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僕の部屋には座敷わらしが住んでいる  作者: 峠のシェルパ
第四章 路地裏と宣戦布告
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微睡みの爆弾その一

間が開いてしまいましたが書き溜めから放出するだけの元気はあるので数話連投いたします。

尚、私事ではありますが年末の冬コミ(C97)二日目西2_C10bにおきましてサークル名「シルバースクロール」に拙作「黒潮のエトピリカ」(N0370EP)を出品する予定です。

https://ncode.syosetu.com/n0370ep/ 

…上手く行けば(進捗通りに行けば)

無邪気で呑気なその顔が凍りつき午後のまどろんだひと時が崩れるのを百も承知で僕はその爆弾をレイピアの間に放り投げることにした。

結局、遅かれ早かれ話をしなければならないことであり、例え彼女にどんな顔や態度を取られたとしてもこのままで僕と君との関係はで言い訳がないと僕がそう思ったからだった。協力関係なのかお互いに無関心なのかさぁ、はっきりさせようじゃないか。


「レイピアはさ…あと数日で学校が始まるのを分かっているとは思うんだけど僕らには解決しなきゃいけないことがあるってのは分かっているよね?」

直接的なことを言わずに「分かっているよね」と諭してしまうのは僕の卑怯な性格の一端を自覚して僕は奥歯を噛んだ。


「当面の…問題って多分だけど涼君の春季事前課題が終わっていないってことでいいのかな?!」

それは…ぼくにとっての問題だし大丈夫だって、2Pづつ残っているだけ! それだけだから!! 違う違う、そうじゃない。 それでまた誤魔化すつもりなのだろうけど僕はずるいんだ悪いけど。


「僕の言いたいことが分からないってほど君は鈍感じゃないって僕は思うんだけどな」

冗長に会話をする気はない、僕は曖昧にするのは得意だけど間延びさせるには苦手なんだ。


少しの静寂のあとでレイピアも其限何も言ってこないので僕はラジオドラマの音量を落として話し始めることにした。

「レイピア、君には本当に聞きたい疑問と質問がこの二日で沢山あるんだ」


僕の部屋の和式に住まう自称座敷童子、

家庭に居場所を作れずに帰る場所を得る為に、自分として生きて行く為に、家を飛び出してほぼ当てなんて無いのに僅かな情報を頼りに僕の部屋の所有権を得た放浪系超能力少女、そんな現実離れした存在感を持つ彼女に僕は逃れようの無い現実を叩きつける、僕は多分最低だ。


「君は家族を置いていけば自分で居場所を見つけられるとそう思っているのかな?」


そう言いながらも僕は頭の中で自問自答を繰り返している、「自分もおんなじじゃないか?」という意地悪な自問自答だ。


勿論人一人で生きていけるなどという傲慢を言うつもりもないし、僕は「普通」なんていう曖昧なものを信じているけど僕は「レールから外れるのは怖い」だけなのかもね。


「あ…うん、そーだよねあはは…本題はそっちだよね」

レイピアは反応に困っている様子だったが幸いにも拒絶してくるわけではなかったので話はどうやら進むみたいだ。

爆弾発言は不発弾処理をされた様で安心した。


「わ、私はね!? …そのぉ…多分言わなきゃいけない事があるんだと思う。

涼くんやマリアにはお礼を言わなきゃいけないし学校の人にもこーやってちゃんと通いますー!って…でもね…

私の問題は私にしか解決出来なくてこれから先の…本当に差し迫った事に答えを出さなきゃいけないのはわかっているんだよ!?」


これまでなら僕の逸らしがちな目を追いかけてくるレイピアの大きな目が伏せがちに右往左往していた。


自分のこと以外なら自信があるけれど自虐にも似た自分に対しての主観によって優しさと流されやすい気質が僕とレイピアの共通項なのだと知りたくなかったが僕は気づいてしまった。


自分の中の正義を疑わない人が心底嫌いだが羨ましいとも思うこの感情を多分彼女も抱いている…僕の思い上がりであってほしいのだけどきっとそうもいかないんだろうな。


僕が関係のないことを考えている間に声は震え、力無く自分でも否定して欲しいと願う様にレイピアは言葉を吐き出した。


「涼くん、私は悪いことをしているのかなぁ…私って逃げちゃったのかな?」


そんな訳はないよと瞬時に否定してしまえるだけの反応の良さと思いやりを持ち合わせていない自分が後になると非常に腹立たしい限りだった。


次回へ続く!!

はい、進捗…ガンバリマス(白目)

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