表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〝最凶〟無頼転生~ポンコツ×獣耳×幼女の使い魔を添えて~  作者: 深川我無@書籍発売中
ダンジョンⅠ〝狂気満つハーレクインの庭〟
29/31

#29 サドン★DEATH

 

「うわっちぃいいいいいい‼⁉ 熱っ⁉」

 

 赤紫の焔に巻かれた佐倉が絶叫するのを見てリルは笑い転げていたが、すぐにそれも悲鳴に変わる。

 

「げへへへ……へ? 熱っちょわぁあああああ⁉」

 

 噴水を目指して二人三脚のごとく駆け出す二人の息は不本意ながらピッタリだった。

 

 水に飛び込み鎮火を済ませて立ち上がるとなぜか世界が仄暗い。

 

 それも当然で、周囲は両手を地面についても優に2メートルを超えるゴーレムに取り囲まれていた。

 

「ぎゃああああああああ⁉ ご主人……‼ もう一回ファイアーです‼」

 

「無理だ馬鹿‼ 前に二連続で使ってどうなったか忘れたのか⁉ 三日三晩、下痢で苦しんだ挙句、パラパラの幼体をケツからひり出す羽目になっただろうが⁉」

 

「言ってる場合じゃありませんよぉ(´;ω;`) 命には代えられません‼ 赤ちゃん達の宿主になるのはご主人ですし……ぷっ」

 

「言っとくが今度はてめえの番って約束だからな……?」

 

 確かにリルの言う通り、命には代えられない……

 

 佐倉が覚悟を決めてシャウトしようとしたその時、シャウトを掻き消さんばかりの嘶きが響き、林の中から轟音が聞こえてきた。

 

「こ、この声は⁉」

 

「間違いありません‼ 健太郎ですぅううう(´;ω;`)」

 

 黄金の一閃が煌めき、ゴーレムたちが両断された。

 

 同時に佐倉の胸元にもスッ……と横の線が走り、胸が露わになる。

 

「身体はキレてないっすよ☝」とリル。

 

「上手くもなんともねえんだよ……」

 

 青筋を立てて震える佐倉に馬面ゴリマッチョがテヘペロして見せた。

 

 その時だった。鋭い悪寒が佐倉の背筋を駆け抜ける。

 

「あーあ……どうしてくれんのさ? ボクの可愛いお人形を真っ二つにしちゃってさ……?」

 

 まさか……アレを喰らってまだ立つのかよ⁉

 

 ごくりと唾を呑んで声の方を見るも、そこには誰もいない。

 

 緊張の面持ちで周囲を警戒する佐倉の裾を、チョイチョイ……と誰かが引いた。

 

「こっちこっち! こっチンコ!」

 

 その声で下に目をやると、ブカブカの服を着たゴスロリ幼女がプンスコ頬を膨らませて佐倉をジト目で睨んでいる。

 

「なっ⁉ お前、ハーレクインか⁉」

 

「そうだお? さっきのパンチで死にかけたから、魔力全部消費して蘇生したんだお? 責任取ってよね? お兄ちゃん(・・・・・)♡」

 

「は、は、は、離れろ‼ この不潔ハレンチ男の娘‼ メスガキ属性なんてリルと被ってるでごわすよ⁉」

 

「残念でしたー! 力士みたいなチンチクリンのおこちゃまとは1ミリも被ってないもーんだ!」

 

「だ、誰が力士でごわすかぁああああ!? どすこーーーーーい‼」

 

「それだよ……」

 

 リルはひと通りの罵詈雑言を吐き散らすと、佐倉の肩から飛び降りてハーレクインを指さした。

 

「ここは正々堂々、どっちがご主人に相応しい幼女か勝負です‼」

 

「その勝負……受けて立つお?」

 

「サドン★DEATH! サドン★DEATH!」

 

「てめえは変な言葉だけ喋らねえでいいんだよ……⁉ 何煽ってんだ!?」

 

 かくして健太郎がレフェリーとなり、熾烈な女同士の……?


 戦いが幕を開けるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