32話
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[ネーム]ミツキ・オボロヨ(男:16歳)
[クラス]《異世界人Lv.70》《大英雄Lv.10》《暗殺者Lv.90》《魔人Lv.70》《召喚士Lv.30》
[スキル]調和・存在希薄・言語理解・万能召喚・念動力・超成長・超感覚・看破・威圧・暗殺術・状態異常無効・魔法耐性・物理耐性・全属性適正・魔力操作
[タイトル]【神さえ気がつかない存在感の男】【影が薄い異世界人】【魔王を暗殺せし影が薄い大英雄】【暗殺の達人】【幾万の呪いを身に纏いし者】
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「…………」
なぜかいろいろと変化していた。
(なぜこんな短期間でレベルやスキルが変動しているのでしょうかね~?)
あまりの変化に混乱を隠せないミツキ。しかし、《暗殺者》のレベルが90になっていたり、そのほかにもスキルなどがいろいろと変化を見せているため、ミツキが驚くのも当然と言えるだろう。
(なんでこんなに……って今更ながらに気がついたけど〝超成長〟って確か勇者も持ってたよな。もしかしてこれだろうか?)
そう思って確認してみる。
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〝超成長〟(《異世界人》スキル)
ある一定レベルまで達した異世界人が得ることが出来るスキルで、このスキルの所有者のレベルの上昇やスキルの練度の成長速度が爆発的に速くなる。ただし同じモンスターなどを倒し続けると、一定数倒したところで経験値供給は滞ることになる。さらに、スキルなどは似たような効果を持つものを合体させ、より強力なスキルにすることもある。
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成長チートまっしぐらだった。
実はモットーとの対戦の結果、モットーを殺したりなどはしていないが、それでも〝超成長〟の影響を受けてそれぞれの能力が大きく上昇したのだ。そのためにレベルが大きく上がっているのである。まあ、それでも【到達者】たるモットーの強さが関係しているので、誰でも倒せば大きく成長するというわけではないが、それでもチートなのは変わりない。
(な、なるほど、これが影響なのは分かった。それと、〝看破〟が〝鑑定〟と〝真実の眼〟の合体か……)
ミツキは内心「そんなのありか!」と動揺したが、自分にデメリットがあるわけでもなかったのですぐに思考を切り替えることにして、本来の疑問である派生効果が何なのかということについての考察に入った。
(〝鑑定〟の力はいつ手に入れたのかわからないけれど……これなら派生効果について調べることが出来るかもしれない……)
ミツキはそのまま新たに手に入れた〝看破〟を扱い〝派生効果〟を調べる。
すると、派生効果はスキルが大きく成長していったときに発現する新たな能力で、時としてこの派生効果がそのままスキルへと昇華し、派生スキルとなることもあるそうだ。
(ふ~ん、じゃあ俺はまだまだ成長できるということだね)
ミツキがここまでの成長と、今後の成長に期待を寄せてニヤリと笑っている間に、だんだんとニヤ達vsゴブリン隊の戦況が動き始めていた。
「ニャァッ!」
──ごきっ
ニヤがゴブリンマジシャンに向かって自らの影をのばしてゴブリンの首の骨を折ってしまったのだ。これもニヤのスキルである〝影技〟による攻撃であり、ここ最近イザヨイ主導で行われたパワーレベリングの中で影の操作を徹底的に鍛えられた成果でもある。
「わふっ!」
ワンが幻影で惑わせてうまく本体を背後に滑り込ませて首筋にかみついた。ワンも相手の隙をついて一撃で仕留める術を学んでいる結果だ。
そしてカーも同じである。
──ぐさっ
突然ゴブリンジェネラルの喉に風穴が開いてしまった。もちろんカーの攻撃だ。
カーは迷彩を使いながらまずゴブリンジェネラルの目を潰し、その後無防備なところをワンと同じように首を貫いて倒したのだ。
隙を突いたり、あるいは隙を生み出したりしながら的確に相手を殺していく。その様はまさに暗殺者のようだ。主人と自分を鍛えている使い魔のリーダーの影響を多大に受けているのかもしれない。
『うむ、お前たち! 少々時間がかかったですがまあいいとするです! さっさと残りのこいつも料理するですよ!』
ゴブリンキングを余裕を持って足止めしていたイザヨイがそんなことを言ってニヤ達三体をけしかけた。
このあと、イザヨイとの戦闘すでにヘロヘロなっていたゴブリンキングがニヤ達に蹂躙されたのは言うまでもないことだった。
「あれ? ボスってこんなにあっさり倒されていいの?」
ミツキがこのようにツッコミを入れていたことも、言うまでもないことだった。




