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鬱憤カエシ  作者: サクラ・メルシェ
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第一章【鬱憤カエシ 前日談】

こんな都市伝説を知ってますか?2006年初夏に起きた事件と関連付けられるアプリの存在を。初夏のN県S市にある、企業でパワハラや社内いじめに苦しめられている女性がいました。その女性は、社内に居場所がないほどに追い詰められ、ある時自殺を決意しますが失敗に終わってしまい、ますます社内で笑いものにされていました。そんな時、彼女の携帯…今でいうパカパカ携帯に一件の通知が来ていることに彼女は気づきました。アプリ名は【鬱憤カエシ(うっぷんかえし)】。内容としては、自身の憎悪や憎しみ、怒りなどの悪の感情が強ければ強いほど周りに悪影響を及ぼすというものでした。彼女は、すぐに使おうとしましたが、彼女のポイントは【100P】ですぐに使おうにも全然足りておらず、彼女は悩み精々と一ヵ月間我慢したらそれなりに溜まっているだろうと考えていた時、後ろからコーヒーをかけられた。

『あっ、ごっめーん 手が滑っちゃった』

同僚のKだと彼女は思った。振り返ると、やはり予想通り同僚Kが立っておりニタニタと笑っていた。

 彼女は、作業の合間に携帯に入っているアプリを確認した。ポイントを確認すると【400P】と書いてあり、さっきのコーヒーをかけられた時のポイントは【300P】だという事だと気付いた。さっき自分が感じたのを割合で表すと3割なのかもしれないと彼女は考えた。ならば、彼女の感情やその他に関連してポイントが上がるとすれば、自分は思ったよりいじめを何とも思ってないのか…?

そんな訳ない今にもこいつらを殺してやりたいと考えているのにそんな生半可な気持ちじゃないんだと彼女は思い、作業に戻った。作業を始めて、いつの間にか四時間が経過していて、昼食を取ろうかと食堂に向かっていると、誰かに足をかけられて階段から転げ落ちてしまうが、そんなに段数がある所じゃなかった為打撲程度だったものの、後ろから数人の笑い声が響いていた。

『見てくださいまし、あの子自分から転げ落ちましたわよwww』

と大声で笑っているのは隣の部署のSだ。その取り巻きも笑っている。彼女は、ふらつく足で立ち、食堂に向かった。

食時ではないもののやっぱり人がたくさんいるなぁと彼女は思っていた。食堂のおばちゃんの所に行っていつもの八宝菜定食を頼んだ。

『650円だよ…またやられたのかい?大丈夫…じゃないよな少し待っといてくれ、湿布を持ってくるよ。料理は頼んだよ、あんた』

おばちゃんは、自分の旦那に料理を伝えて湿布を取りに行ってしまった。彼女は、お金を別のおばちゃんに渡して、一人掛けの椅子に腰を下ろす。彼女は携帯を開き、またアプリを開いてポイントを確認する【2500P】と表示されていて、彼女はとても驚いた。さっきのが約2100Pという結果…自分の感情は関係あるないにしろ、これは「過激」なほど貰えるポイントが上がるのかもしれないと彼女は思い、おばさんを待った。だが、一向におばさんが戻ってこない…待っている間に自分が頼んだ八宝菜定食が出来た。彼女は疑問に思いながら八宝菜を口に運び、咀嚼する。食べ始めて五分後におばちゃんが戻ってきた。

『ごめんね、中々見つからなくて近くの薬局まで買いに行っちゃったよ』

とおばちゃんは頭をぺこぺこ下げながら言って湿布を足につけてくれた。

『これで大丈夫。気を付けないと行けん 分かったね またなんかあったらちゃんと言いなさいよ』

おばちゃんはそう言って、足早く食堂に戻り仕事を始めていた。やっぱり、おばちゃんは自分に優しいけど、ほかの人にも優しいんだから自分にだけって訳じゃない彼女はそう思いながらおばちゃんが張ってくれた湿布を撫でる。彼女は、最後の一口を口に入れる。

咀嚼して、飲み込もうとした時同僚のKが水をかけて通り過ぎって行った。髪の毛が濡れちゃった…仕方ないハンカチで拭こう。食器を返却口に入れて自分の部門に戻っていった。

 部門に戻った時上司が鬼の形相で彼女を見る。

『〇〇ッ!!誰が休憩していいと言った 減給な分かったな今日も徹夜でしろ この愚図誰のおかげで仕事ができていると思っている』

と言われながら頬をはたかれ、お腹を殴られる…痛いけど我慢しないで言及すればより強く殴られる。なら、我慢しないと意味がないあのアプリのポイントが溜まらないッ。上司に殴られて、蹴られて…罵倒されても自分がいけないんだって思うと仕方ないと思える。気絶しそうになった時に口に水をいっぱい入れられて気絶すらできなくて、三(・)十(・)分(・)が(・)経(・)過(・)し(・)て(・)やっと上司から解放された。

