表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目が覚めたら鎧になっていました  作者: りとかく
第一章
4/75

ん?空中浮遊?

そう、俺は思い出した。心体操作のおかげで没スキルと化した空中浮遊さんの存在を。


そう言えば空中浮遊とかいうスキル使ってなかったな。


もしかしてこのスキルで崖から降りれる……?実験してみよう。玉座の部屋の天井はあまり高くないのでまず、バルコニーに出ます。梟とか魔物がいないか確認します。いないのを確認したら、7mくらい浮きます。空中浮遊を解除します。そして即座に空中浮遊を発動します。


眼前に崖があるのでタマヒュンしそうな高さで空中浮遊を解除した俺の体は自然落下しようとしたがもう1度空中浮遊を発動した途端、時が止まったように空中のその場にピタッと止まった。


実験は成功だ!


後はバルコニーの範囲から崖のところまで来て空中浮遊の発動と解除を繰り返すだけだ。何の問題もない。


そう言えば梟が狙ってた獲物ってなんだろう。


と崖の中腹を見た。何か崖に大きな横穴が何個も空いている。まるで何かの巣の入口ような……………


入口を見ていたらモグラの頭をしたアリが数匹出てきた。全員こちらを注視している。


はーい、SANチェック入りまーす。自動失敗なんで1D5でーす。わーい。


………………………


気持ちわりぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!こっち見んな!こっち来んな!今すぐ崖から離れなければ!!


俺は急いで地上へ落ちていった。地面から5m位の上空で止まり、そして空中浮遊を解除した。


何だこの世界の魔物は。SAN値を減らすことに重点を置いてるのかな?いや、ゲームとかのモンスターが現実に存在したらあんな風になるのかな……?

もうちょっと優しい見た目の魔物と会いたいなぁ………流石にあんな化け物を鑑定したくはない。


それにしても空中浮遊って使い所によればかなり有用なスキルだぞ。ごめんな空中浮遊。お前の事没スキルなんて言って。


なんてことを考えながら辺りを見回すと、何やら建物が見える。


んー。天の声さんのせいで人類と敵対してる(設定)んだよなぁ、どうしよう。


まぁ、いいか。人が居るかも分からないし取り敢えず建物に向かってみますか。


しばらく建物に向かって歩いていると石で整備された道が出てきた。しっかり掃除されているみたいで砂埃は少ない。だが、何の為に整備されているか分からない。来た道と反対方向に何かあるのかな?まだこの道は完成していないみたいだし。


そんなこんなでしばらく整備されている道を歩いていたら、建物の姿は大きくなりそれは俗に言うギルド、RPGに出てきそうな立派な建物だった。それに連なるように街が見えてくる。遠目で見る限り人は出歩いていない。


わぉ。俺街の中に入っても大丈夫かな……?一応人型だけど中身無いし。夜目のおかげで明るく見えてるけど多分今の時間帯夜だと思うんだよな……


そもそも俺って喋れるのかな…?今頃気づいたわ。多分喋れないだろうけど。


そう思い、ちょっと大きな声出してもいいかなと思っちゃったんだよね。馬鹿だよね。


「『%?*^+&"#!!!』」


ほぇ?なんか出た。とてもこの世の者とは思えない限りなく不快な音が。


目の先には街がある。


………これもしかしなくてもヤバいやつ?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