クラス転移した……らしい
二話目ですなんか短い(゜ω゜)
周囲がやかましい、どうせまたリア充共が騒いでいるんだろう。と思考を巡らせていると、よく知ってる声がかけられる。
「お、やっと起きたか。まあこんだけ騒がしけりゃそら起きるわな」
こいつの名前は真田 樹、俺の数少ない友人だ。
ガタイが良いわけではないが頭の切れるやつで身長は俺より少し小さいくらいだ、顔は知的イケメンと言うやつだろう……爆発すれば良いのに。
今日はいつにも増して騒がしいどうやらリア充だけじゃないようだ。
まだ完全に機能していない目をこすりながら、樹に理由を聞いてみる。
「おい、なんで今日はこんなに騒がしんだ。いつものリア充共だけじゃないのか」
「お前トップカーストに恨みでもあるのかよ、で騒がしい理由はだな……どうやら異世界に召喚されたらしい」
何言ってんだこいつはオタク趣味でも悪化したか、そう思いつつやっと明かりに慣れてきた目で周りを見渡した。
すると目の前に本来あるはずの黒板はなく、巨大な扉がありその前に貴族のような服を着た柔和な表情をした老人が立っていた。
さらには俺や他のクラスメイトを囲むように剣を腰に携えた兵士がこちらを見ている。
ここまできたら俺のとれる行動は一つだ……寝るか。
「いや、寝るなよ!!」
再び寝る態勢に戻ると頭に強い衝撃を受けると同時に怒鳴られる。
だってこれどう考えても夢じゃん俺さっきまで寝てたんだよ?
心の中で悪態を吐くも、しばかれたときの痛みから夢じゃないことは証明されてしまった。
仕方ないので現状を把握するために樹に質問をする
「どんな方法で俺達はここにきたんだ?」
「あぁ、それは確か担任が教室のドアを閉めた瞬間に床に魔法陣らしきものが現れて光り出したんだ。単純に言うとクラス転移だな。」
どうやら俺は大切なシーンを寝て過ごしてしまったらしい。orz
とまあここで落ち込んでも仕方がないので前の老人が何か説明してくれるのでも待つことにする。
「さて皆様、騒ぐ気持ちもわかりますが最後の方の意識が戻りましたので私の話しを聞いてもらえますかな?」
なにも喋ってなかったのはどうやら俺のせいらしい。
……すみません意識を失ってたのではなく寝てただけです。
今の状況を説明してくれるらしい、聞いてみるとするか。
とはいえこれは異世界召喚で間違い無いだろうな。
「どうもはじめまして私の名前はアストルと申しますこの国で大臣を務めさせていただいております、あなた方は私達によってこの世界に召喚されました」
俺達に説明を開始したその老人は顔は整っており身長は170後半くらいだろう、年は50代といったところか。
彼はその整った顔で柔和な表情をたやすくことなく俺達を召喚したことを告げた。
やはりそうだったか、 まぁ予想通りではあるがここまで悪びれもなく淡白に告げられるとは思はなかった。
こんな芸当が出来ないと王家では働けないのだろうか。
「詳しくは陛下がご説明しますので私に付いてきてください謁見の間へご案内します」
どうやら王のもとへ案内されるようだ。
この手の話は読んだことはあるがどちらかというと樹の方が詳しいだろう し前の大臣に聞こえないように聞いてみる。
「なぁ樹この話どう思う?小説ならここまででいくつか分岐があったと思うが」
「確かにここまででいくつか分岐はあったがどうやら最悪な展開はないらしい」
最悪な展開?ここまででそこまで酷くなるものがあるだろうか、と首を捻っていると
「これからどうなるかは分からんが召喚と同時に隷属させられることはないらしいな不幸中の幸いといったところか」
こいつはなんて物騒なことを考えてるんだよ。
「うわぁ、なにその展開そんなことになったらもう詰みじゃん。」
「だから最悪の展開といっただろ、ただそれはなかったし、ある程度は信用しても良いだろうな」
「なら今はあの大臣に付いていく方針で良いのか?」
「あぁ、とりあえず今から能力検査的なものがあるまでは大丈夫だろう。ただし契約とかあればそれも注意だな」
「それくらいは分かってる能力がやばかったら逃げるの手伝ってくれよ」
「それくらいはしてやるよ、ただし俺がなっても手伝えよ」
「仕方ねえな、了解。そろそろいくぞ」
「手伝わねえ気だったのかよ……まぁ、行くか」
アドバイス待ってます