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いつもの日常


ピッカリーン!!

光の中から俺様登場!!

そう、俺の名前は青木蒼太あおきそうた

瀧川高校たきがわこうこう略して瀧高!2年3組!

只今元ヤンやってます!!

グレてた頃とあんまり変わらないけどね・・・・・

でも、自分から喧嘩を売るようなことは絶対にしませんよぉ~


「蒼太、授業中に寝るとはいい度胸だな」


ゴンッ!!


「痛ッ!教科書の角で叩くなよ!!」


折角、気持ちよく寝てたっていうのに・・・・・


「じゃぁ、寝るなよ!!」


「静かにしなさい!二人とも!!」


「「はい・・・・・」」


「蒼太も少しは真面目に勉強しなさいよ」


「嫌だ・・・・・」


だって、眠くなるもん!


「アンタねぇ!!」


「うわっ!ちょ、咲希タンマ!!」


ダークなオーラがぁぁぁぁぁぁぁ!!


「問答無用!!」


ゴンッ!!


「うぎゃっ!!」


な、殴られました・・・・・


「蒼太、また寝たら補修だぞ。咲希付きの」


「絶対寝ない!!」


まぁ、咲希が恐いからなんだけどね・・・・・・


仁那溝咲希みなみぞさき

俺の幼馴染みだ。

怒らせたら恐い・・・・・


俺と一緒に怒られた

先生の名前は日比谷康也ひびたにこうや

俺のクラスの担任で数学担当だ。


つまり今は数学の授業ってわけだ。

それなのに寝たらいけないなんて地獄だ・・・・・


まぁ、漫画読むんだけどね!

何の漫画かって?もちろんワン○ースだよ!


「あっ!言い忘れてたけど漫画読んでも補修な」


「えぇぇぇぇぇ!!」


「その反応・・・・・お前、漫画読んでたな!!」


「ま、まだ読んでねぇよ!読もうとしてたんだよ!!」


「はぁ~、なにやってるの・・・・・」


「咲希、お前今呆れただろ!!」


俺、軽くショックですよ!!


「おいっ!蒼太、お前は放課後補修だ!!」


「そ、そんなぁ~」


まだ、読んでないのに補修だなんて・・・・・


「だけど、今から板書をちゃんとやって授業を真面目に受けたら許してやる」


「了解!!」


俺は急いでルーズリーフを鞄から出した。

筆箱からシャーペンを取り板書できる状態になるまで僅か37秒!


その後、俺は必死に板書した。


やっと終わったら終業のチャイムが鳴る。


「蒼太、ちゃんと板書したか?」


「したよ!!」


俺はそう言いながらルーズリーフを先生に渡した。


「おしっ!補修免除!ってかお前無駄に字綺麗だな」


「見直したか?」


「いや、別に。じゃぁな」


「おぅ!」


俺は先生にルーズリーフを渡した後自分席で寝ようとしたら

誰かに声を掛けられた。


「それにしても蒼太もよく寝るね」


「あぁ?なんだ、拓真か・・・・・」


こいつは峯内拓真みねうちたくま

拓真とは中学の時に知り合った。

当時、拓真は番格としてその名は有名だったが

その拓真を俺がやっつけたのがきっかけで知り合った。

まぁ、今は良き友達だ。


「なんだよその反応」


「俺は眠いんだよ」


「蒼、寝てばっかりいると咲希ちゃんが恐いよ?」


こいつは赤城亮平あかぎりょうへい

小学校の時、カツアゲされてる亮平を助けたのがきっかけで知り合った。

いわゆる腐れ縁ってやつだ。


「亮平は黙ってろ」


「酷いなぁ、それより西高の奴らが蒼の事探してたよ」


「ったく、暇な奴らだなぁ」


西嵜高校にしざきこうこう略して西校!

不良の集まりとして有名な高校だ。

俺もたまに絡まれます。


「蒼太が喧嘩するからだよ」


「アイツらが中坊相手にカツアゲしてたからだよ」


高校生が中学生相手にカツアゲしてるの見たら

助けるのが男ってもんでしょ!


「それはいいけど少しは自分の体大切にしなよ」


心配性のこいつは三代木夕紀みしろぎゆき

この学校の生徒会長様だ。


「夕紀って母ちゃんみたいな事いうよな」


「あのねぇ、蒼太がやんちゃして怒られるの私なんだから」


「へいへい、生徒会長は大変ですなぁ」


「まったくもう」


「でも、カツアゲされてる中学生助けるなんてヒーローみたいだよね!」


「おぉ、美柑よ、わかってくれるのか」


こいつは木山美柑きやまみかん

転校してきて一番最初に声を掛けたのが俺だったらしい。


「もちろんだよ蒼ちゃん!」


俺と美柑が笑っていると校庭の方から声がした。


「おいっ!!青木蒼太はいるかぁ!!」


「いるなら出てこいやっ!!」


あらぁ~、西高の奴ら授業サボってやがるな・・・・

俺なんか寝てたら教科書の角で頭叩かれたっていうのに・・・・・

売られた喧嘩は買わねばっ!!


「蒼太、俺も加勢しようか?」


「よろしく拓真」


「んじゃ、俺も」


「亮平は戦力にならねぇじゃん」


「酷いや!!蒼のバカ!!」


「お前は子供か?」


ったく、仕方ねぇな・・・・・


「邪魔にならねぇ自信があるなら来い」


「うっしゃ!!」


邪魔にならない自信があるんだ・・・・・・

ちょっとビックリだよ!


「んじゃ、サッサと終わらせますか」


「「おぅ!!」」


俺達が教室を出て校庭に行くと西高の奴らが10人ぐらいいた。


「青木ぃ、お前は俺が倒してやるよ」


「いきなりタイマン宣言!?」


この前はよくもやったな的な会話があるのかと思ってたよ!

いきなりタイマン宣言なんて珍しいなぁ!!


「とりあえず、お前は俺が倒す!!」


「しゃーない、やってやろうじゃねぇか!!」


俺は西高の番格佐山に向かって走り出した。

佐山はパワーは凄いが動きが鈍いため威力のあるパンチはなかなかあたらない。

俺が佐山のパンチを避けているといきなり後頭部を他の奴にぶん殴られた。

頭を抑えながら後ろを見るとカツアゲをしていた長尾という奴がパイプを握っていた。


「よくやったぞ長尾」


「へいっ!」


いや、流石に今のは効いたよ。

それにパイプで殴られて隙ができてしまって佐山に2回も殴られたよ。


自分からタイマンだって言ってきたのにこりゃズルいでしょ。

ってか、流石にパイプはダメでしょ・・・・・


「いやぁ〜、青木も大したことないのぉ」


今のはカッチン来たよ・・・・・・


「あぁ?誰がギブアップなんて言った?」




俺は立ち上がり勝った気でいる隙だらけの佐山に蹴りを入れた。

不意打ちだったので佐山は一発で伸びた。


ってか、弱いな!!


拓真と亮平の方も終わったらしく2人とも余裕の表情だ。

残る長尾はすっかりビビって固まっている。


「おい、後はお前だけだぞ!!」


「どうする?もうすぐ人がくるから見逃してやってもいいんだけど」


拓真も亮平も余裕ですね。

後は2人に任せて俺は教室に戻るか・・・・・


「んじゃ、後のことは頼んだぞ」


「えっ?蒼は?」


「俺は教室に戻るよ。長尾の事はお前らに任せたぜ!さらば!!」


「あっ!蒼太の奴逃げたな・・・・・・」







俺は疾風のごとく走った。


教室に戻ると咲希と夕紀がお怒りモードだった・・・・・・・


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