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目が覚めたら鎧になっていました  作者: りとかく
第一章
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初手スキルの鑑定は必須

んじゃ残りのスキルも鑑定してみますかね。まずは俺が動けるかどうかの確認をするために空中浮遊から鑑定しましょ。


「『空中浮遊』の『鑑定』に成功しました。


『空中浮遊』とはその場から半径10mの範囲で自由に飛び回れるスキル。範囲外に出ると効果が切れる。また、体が障害物に触れた場合でも効果が切れる。」


つまり俺は10mずつしか移動できないし、何かに当たったらやり直しになるわけか………

不便極まれり。いや、移動できるだけでもありがたいか。

次は叡智と管理者を鑑定。


「『叡智』の『鑑定』に成功しました。


『叡智』とはこの世の全ての魔力に干渉できるスキル。

魔法の威力や効果を増幅させたり、魔法を無力化できる。」


「『管理者』の『鑑定』に成功しました。


『管理者』とはスキルを管理するスキル。

スキルの併用や、スキルを熟知していなくてもある程度使いこなすことができる。」


何このスキル達つんよ。戦闘になったら重宝しそうだなぁ。戦闘はなるべく避けたいけど。


後気になってたんだけど鑑定につけた管理者権限ってのも鑑定してみるかな。


「…………………………………


管理者権限の『鑑定』に失敗しました。」


マジかよ。さっきまでスラスラと鑑定してくれていたのに。管理者権限って特別な物なのかな?分からないし今は置いておこう。


あっ!鑑定さんの鑑定やってないや。鑑定の鑑定ってできるのかな……?


「『鑑定』の『鑑定』に成功しました。


『鑑定』とは世界の知識が詰まっているスキル。

自分が見ている物を自分が一番分かりやすい解説で説明出来る。また、『鑑定』によって出た情報の『鑑定』も可能。技量によって鑑定の成功率が変わる。」


はぇー、こりゃまた凄いスキルだな。これ取っておけば何でもわかるじゃん。成功した場合に限るけど。これでスキル全部鑑定したかな?


よし、それじゃあちまちま10mずつ移動しますかね。

何かもっと移動しやすいスキルが欲しいなぁ……あわよくば動きたい。

つってもどこに行こうかな。とりあえず出口でも目指しますか。


[やっと動けるようになったかノロマめ。さっさと人類を殲滅してこい。]


目標を定めていると、幼さが残る女性の声が脳に響いてきた。


!?

なななななに!?誰!?鑑定さんの声みたいに直接脳内に響いてる感じ!マジで誰!?天の声(仮)にしておこう。


[………?動かないな。僕の魔法にどこか不備でもあったのかな?完璧だったはずだが。]


え?俺って操作されてる系のアレ?序盤から?何そのベリーハードモード。


[…………………面倒臭い。これ以上僕の権能を与えるのは癪だけどその方が手っ取り早い。]


「スキル譲渡の確認。受諾しますか?」


えっと、うん。よく分からないけどOK?


「確認しました。


・『心体操作』


・『精魂強化』


を取得しました。」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


〇LV 1


〇NO NAME


〇STATUS

・HP 10

・ATK 0

・DEF10

・MP 0


〇SKILL

・『憑喰』

・『鑑定』

・『空中浮遊』

・『叡智』

・『管理者』

・『心体操作』

・『精魂強化』


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


[これで動けるようになっただろう。さっさと行け。ノロマ。お前のせいでほとほと疲れてしまった。少し休むとしよう。]


上から目線なのが気になるがそれは置いておいて、なんかスキル増えたな。鑑定鑑定。


「『心体操作』の『鑑定』に成功しました。

『心体操作』とは体と感情を自由に操作できるようになるスキル。

重力に反する動きや、洗脳の抵抗なども可能。」


「『精魂強化』の『鑑定』に成功しました。

『精魂強化』とは精神と魂の力が底上げされるスキル。

体を失った場合でも自我を保てる。」


誰か知らんけど天の声(仮)ありがとうございます。不自由な俺に心体操作とかいう便利なスキルをくれた天の声(仮)さんはきっといい人に違いない。精魂強化はおまけみたいなもんだろうけどいつか役に立つでしょ。


天の声(仮)さんって一体どんな人物なのだろう。女性ぽい声だけど。スキル譲渡とか言っていたし相当すごい人なのだろうけど俺って天の声(仮)さんに操作されてるっぽいんだよな。もしかしてこの鎧を作った人かな?


とりあえず操作されてるフリをしつつ行動しよう。

さて、今度こそ出発しますか。

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