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僕の部屋には座敷わらしが住んでいる  作者: 峠のシェルパ
第五章 ツツジの執事と座敷わらし
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番外編 〜レイピア初めてのおつかいその1〜

箸休めの番外編です。

始業式前のとある1日の午後のお話

 今の世の中はボタン一つで物が買えるいい世界だと思う。

生憎と今すぐにとか急いで必要な場合には買いに行った方が早いから自分の足を使うに限るんだけどね。


僕の事前に持ってきた荷物を解いてまとめた所までは良かったのだけれど、空いた段ボールを纏めるためのものまでは想定をしていなかった…

うーん、ゴミの日を確認したら今日出せるんだよね、段ボール…でもまだ荷物あるし…困ったな。


ビニールの紐があると良いんだけど、マリアさんは今日はいないって話は聞いてる。

それなら夕飯はあり合わせでどうにかするか食べに行くかだけど…

高くつくのと、僕の場合多分目立っちゃうんだよね。


「りょーくぅーん!おーなかすーいたぁ!」

大きな音を立てて襖を開けちゃダメだよレイピア、そう多分目立っちゃう原因は僕では無くてこの子なんだけどね。

自称座敷わらしで家出美少女のこの子は事情を隠して僕の部屋に転がり込んでいる。

正体は未だに教えてくれないけど、僕はそんな詮索屋ではないので気が向いたらでいいかなって思っている。


物事を知るタイミングってやっぱりあると思うんだよね。僕はそれが来たらで良いかなって思っている。

僕は丁重に追い返したレイピアの身内の人からも少し話を聞けたし、まぁそのうちね。


「涼くん、食べいこーよ! 私、ゆずの木がいいなー」

ゆずの木さんかー、お昼時って混まない?

「あ….」

やっぱり混むんだ。

「で、でもアルバイトの牛っぽい人とかもいるし、そんなに待たないと思うよ!」


牛っぽい人?馬面で顔の長い人っているけど、牛っぽい人って聞いた事ないな…どんな人なの?

「すっごい優しい口調しててー、マスターと気が合いそうな人だよ」

レイピアは居間のクッションに寄りかかりながら大きく伸びをする。

そーなの?牛の人なのにマスターと馬が合うとはこれいかに…


「え、涼くん今何か言った?」

ううん、何でもない。何でもないから意味深な顔はやめてね?

ちょっとね買いに行きたい物があってさ、僕は荷物整理しなきゃいけないからお昼遅くなっちゃいそうなんだよね。

後レイピアも買いたいって言ってたもの書いてたからそれも買うってなると…うん、一日掛かるね。


「えー、荷物解くの明日でもいいじゃーんそれよりゆずの木いこーよー」

そんな訳にもいかないだよレイピア、家事とか日々やらなきゃいけないことだって沢山あるんだから。


ぷくぅとレイピアは頬を膨らませてクッションに顔を埋める。

これはイヤイヤが始まるかな?いやほんと何歳なのよって思いたくなる程にレイピアは時たま幼くなる時があってその度に僕は対応に困るけど…今回はどう出てくるかな?


「ふーん、じゃっ私がお手伝いしよっか!」

え、手伝ってくれるのはとってもありがたいんだけど気持ちだけ貰っておくことにするよ。

レイピアが手伝った結果、余計にややこしい事になっても嫌だし…


「そんなこと言わずにさぁー、ね?猫の手も借りたいって顔に書いてあるよ?」


そんな顔をした覚えもないけど…だってレイピア、お風呂のお湯を沸かしっぱなしにしたりするんだもん。

レイピアに任せられることって実はそんなに無いんだよ?本人には言わないけど。


「あのね、涼くんなんかいっつも色々考えてて大変みたいだから…わ、私も何かできること増やせたらなって思ったの!良いでしょ!」


…悪くはないけど、これと言って任せて大丈夫って言える事はレイピアには…

でもな、いつまでも何も出来ない箱入り娘という訳にもいかないだろうし…よし、あれなら出来るでしょ。


良いアイデアが思いついてぼくが取り出したりますは紙とペン。

前々からレイピアが欲しがっていた個別のアレコレと、ぼくが今必要なもの、それに明日のお昼のお買い物も合わせて…

「よし…こんなもんかな。 よし、レイピア隊員!集合!」

僕はレイピアを食卓に使っているテーブルに呼び寄せて状況を説明する。

お手伝い隊、NO1レイピア隊員、君には我が基地の後方支援を頼みたい。 各物資拠点から物資を獲得し、我が基地まで帰投せよ!

「なるほど!了解致しました、隊長!つまりはおつかいという訳ですね!!」

レイピアは敬礼と気をつけをやって合わせてくれた。


けど、合わせるんだったらさそこはこう…全部欲しかったなって思うんだけど、それは置いておいておこう。

僕は簡単な地図を用意して、定規を引いて、買って欲しいものとそのお店の名前を記入していく。

薬局とスーパー、商品がないかもしれないからホームセンターまで書いてあげれば多分大丈夫な筈だよ。


レイピア用の食器とか、コップは多分あそこのスーパーの建物の中に行けば買えるはずだから、君の要望も叶って一石三鳥って訳だから、お願い出来るかな?


「うん、分かった!じゃーゆずのき行ってからにしよ!そうすればみんな用事が済ませられるよ!」


僕は頑なにうちでうどんを食べようと言ったのだけど最終的にレイピアに押し切られる形で僕らは渋々ゆずの木に向かう事にしたのだった…

寮に戻るのもわざわざだし、加えていうならばランチセットで750円〜なのでちょっとお財布には響くんだよね。

仕送り学生には中々厳しい物があるんだ…

そんな事より次回の予告をするとレイピアがお買い物をするよ。


上手くやりくりしてくれれば良いんだけどどうなるのかな?


次回へ続く!

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