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1日目




1日目



さて、潜入捜査一日目、今日はこの高校の入学式、なんだけど。


あわわ…ピンチです。


僕もしかして、もうインベーダーだってばれちゃったかも。


な、なんでこんなにニンゲンの視線が集中してるのー!?


同じ制服に身を包んだニンゲンたちが、すっごく僕のことを見てくる!

中にはすごく近寄ってきて匂いを嗅いでくるニンゲンもいて…これは、怪しまれてるよねぇ。

どこもおかしくないはずなんだけどなぁ、とくるくる身体中を見回していると、



「おい、そこの可愛いの。なに一人で踊ってんだ」



そこに、背の高いニンゲンがやって来た。


わぁ、たかーい。僕はね、チビなんだ。だからうらやましいなぁ。

高いニンゲンは、かがみこんで僕に目線を合わせてくれた。

いいニンゲンだ!



「お前のことだよチビ。見かけねぇ顔だが、どっから来たんだ?」

「僕は、パピティス・プルトゥーアだよ。プルトゥーア星から来たんだ。はじめまして!」

「おう、なんだ外人かよ。どーりでめちゃくちゃ可愛い顔してると思ったぜ。こいつらもみんな見惚れてたしな」



周囲を見渡すそのニンゲンと一緒に、僕も周りを見ると、みんな赤い顔をして、さっと目を逸らしたり、コクコクうなずいたり。

これは、照れという感情もしくは発熱もしくは怒りによる顔の紅潮だと思う。どれかなぁ?



「おう、おまえ、名前なんつったっけ」

「僕はパピティスだよ」

「じゃあパピ。おまえなんでこんな不良高校に入ったんだ?おめーみてぇのが一人でふらふらしてたら、一瞬で捻り潰されちまうだろうが」



不良高校?

僕は、いろんなことがわかりそうな学校に行こうと思って、このあたりで一番学力の高い芥川高校にしたんだけど。



「まぁいいか、俺らはお前みてーな可愛い奴が来てくれてうれしーぜ。

歓迎する、ようこそ悪魔川高校へ」



あっ、なるほど、一文字間違えちゃったのかぁ。でも、大したミスじゃないよね。

インベーダーだってばれてないみたいだし、歓迎してくれてるみたい。よかった!


この日は、最初に話しかけてくれたニンゲン「鬼澤嵐道」と友達になった。名前で呼べって言うから、ランドって呼ぶことにしたんだ。

ランドは、この学校一の権力者なんだって。校長ってことかな?



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