるって・・・・・化け物か!?
「はぁ~、食費が・・・・・」
こんなに食べるなんて思わなかったよ。
今月の食費が危ないぞ!!
「蒼太、頑張ってバイトしないといけないね」
「本当だよ・・・・・」
咲希の言うとおりバイトして稼がないと本格的にヤバイ・・・・・
「・・・・・頑張るッ!」
「おぅ!!」
深緒もやる気だし頑張って稼がないと!!
「それより、美柑って好きな人いるの?」
「えっ!?」
うわぁ~、いきなりなんて質問してんだよ、拓真の奴・・・・・
「いいいいいい、いないよ!!」
すっげぇ、動揺してる。
こりゃ、好きな人いるな・・・・・
でも誰だろう?
「好きな人って誰?」
咲希さんなんて好きな人がいる前提で話してるよ。
「だから、いないってば!!」
「いるのバレてるよ」
「えぇぇぇぇ!?」
そこまで驚く!?
「美柑、諦めて好きな人言っちゃえよ」
「いいいいい、嫌だよ!!」
まぁ、俺もあんだけ迫られたら言いにくいし、そもそも好きな人いないし・・・・・
はぁ~、俺も青春をエンジョイしたいっ!!
灰色の青春なんて嫌だ!!
ピンポーン
誰か来た。
誰だろう?
「は~い」
「こんにちは、私は篠野仁と申します」
篠野?紫織の親戚かな?
「こちらに紫織がいると思うのですが・・・・・」
紫織に用があるみたいだ。
「ちょっと待っててください」
俺は紫織を呼びに居間に戻った。
「紫織、なんか篠野仁って人が来てるんだけど」
「なっ、仁の奴、何しに来たんだ」
「あのぉ~、その仁さんって人は何者?」
「兄ちゃんだ」
「へぇ~、って兄ちゃん!?」
紫織に兄ちゃんなんていたのか!!
「とりあえず、屋敷に戻ってもらおうか」
って、何勝手に家の中に入ってるの!?
紫織の家族って無断で人の家に入る習慣でもあるのか?
「嫌だ!!屋敷になんて戻りたくない!!」
「あのぉ~、紫織さん、屋敷ってなに?」
「いわゆる篠野財閥の私邸です」
・・・・・篠野財閥?
それって、あの超お金持ちの?
何かどえらいことになってません?
「じゃぁ、紫織って金持ちだってこと?」
「そだよ」
うっそぉ~ん!!
紫織がお金持ちなわけないよぉ~!!
ってか、金持ちだとは1ミリも思わなかった。
「それで、何で紫織は俺の家に?」
「家を出てから適当に歩いてお腹が空いた時に蒼太郞の家があったから入ったの」
「何その理由!!」
めっちゃ、適当じゃん!!
なんつーか軽いッ!!
「ってか、なんで家出したんだ?」
「色々・・・・・」
い、色々ねぇ~
なんか面倒くさい臭がプンプンと・・・・・
「蒼太郞、兄ちゃん追い出して」
「はっ?お前それマジで言ってんの!?」
「マジだけど?」
ヤバイ、紫織の頭はどうかしてる。
一般の人が篠野財閥の人に出ていけなんて言う勇気あると思ってんのか!?
言えたとしても出ていくわけねぇだろ!!
「蒼太郞、はやくしろっ!!」
「うっ!!」
紫織の目が恐い・・・・・
こりゃ、マジで追い出さないと後が恐いな。
「あのぉ~、仁さん、紫織が嫌がっているのでお引き取りくだせぇ」
「はぁ~、仕方ありませんね。今日はおいとまします」
か、帰ってくれるの!?
マジで!?うわぁ~、信じらんない!!
「蒼太郞、GJだッ!!」
「お、おぅ」
「基本ヘタレの蒼太にしてはよくやったよね」
「咲希、それどういう意味ッ!?」
「・・・・・ヘタレという意味」
「み、深緒さんまで!!」
みんな酷いやいっ!!
俺ってば結構頑張ったのに・・・・・
「美柑、今の蒼を見て付き合おうと思った?」
「ちょ、亮平なんてこと聞いてるんだよ!!」
「そ、そうだよ!!変なこと聞かないでよ!!」
しかも、今のセリフ今回で初のセリフじゃねぇか?
亮平は空気だったなぁ~
きっと、これからも空気としているんだろうな。
「それより、夕紀が蒼太のこと心配してたよ」
「はぁ?アイツが心配?」
夕紀が心配するような奴だとは思わないけど・・・・・
「出席日数がギリギリだって」
「そ、そこッスか・・・・・」
確かにサボり気味だからなぁ~
まぁ、大丈夫だろうっ!!
「はぁ~、蒼太ももう少し真面目に勉強すればそこそこの成績だと思うのに・・・・・」
「・・・・・咲希、それは無いと思う」
み、深緒、今のはグサリときたよ。
「蒼ちゃんは努力するの苦手なタイプだもんねぇ」
「イェスッ!!」
よくわかっているではないか!!
俺って勉強してても気がついたら部屋の掃除とかしてるしね・・・・・
「まぁ、テストの前になったら咲希か夕紀に教えてもらえばいいしね」
「私が手伝わないって言ったら?」
「えっ?・・・・・深緒さん、よろしく」
「・・・・・了解ッ!」
「はぁ~、深緒、あんまり蒼太のこと甘やかさない方がいいよ」
「ちょ、咲希さんそれどういうこと!?」
「・・・・・心得ている」
心得てるんかいっ!!
ってか、俺、一応病人だぞ?
少しはいたわってくださいよ・・・・・
あぁ~、なんだかんだで風邪が悪化した様な気がする・・・・・