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模擬戦とレベルの恩恵

 昼食をとって午後の訓練が始まる、ちなみに昼食美味かったすごい美味かった、しばらく食ってなかったしなぁ。


 当初の予定通り、午後からは戦闘訓練でそのなかでも基本的な体の動かし方を習うらしい。


「よう、これからお前達の戦闘訓練、その中でも近接戦を教えることになったオーム・アゲットだ名前は好きに呼んでくれて構わない。

 訓練内容はステータスのお陰で筋トレはいらないからな、技術的な面を指導していくことになる、質問はあるか?」




「ないなら話を進めさせてもらう、今回君達にはスキルの使い方を覚え次第俺と模擬戦をしてもらう、勿論こちらは手加減をするがそちらは本気で構わない。まだ俺の方が実力は上だからな、さっさと超えてくれよ。」


 というわけで俺たちはまずスキルの使い方を教わることになった。


「スキルの使い方は十分に覚えたな、なら名前順っといってもそっちの文字は知らんし、適当にかかってきてくれ。」


 クラスではもともと男女混じった名前順に出席番号が決まっている。

 俺は『冬木』だから中盤くらいか。


 知り合い……一方的に知ってるだけだし知人か?で初めにやる人間はリア充グループの神楽さんだ、リア充グループらしくおさげの美少女だな……見た感じ。


 中学校が同じで中2のころ口論を起こしてたのを見たがその影響で名前まで覚えたんだよな、ボロカス言ってたとかでなく途中からヒステリーになってたし関わりたくねぇよ、今はましみたいだが。


「よろしくおねがいします」


「おう、全力でかかってこい俺は死なんからな。」


 勝負はアゲットさんの圧勝だった、途中にスキルを発動した様子もないし非戦闘用スキルまたは俺みたいな扱いが難しいスキルかだろうな。


 ちなみにこの世界では名・姓の順らしいからアゲットさん


 次は佐倉、まあなんというか幼馴染というか腐れ縁というか誰とでも仲良くなれるいい奴だよ。


 身長は女子の平均くらいでイケメンというより美形といった方が正しいのかな。


「おっし、お願いします。」


 まあ、口調はバリバリ男だがな。


 そして戦闘が開始される、始まると同時に佐倉、もう悠人でいいか、悠人の身体が盛り上がり体長2メートルを超える。


「すっげ」


 ついそう呟いてしまうほどの変化だった肌は赤みを帯びツノが生え顔が厳つくなる、その姿はさながら皆が物語で一度は見ただろう鬼そのものだった。


 模擬戦用で渡されていた中で最も巨大な大剣を軽々と振るうとアゲットさんに人間離れした速度で近づく。


 次の瞬間まるで隕石が落ちたような爆音が辺りに鳴り響き、土煙のなかでゆっくりと



鬼の巨体が倒れゆくのを見た。


「すげえぇぇぇぇ」

「ヤッバ!!」

「マジかよ⁈」


 アゲットさんの勝利に驚きの声が上がる、土煙が薄れると大剣で出来たクレーターの横に立ち土を払うアゲットさんがいた。


「どうやって今の防いだんですか?」

「あの速さがみえてたの!?」


 この二つの疑問を多くの生徒が投げかける。


「今のか?かなりのレベル差があるからな、あれくらい余裕で見切れる。そしたら後は身体を横に移動させて大剣を回避、顎に一撃くらわして脳を揺らして気絶させたんだ。」


「なるほど、それが身体の動かし方ってやつですね。」

「私達はこれを超えなきゃダメなのかぁ〜」

「少しずつ頑張ろうよ」


 ……確かにこれは身体の動かし方の見本のようなものだ、現代の武術なら達人レベルの人たちが現役時代なら対処可能なものだろう。

 だがなんと言った、攻撃の軌道を読んだわけでも相手の狙いを見切った訳でもなく、いまの人間離れしたスピードをただただ見切ったと言うのか、なるほどレベルの恩恵というのは俺が思ってたよりも存外大きいらしい。


 いまの戦闘と倒れてる悠人から言えることは三つ、


一つ、悠人の能力は変化の類いだ、それが鬼固定なのかイメージしたものなのか、部位ごとの変化は可能かとかは分からんがな。


二つ、レベルの恩恵は身体能力だけでなく視力、思考力、恐らくは聴力などなど戦闘に必要なものは軒並み上がるということ。


三つ、レベルの恩恵はONとOFFが効くということ、あの巨体の脳を揺らす力なんて持ってたら日常生活を送れないだろうからな。


 この戦闘だけでも有意義なものだったな、こんな戦闘がほかにあったら儲けもんだな。


 さて、そろそろせめて一泡吹かせれるような作戦でも考えますかね。

少しずつしか出しませんが投稿頻度あげようと思います。



と言いつつ次も半年後だったりして

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