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僕の部屋には座敷わらしが住んでいる  作者: 峠のシェルパ
第一章 座敷わらしと寮室争奪戦!?
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秘密と対立

一ヶ月の休載と言いますか休暇を勤しんでいました、原状復帰(weekly5000文字)を目指します

マスターの経営するちょっと懐かしい喫茶店ゆずのの木を僕らが支払いを済ませ来たのは少しばかり時間が立ってからだった。

このままマスターさんとの会話を楽しんでいるのも悪くはなかったが他のお客さんもいなかったわけではないのでそのまま居心地の良い場所にいるわけにもいかず

「じゃあねマスターまた来るよー!!」

レイピアが元気に別れ際に手を振ると店中のシルバーな世代の方々までてを振るのを見て短い間に常連さんから顔をを覚えられる程度にはちゃんとお仕事して彼女のことだから孫娘的ポジションで猫可愛がりし

されていたのだろう、そのせいかかなり高圧的な視線がちらほら会計をする僕に向けられているのは決して気のせいでは無いね…

「二点で合計が580円になります苺ミルクが今月の限定商品で社員引きになりますね」

いつのまにかレイピアが社員扱いになっている事には驚かないけれど値段がそれなりにするのかと思っていたから意外といえば意外と安かった。

「学校はいつから始まるのですか?」

僕が財布の中から小銭を探しているとマスターさんがそう聞いてきた

「4月の8の日からですね、午後から入学式になっていますがどうかしましたか?」

質問を返す形になってしまったが大体の学校の授業始めはその日ではなかっただろうか

「いえいえ大した話ではありませんよ? ただ気がかりなことと言うべきかどうか私でも迷っているのです」

迷っていること? 一体なんだろうか

「いえいえ大した話ではありませんよきっとね」

なんだか気になる言い方だがあえてそこには触れずにご馳走様でしたとだけ言って去ることにしよう、

決して多くは語らない人だけれど彼の言葉は意味を考え始めるとこれが中々どうして考えさせられてしまう、

知識と教養を併せ持った懐の深い冷静沈着そうな人、そういう人になりたいものだ。


ふと大人ってどんなふうになれば大人なんだろうかなんて思いながら僕はレイピアに続いて店を出て曇り空の下を二人でゆく、

「マスターさんって深みが有る人だったね」

あのお店で飲んだカフェオレも勿論美味しかったのだがあのお店の広告を僕が描くとするなら「マスターさんの人柄とお店の雰囲気が良い」と評価すると思う

「深みかぁ、うんうん涼くんがそう言うならきっとそうなんだよね! 深みがあって思慮深いなんて大人だね!!」

まだ僕とレイピアで歩幅が合わないのかトテトテとレイピアが忙しなく僕に付いて来る、

そこまで早足で歩いているわけでは無いと思うんだけど…

「手を掴まなくっても僕は何処にもいなくならないし、置いてなんか行かないよ」

主にここでレイピアを見失ってしまうと果たして無事に寮まで帰れるかどうか分からないからこういう事を言ってるのであって決して深い意味とかはないのだけれど…

「え…///り、涼くん君分かって意味深長なこと言ってない?」

うんうん、どうしても口説き文句に聴こえてしまいますよね~知ってたよ。

「そんなことないない、大丈夫だよ~レイピア~そうだ、レイピア

今日の話なんだけど夕飯とかは僕らどうする?」

余り馴れ馴れしくするのもどうかと思うけれどその境界がわからない以上手探りで探すしか無いよね

「うーん、涼くんって料理とかってデキる人?」

料理が趣味という時期も一時期あったけれど得意か不得意かで言われれば得意な方

「最近作ってないけどカレーとか肉じゃがとか簡単なものだったら作れたり…作れなかったり…。」


レイピアは僕の答えに少し驚いたのか僕の顔をちらっと見て意外そうな顔をしながら

「意外と家庭的な一面もおありになるので…」

とフムフムと感心するので

「元来は独り暮らしだったわけだし出来ることから時間をつくってチャレンジしてみようかななんて思ってるけど、わりと僕は

マイペースなところとかあるから思い立ったが吉日とは言うけれどそれを過ぎちゃうとやらないことの方が多かったりするんだけどね…」

とレイピアの僕に対する期待度を少しづつ下げていこうと画策する、人間あんまり期待ばっかりされてもその重みって言うのを実感してしまうと今度は重圧になって人によっては耐えきれずに心の芯の部分からパキッと折れてしまうのだ。