『はぁはぁ、徹夜するんだ。眠るなよ、寝たら殴るからな分かったな』

と上司は、足早にその場から去っていった。彼女は、その後徹夜を繰り返していた。まだ終わらない。また寝れない、五徹だ。もう五日もまともに寝てない倒れそうなのに…でも我慢しないといけないんだからとがちゃがちゃとパソコンを打つ。カバンからカロリーメイト出して、口に入れる。あ、メイプル味じゃんと彼女は思いながら咀嚼。会社には彼女以外誰もいない…彼女はコーヒーを口に含み、メイプル味のカロリーメイトを強引に入れ込む。喉奥に引っかかって咽る、コーヒーに砂糖を入れずに飲むべきだった。メイプルの甘い風味が口について回る…コーヒーを再び口に含む…やっぱり不味い、眠い眠い寝させて本当にしんどい…少しくらいなら寝ても…。

『寝るなこの愚図。忘れ物したから帰ってきたら寝ているのか…このこの』

上司が忘れ物を取りに帰ってきてしまい彼女は蹴られてしまうが…疲れ果てて起きない。上司は、彼女を殴り、蹴り。強引に口を開き水を入れる…それでも起きない。上司は、彼女を椅子に乗せたまま階段から落とす。落ちた時目が覚めたが全身が痛くて、泣きそうになったけど声が出せない…頭から血が出ている…あ、ダメだ意識が朦朧とする。彼女は意識を手放した。

次、目を覚ました時は、病院のベットの上で、頭に包帯がまかれていた。酷く頭が痛む……。

『あ、先生。〇〇さんが目を覚ましました。』慌ただしく看護師さん?がお医者を呼びに行く。え…っとあの日、自分…?なんで病院にいるんだっけ?

『〇〇さん、貴方会社の階段から落ちたんですよ。あの日の事覚えていますか?本当に危なかった…あと一時間、、、いいや二時間遅かったら脳死になるほどだったんですから。本当に助かりました△△さん。』

そこに立っていたのは、食堂のおばちゃんだった。おばちゃんは、泣きそうな顔で自分を見ていた。

『なんで、こんなになるまでそうだんしなかったんだい? 上司に落とされたんだろ、あの会社を辞めたほうがいい〇〇。』

おばちゃんは、真剣な顔で呟いた。あ、そうか上司に落とされたんだ。また、減給されちゃう…お医者さんに自分でもう退院でいいです、お願いしますと言ったが、流石にダメと言われた。おばちゃんは、自分に自分の携帯を渡してくれた。おばちゃんは、仕事が終わったらまた来るねと伝えて病室を出て行った。自分の携帯に入っているアプリを開いて、ポイントを確認した。【1130000P】と表記されていた。彼女はなんでこんなに伸びて?昨日と比べると112万以上増えている。やっぱり自分が立てた仮説通り〈被害〉の具合でポイントの配分が決まる。これだけポイントがあれば、何が出来るんだろ。

〖〇〇様

わが社が開発しました【鬱憤カエシ】をご利用ありがとうございます。ポイント配分はご自身で見つけるとして、ご利用いただけるサービスは、こちらでございます。

感染(インファク):ご自身が感じた悪の感情を相手の方にぶつけ、苦労を強いるモノです。

自殺志願(スーサイド):相手の精神を錯乱させ、自殺に追い込むというもの。自殺方法は、お客様の想像にお任せします。

現在使えるサービスはこの二つのみですのでご了承下さい。

運営より〗

といつの間にか通知が来ていた。今はまだ退院出来ないし、感染(インファク)か自殺志願(スーサイド)をゆっくり選ぼう…でも説明を見る限り感染はぶつけるだけに反して自殺志願(スーサイド)は相手を自分の手を汚さずに自殺に追い込めるか。自分なら、間違いなく恨んでいる人を殺せるし、復讐になる。そうだ…退院したら【自殺志願(スーサイド)】を発動して復讐して見せる。ふふっこれですべてが上手くいくはず…退院日が楽しみ。あとは退院日を待つのみ。彼女はそう口にして、ベットに横たわる。気付くと夜になっていた、看護師さんが夕食を持ってきて丁度良かったですといい笑顔で出来立てのご飯をベット脇に置いてある机の上に置いてくれた。腕は片手だけ折れていたけど、幸い自分は左利きなので関係ないからいいけど、病院食はうわさで聞いていた通り薄味なんだと思いながら咀嚼する。でも、この位の薄味はむしろ丁度いい不足していた栄養素を取れる。ずっと病院食でいいかもしれない。でも、病院は≪治す≫という義務を背負っているから怪我や病気が治ったら退院させる義務があるように感じる。だから、ずっといる為には怪我をし続ける人も出そうだが、その辺は配慮されているはずだけど。自分は、早めに退院かな…。ベットの中で蹲る。明日は……いい日になるよね。彼女は眠りについた。彼女は、ゆっくり眠りにつけた事に喜んでいる。お医者さんと看護師さんも来て、ご飯を食べながらお医者さんから明後日に様子見だけど退院というのを伝えられた。食堂のおばちゃんは退院という事を聞いて険しい顔していた。でも、退院を決定した。あと二日で退院か……。おばちゃんは険しい顔だったけど自分は早くこのアプリを使いたいんだ…復讐を果たしたいんだって伝えたいけど、他言無用だと書いてあったから言えない……自分はこのアプリで絶対絶対【復讐】して見せる。

