群がる蠅達へ
今現在、社会で苦しんでいる日本国民の皆さん、此の話は社会をテーマに執筆しました。
残酷描写且つ重い内容が含まれています。
是非、御読み下さい。
神経質で綺麗好きな俺はある悩みを抱えていた。
其れは外から侵入した醜い蠅の集団だ。
部屋の彼方此方にうじゃうじゃと蔓延る蠅が居て、手で追い払っても蠅は執拗に俺の部屋に依存する。
俺の部屋に何か問題でも遭ったのか?部屋中に汚物か何かを探った。しかし原因は見付からなかった。
ナーバスの故に異臭が漂うゴミ袋なんて置いていない。況して死骸なんてもんも無い。ゴキブリみたいな汚い虫がうろうろと居たらイラっと来る。だから俺は完璧主義者とは言えないが自分の住まいを護るべく徹底的に掃除を続けている。でも不思議だ。人間の天敵の蠅が何故俺の部屋に寄生するのか?
見ると2種類の蠅が特徴的だ。紅い蠅と赤・白・緑の三色を持つ蠅の2種類だ。
俺は殺虫剤を買うべくスーパーに寄った。購入して家に入ると蠅は更に増えた。
地獄図絵、俺は咄嗟に殺虫剤を使用した。シューと噴射し、何十匹か死んでくれた。行けると思い、部屋全体に噴射した。
見事に、完璧に殺虫に成功した。さて、祝杯として御飯でも作ろうと冷蔵庫の扉を開いたら、俺の食材を蝕む蠅達が潜伏していた。がっかりと落胆した俺は冷蔵庫がおじゃんになれば到底飯も食えない生活を送ってしまうので、食材を廃棄して、クリーニングに取り掛かった。
完璧に清掃を終えたが、破棄した食材は蠅の御馳走になってしまった。出費が重なり、俺は冷蔵庫の他に他の部屋にも念入りにチェックした。トイレも御風呂場の排水溝もうじゃうじゃと屯し、キッチンも。しかも新しい御仲間が何時の間にか入って来て、どうやら俺の家が住処として決めたのか、此処に住むぞと驚いた事に蠅達が力を合わせて、チームラークとして閉めた筈であろう窓のロックを解除して、力一杯窓を開けたのだ。人間より、犬や猫より小さな生物が開けるなんて生物学的に狂っているとしか思えず、体が戦慄した。
家は完全に占領されたがふと疑問を抱いた。俺の家の他にも此の街も占領されたのでは?試しに外出して町へ向かった。そしたら案の定当たった。町が到る所に蠅の集団が侵略して居て、人間を追い払おうとする蠅から食材を標的に狙う蠅、将又猫の餌さえ横取りする蠅も居て、まるで此の町が宇宙人に侵略されたのではと馬鹿な考えを浮かんだ。夢でも見ているのか?そう言い聞かせて電柱に向けて頭を叩いた。額から血が出た。痛みを感じる。間違いない、此処は現実だ。俺は夢の中には居ない、悪夢の現実だ。
町の人々からの悲鳴と焦燥が入り交じり、何度も何度も執拗に侵略する蠅を追い払う。殺虫する。でも蠅はお構いなしに寄生する。そしたら町の市長が遣って来た。緊急に町の人を救うべく現れただろう。そう甘い期待をしたが市長は裏切った。
「蠅達を殺さないでくれ。蠅は人間と同じ動物だからだ。」―――支離滅裂に訴える市長の言葉に絶望した。何故ダメなのか問うと理由を明かさない。況して警察に言っても警察からは蠅は悪い事をしていないし人間を殺す様な動物ではないと訳の分からない説明に人々は怒り狂った。気持ちが悪い蠅を何とかしてくれ!何で怠惰的な判断をする!?―――人々は町を、自分自身を護るべく蠅と戦うのだが、蠅を殺しただけで何故か逮捕された。理由は蠅を殺したからだと現行犯逮捕される形になり、兎にも角にも蠅を怖がらせたり命を奪うのは御法度。蠅も人間と同じ命を持っているから、仲良くすれば大丈夫と、市長はそう宗教的に教えた。
絶望した俺達町民は蠅と共に暮らす事になったが、市長の愚かな判断・考え方によって町民は蠅からの攻撃によって苦しむ。生きる為に必要な食材は奪われ、道を歩けば蠅の屯場によって進まず、車に乗っている人間でも蠅の集団によって猛スピードで妨害し、運転手が事故を作ってしまう。中には綺麗に咲く桜を食い千切り、揺らし、傷付く。外に歩く犬や猫に対して暴力に手を出す。嫌がる動物の声が悲鳴となって俺達の耳に届く。助けないといけないと思い、蠅を追い払った。
俺達は我慢の限界を超えた。蠅達を殺そうと。しかし警察の監視から殺せば留置所の中。何も出来ない人が居れば、止められた人も居た。絶望を続ける俺達は更に追い打ちを受ける。此の街を侵略する蠅達を市長が保護してくれたのだ。しかも俺達の汗水出して働いた血税を。
蠅達には生きる資格がある。住む場所も食べ物も与えなければいけない。―――市長はとうとう気狂いになったのを我慢の限界だった。悪魔に魂を売った俺達は此の街を取り戻すべく、町民を裏切ったであろう市長と警察、そして侵略する蠅達への大量殺戮の手を出す。武器を持ち、命を捨て、団結した俺達は悪魔を斃すべく立ち向かった。
不法移民への保護、非道徳な外国人への優遇は無意味です。
保護すれば、優遇すれば後悔します。
日本の未来が不法移民と非道徳な外国人の居ない、落ち着いた社会へ戻られる事を祈っています。
久しく投稿…いえ、此のサイトで数年振りに帰って参りましたとしか言えないでしょう。
オリジナルは初めてです。
此の小説に対して御意見・アドヴァイスがありましたらコメント宜しく御願いします。