~二弾~
俺は今全力で走り込んでいた。
「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
何が、皆平等にするためのシステムだっつんだよ!!思いっきり乱闘じゃねえか!
今何が行われているかというと、自分達の装備が一式が保管されているボックスに向かい我が先にと武器の取り合いをしているのだ。
「ちょっと待てよ、いくら武器を手に取ったからってそんな風に撃ちまくる馬鹿なんていねえよなって・・・。居るから逃げてんだよな!!あた!」
いってえ!俺の腕をかすめたか・・・。
あ、何で銃弾が俺の腕をかすめたのに血が出ていないかというと、この弾は実弾に近しいが殺傷能力が無く今俺らが演習開始と共に起動したアクティブスーツ。通称ASが認知してその当たり具合により勝手に稼働が停止もしくは、それ相応の機能を催すように設計されているからだ。
といっても痛い物は痛いんだけどね・・・。
「あぶねえ・・・かすっただけですんだから良かったが・・・当たれば俺も」
「ぐは!」
「隣の奴みたいにのたうち回るのか・・・生残ろう」
隣を見るときっとヘッドショットかまされたであろう奴が頭を押さえてのたうち回っている。
あ、でもよく見ると敵だ。しかもハンドガン持ってる、貰っとこ。
「といってもどうするか。一応後ろは死角にならないような場所を確保してるが・・・。とりあえず奥に見える場所まで行くか?」
その前にここにある死亡判定者の銃もらっとくか。
そして俺は改めて装備の確認をした。まず、ハンドガンが一丁。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
それだけです。
「これでどうしろってんだよ!!畜生が!!」
ああもう・・・このまま諦めようかなぁ。
その時だ、目の前に敵が銃弾の雨を避けるように降りてきた。
「あ・・・・。ガチャン」
「あ・・・・。は・・・はは・・・何でやねん!!」
何で敵さんがこっちに来るんだよ!こんなにも混乱すると敵も味方もみうしなんんだな!勉強になりました!!
ちゅん、ちゅん
「死ねやおらああああああああああああああ!!」
「死なねえや!おらああああああああああああ!!」
俺はそのまま無我夢中で斜面をのぼり、今は戦場と化しているであろう奥の建物。通称食堂に向けて無我夢中で走っていた。
案外夢中で走ると当たらないものだなぁ、と思いたかったがよく俺の服を見るとかすった後が何カ所もある。
俺は中に入ると、壁を背にしながら建物をかにさん歩きをしていた。
「しっかし、皆がむしゃらに打ち過ぎなんだよな。いつつ。腕かすったのは不味かったかな。とりあえずこの建物の安全地帯に向かうとするか。はぁ・・・。」
いざ、クリアリングしようと銃を構える。でも、
こんな銃で一体どうすれば良いんじゃ!!
「てか、弾確認してなかったな。」
弾倉を見てみるとおおよそバカスカ撃ってたのであろう。弾が残り少ない。
細かく言うと総弾数が二十なのに五発しかない。
「はぁああああああああああああああ」
大きなため息をついて俺は辺りを見回してみた。
この食堂は、俺が入っていた正面玄関しか基本的には入り口がない。一応ホールには窓ガラスがある・・・いや、だったものがあるから其処も入り口となり得る。
そとではバカスカ打ち合ってる奴がいる。
!!
俺はあることに気づいた。さっき俺が逃げた敵が追いかけてるのを。
「くそ!どうするかぁ・・・」
俺は周りを見た際に冷蔵庫の側の物陰に隠れることにした。
これで上手いことやり過ごせると良いんだが・・・
すこしすると、ぜはぜはいいながら男が息を荒くして入ってきた。そのまま辺りを見渡している
どうせ、俺を探してるんだろうけど。まぁ、息を凝らしておけばきっと大丈夫なはずだ。うん。こんなカウンター誰だって隠れるのバレバレだもん。敵さんも絶対裏書いて此所を見ないはずだ。此所を見るのは馬鹿か策士どっちかくらいだ。
と内心フラグを出したことに焦りながら待つ俺。すると足音が近づいてきた。
ですよね・・・だって俺・・・
「フラグ回収しやすいもん・・・来るなら来い!」
といいながら立ち上がって敵に銃を構える。
敵も俺に銃を構えた。その瞬間!
ばらばらばら!
と言う大きな音が聞こえた。
俺は急いでおんなじ所に隠れた。だけど敵さんはおもっくそのたうち回ってる。
うん。俺は絶対に嫌だな・・・。
「ありゃ?さっきもう独りいたきがするけど・・・勘違いか!それならいいや!さーてもっと撃ちに行ってこよーっと!」
女の子の声が聞こえた。
「今の声は・・・どっかで聞いたことがあるな・・・。」
不思議に思った俺だが、今は装備を回収するのが先決。
愛しのARちゃんは一体何処へ・・・。
俺はそのまま二階に上がることにした。