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方針と驚愕

学校始まったので遅くなるかもしれませんが頑張ります。

 アストルと名乗る老人に連れられ俺達は謁見の間へと案内された。


 案内された部屋には赤色の下地に金の刺繍をあしらった絨毯やシャンデリアが並び、正面には豪華絢爛な衣装を身に纏い王座に座る60代くらいの老人がいた。


 何を思って俺達を案内したのかはわからないが、顔は目尻が下がり安心している様子が見て取れる。


「ようこそ異世界の勇者達よ、どうやら無事に召喚されたようだな、体に違和感はないか?」


 え、何かある可能性があったの?

 うわっ、今更だけど冷や汗が。


 クラスメイトの反応を見るために周囲を見回すと顔を青くしている奴らと頭にハテナを浮かべてる奴らが大半のようだ。

 そんな中手を挙げて質問しようとしたのが1人


「お気遣いありがとうございます。すみませんが、いくつか質問をいいですか?」


 この男子の名前は八神(やがみ) 光輝(こうき)、このクラスのまとめ役兼トップカーストのリーダーである。


 俺が思うにもし今回の召喚が勇者を呼ぼうとしたものならばこいつが勇者で間違いないだろう。


「すまないな、今から説明しようと思う。それが終わってまだ質問があるようならその時に受け付けよう、それで良いか?」


「わかりました、ありがとうございます。ただ1つ言いたいことが、僕達はここに何も知らされずに連れてこられました、心中穏やかではないことをおわかりください」


「それに関してはすまなかった。こちらも国の存亡がかかっているのだ、では話に移らせてもらおう。事の次第は数年前――」


 話をまとめるとこうだ


 数年前魔王が蘇った、新しい魔王というわけではなく以前の魔王の記憶を持ったままでだ、しかし魔王という存在は知識が増えても肉体が強くなることはないらしい。


 俺達からすれば異常なことではあるが、この世界ではそれが普通なようだ。


 それに伴い魔王の幹部の『7大罪』というものが現れそれまでおとなしかった魔族が活性化、各種族の土地へ侵略を開始し人間の国も対策をするがあまり効果は出ずに追い込まれ、今回の事態である勇者を呼ぶことにした。


 とまとめてみたが、何これ超チート、死んでも蘇るとか意味わからん、ただ肉体が強くならないのは助かるな。


「―とまあ、こんなところだ。何か質問はあるだろうか?」


 一つ俺からも質問があるがどうせあの光輝とかいうのが聞いてくれるだろう。


え、なぜ他人のような言い方かって?それは俺がクラスメイトのほとんどのやつを知らないからだ。今名前を出した光輝とかいうのはクラスのまとめ役だからなんとか覚えた。


「じゃあ僕から1つ、すみませんが僕達は戦うすべを持っていませんがなぜ呼ばれたのでしょう」


 やはりあいつが聞いてくたか、まあ当然だろう。

 でも、どうせお約束のアレがもらえてるんだろうな。


「たしかにそこの説明をしてなかったな、お主達にはここに転移する際に3つの恩恵を神より授かっている。それは『性格スキル』『レアスキル』『早熟』の3つになる」


「あの、続けて質問ですがその3つはどのようなものなのですか?」


「そういえば勇者様の世界にステータスはないのであったな。知らぬのなら説明しよう――」


 なるほど、まとめるとこの世界にはステータスというものが存在し、俺達が与えられたのは以下の3つ


・性格スキル

 発現した人物にあったものになり同じものが発現する可能性は低く、ステータスに対する補正がかかるものが多い。


・スキル

 その人物が使える特殊能力、訓練すれば手に入るものや先天性のものがあり、訓練により昇華するものもある。

 ほとんどは訓練すると手に入るので、もちろんカブる。


・早熟

 この世界はRPGでよくあるステータスがあるらしいのだが、そのレベルが上がりやすい。


 とまあ至れり尽くせりだ。こんなの神もよその世界のやつらに与えるならこの世界のやつらに与えれば良いのに。


「――と、恩恵が与えられているから戦うことはできるどうだ、やってくれるか?」


 クラスメイトがざわつく、戦えと言われて戸惑うのは当然だろう、すると口々に王様へ意見を飛ばすようになる。


「なんでそんなことしなくちゃならねえんだ!!」


「そうよ、戦うなんてできっこない」


「いきなり命をかけろなんてそんなことできるか!!」


 少しずつヒートアップしてきたな、俺はどうかって?

 ないに決まってるだろ、いきなり変なとこ連れてきたやつらをなんで助けるんだ?


 といろいろ考えているとクラスのまとめ役である光輝が止めに入る。


「みんな、たしかにいきなり連れてこられて怖い気持ちもあるだろう、戦いたくない人に無理強いはしない、ただ僕は戦うそれが今僕がするべきことだと思うからだ!! もし僕を手伝ってくれる人がいるのなら一緒に戦ってほしい、そしてみんなでこの世界の人達を救おう!!」


 普通こんなこと言ったところで命を賭けるなんて馬鹿な真似はしないだろうが、今は現実味のない世界でこの宣言をしたのは光輝だ……乗せられなければいいが


「た、確かにそれもそうだな」


「そうだ!俺達には力があるんだ」


「光輝君がそう言うなら」


 まじか〜、てかノリで命賭けんなよ、自覚あります?あと最後のやつは一体何を根拠に言ってんだよ。顔?顔なの?ちっ、これだからイケメンは。


「みんなありがとう、これからは力を合わせて頑張ろう!!」


「勇者様よ、戦ってくれるのですか?」


「はい、これから僕達はこの世界を救う為に尽力します。ただ僕達はまだ弱いので強くなるまで面倒はみてもらえますか?」


「それに関してはもちろんだとも、強くなるまでのトレーニングなどもこちらで管理しようと思っている。」


 おっ、それは有難いな。どこの世界でも最低限生きるための力は必要だ、とりあえずある程度強くなるまでは鍛えてもらうとするか。


 それにしてもさっきから隣にいるはずの樹が全くの空気だな、なんかいろいろと考えてそうだしご教授願いますか。


「おい樹さっきからどうした、お前は質問とかしなくて大丈夫なのか?」


「まあ、特に質問はないかな、ただステータスの表示のさせ方とかが気になるくらいだが後で教えてくれるだろ」


「そうか、なら方針についてはどうだ?」


「俺は今のところ賛成だな、全てに賛同するわけではないが目くじらをたてるほどのものはない」


あ、あれ?俺なんか変なこと言ったか?変なこと言ったつもりは無いんだがなぜか樹が信じられないものを見るような顔をしている。


「ば、馬鹿な!?」


「どうした樹!!何か変なことでもあったか」


「ま、まさかあの涼太が、普段は自分が1番で他人のための努力なんぞ糞食らえとか言ってる涼太がこの世界を助けることに協力的だと!?」












……は?






書いてみると100話くらい投稿してる人が神に思えてくる。

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