―――二日後

『〇〇さん、気を付けてくださいね』

と看護師の方に言われて、はいっと伝えて病院を後にする。五か月ぶりくらいに家に帰ってきた気がする。部屋中に腐臭が漂っているやっぱり腐っていたか…初夏だもんね。さぁ明日から、仕事に向かわないと。そんな時、携帯が鳴る。

『今日から出勤だ。今日出ないと給料はださないからな。この屑女』

ツーツー。通話はあっちから強制終了した。はぁ、執行日が早まるだけ…自らを餌にして自分に差し出すなんて…楽しみだわ。彼女は、なんの躊躇いもなく会社に向かったそうです。

 そして、この都市伝説の元になった事件が発生したしたのである。彼女は、会社についてすぐに【自殺志願】を会社中に少量ずつ、例えるなら毒を少しづつ入れていく蛇だ。さぁ大暴れしよう…ふふっ。あはははははッ復讐復讐復讐……。あ、同僚のKととなりの部署のSだ…手始めに【感染】を一緒に発動して自分の感情とか浴びせて精神を少し病んでぇぇぇよぉぉぉぉぉ自分の苦しみを知ってから逝ってよ。ニヤつきながら携帯を操作して発動させる。

『え…ナニコレ この痛みは〇〇の?え、ええ?』

KとSがほぼ同時に、苦しみだす。彼女はとても楽しそうにほくそ笑んで言いました。

❝これまでの自分が感じたもの。辛く苦しいでしょ? 自分の罪に溺れてなよ。あははははははは愉快愉快❞

 彼女はエレベータに乗って自分の部署に向かう。彼女はにこにこ笑いながら部署に入る。

『〇〇ッ! お前のせいで昨日までの仕事が…ぐっなんだよ 歯向かうのか?上司に暴力を振るとはどういう了見だ?』

上司は顔を真っ赤にしながら怒鳴ってくる。自分はここまで来てまだ大口が叩けるんだと感心して、上司にこう言った。

❝…ふふっ お前に暴力振るわれたほんの少しのお返しだと思え 自分は耐えてきたんだこの屑野郎っ!!❞

彼女は大きな声で笑いを堪えるかのような顔で上司を見据えた。

『なんなんだよっ!〇〇ッ!!屑野郎って俺の事を…侮辱しやがって 馬鹿にしていんのかよッ!』

上司は彼女を蹴り、いつも以上に罵りました。彼女は大声で笑いだします。こりゃいい復習が出来ると思いながら手早く携帯を取り出し、【鬱憤カエシ】を起動して【自殺志願(スーサイド)】をタップした。

〖【自殺志願(スーサイド)】発動!!〗

携帯にそう表示されてから、猫(・)の(・)よ(・)う(・)な(・)竜(・)の(・)よ(・)う(・)な(・)悪(・)魔(・)み(・)た(・)い(・)な(・)生(・)物(・)が表示され、以下の自殺方法を相手に味合わせるか?と出ていた。

〖首吊り、リストカット、服毒、感電、ガス、焼死、練炭中よりお選びください!〗

彼女は、迷わず【練炭】をタップし、社内は謎の煙で覆われ、社内にいた人全員が逃げ惑うことなく錯乱し、練炭から出た煙を吸い込み、社員は≪一酸化炭素中毒≫により全員死亡。という謎の事件が発生し、警察は調べたが決定的な証拠がなく不自然事件としてこの事件は忘れ去られるが、彼女が携帯をかざしたその時を映した写真がネットで拡散され、都市伝説【鬱憤カエシ】が生まれその時を始まりの年としてこの都市伝説を考察するものまで生まれたものの已然として、大きな証拠を掴むことは出来ておらず。むしろ、そのアプリを使ったとされる人は必ず≪死ぬ≫とまで言われている。

 あ、、、こんな事を知っているなんて何かがおかしいでしょうか?私は、この【鬱憤カエシ】の運営ですよ? さて、時代は進み2019年初冬…あらあら【鬱憤カエシ】を必要としている女の子がいるのですね。では、また後程会いましょうか?



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