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〝最凶〟無頼転生~ポンコツ×獣耳×幼女の使い魔を添えて~  作者: 深川我無@書籍発売中
ダンジョンⅠ〝狂気満つハーレクインの庭〟
24/31

#24 初ダンジョン!

 

 鬱蒼とした森を行軍する佐倉一行の前に突然光が差し込んだ。

 

 苔むした遺跡の残骸が地面から所々顔を出し、美しい蝶が陽光を反射しながら舞う光景に、佐倉とリルは思わず声を上げる。

 

「すげえ……ここが」

 

「間違いありません! ハーレクインの庭!」

 

 狂気満つを意図的に抜かして言うリルの存在もそうだが、健太郎っすがいるにしても、果たしてレベル2の分際で挑めるような場所なのだろうか……?

 

 そう思って内心不安だった佐倉だが、美しく穏やかな空気にその不安も少し和らぐ。

 

 しかし警戒は怠らない。生き残れる確率はツー婆によると1%しかないのだから……

 

「案外おとなしそうな雰囲気だな……ここに来るまでが地獄だっただけに……」

 

「はい……地獄のような森でした……」

 

 メタルビーの大群、ポイズンアントの大群、毒ナメクジの大群、人食い蛇の大群……

 

 それらに襲われながら、ようやくダンジョンに辿り着いた佐倉達。

 

 結構な数のモンスターを葬ったにも関わらず、一向にレベルが上がらない佐倉達。

 

 それでも佐倉は手応えを感じていた。

 

 健太郎っすがいる。それに今の俺なら(・・・・・)、何とかなる……!

 

 佐倉は覚悟を決めて足を踏み出した。

 

「行くぞ! 警戒を怠るなよ……?」

 

「らじゃ!」

 

「モウモウ!」

 

 いつの間にかモウが定着している健太郎っすを横目で見た佐倉とリル。

 

 健太郎っすのぎょろ目と視線が合わさった瞬間のことだった。

 

 フォン……

 

 そんな音と共に、健太郎っすの姿が消える。

 

「「なっ⁉」」

 

 二人は同時に驚愕の声を漏らした。

 

 ズルズルと不穏な音がして振り返ると、森に続く道――というよりも、森とダンジョンの境界線が禍々しい荊で区切られた後だった。

 

「健太郎が消えた……」

 

「はい。消えましたね……」

 

「二人だけだな……」

 

「二人きりですぅ……」

 

「退路も断たれたな……」

 

「孤立無援ですね……」

 

 地鳴りがして二人はどちらからともなくヒシと抱き合った。

 

 そんな二人を取り囲むように、土に埋まっていた遺跡が地面から這いだし、赤い目のような宝石に光が宿る。

 

「遺跡じゃねえ……なんだこいつら……⁉」

 

「ガーディアンですぅぅううう(´;ω;`) いっぱいいますぅううう」

 

 完全に取り囲まれる前に、佐倉はガーディアンが手薄な方角へと駆け出した。

 

「とにかく逃げるぞ……! なんでこの森は大群ばっかなんだよ⁉」

 

「腰が抜けましたぁああ……ご主人抱っこぉおおおお(´;ω;`)」

 

「ガァアアアッデム……!」

 

 否応なくダンジョンの奥へと走る二人を見ながら、誰かがほくそ笑んでいた。

 

 

「ようこそ。狂気が満ちる庭へ」

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