僕はそんなのは真っ平ごめんだ、期待なんて僕には要らないよ…


「それにしても夕飯かぁ、涼くん何食べたい?」

食べたいものは食べられるものかな、大分昔になるが黒こげになった円盤上の何かを口にしたことがあるがまさかあそこまで焦げてるとは思わなかった苦いというか炭の味しかしない、

あれは結局パンケーキでも作ろうとしたのだろうかは真意は不明のままだったな…


「好き嫌いするタイプの人ならどうしようかなーって、

まだ寮の方も正式にオープンって訳じゃないから夕飯出ないし

外食でも良いけどーあんまりお金掛かちゃっても困るでしょ?」

あれ?おかしいな、何だか僕がお金を払うみたいになってるけど?

「お外で食べても美味しいんだけどネ~」


自炊する時間があればそちらの方が労力を使うがその紊安上がりになるので都合がいい、しかも一人で一人分を作るのではなく二人で作るのだからそれこそ気合いが入らざるを得ない。

「ええっとースーパーマーケットとかここら辺に無かったかなー、有ったかなー?」

料理本でも買ってみようかななんて気を逸らしていた隙に

僕には方向感覚が分からなくなってきた、

まずいな、ここでレイピアの悪戯で突然ダッシュされて横道にでも入られたら僕はここら辺から真っ直ぐ家に帰ることが出来るか大分不安に思う。

「レイピア、そばに居てね。」

文字以上の深い意味は無いのだけれどこうも道端で突然そんなことを言われたら周囲の人によっては意味深長にしか聞こえないだろうな…

「涼くん!? もう、分かってて言ってるでしょ!

そんなこと言われなくたって急にいなくなったり意地悪なんてしないから大丈夫だよ!」

照れくさそうに言うレイピアの頬は決して肌の色そのままではなくて、実は彼女は不意打ちに弱い事が分かった。

今日の一番の収穫かもしれない。


ゆずのきからまだ少ししか来てないけれど僕たちの寮からは大分雰囲気が異なり、ある程度人が世話しなく動いている。

時間帯から考えると夕飯の買い物をする主婦とか定時で上がれた幸運な会社員と言ったところだろう。

「結構栄えてるね、ここら辺」

大型店舗の駐輪場をすっと横目に見ながら質問を投げ掛ける

「そーだねー、始めてきたときはなんでこんなにいっぱい人がいるんだろうって疑問に思ったりもしたんだけどお店の中をみたら確かになーって」

化粧品のコーナーでふーんと興味ありげに眺めたあとエスカレーターを上がりながらレイピアは答える。

「エスカレーターはちゃんと乗れるんだ…」

失敬な!始めて来るんじゃないから大丈夫なの!

なんてレイピアに怒られてしまったのは仕方ないよね。

「一応聞いておくけど今までに食べ物アレルギーとか発生したことは? 好き嫌いだけなら僕が食べるから問題ないんだけど」

下手にアレルギー症状なんて起こされたら責任を取れないので

先に聞いておこう。


「うーん、今のところそういうのは無いかなぁ、

とはいえいままで故意に食事にその具材が出なかったって可能性もあるかも…」

また不安をあおるようなこと言わないでよ…

「よし、手始めに誰でも失敗しないであろうカレーライスから作っていくことにしようかな?」

家庭のの味代表カレーライス、最近では市販で売られるレトルトやルーにもバリエーションが増えてきて作ろうとすると案外迷ってしまうこともある、因みにカレーのうんちくとしては日本の国内で東日本は豚肉を使うが西日本では牛肉を使うなんて言う差があったりする、各家庭でもりんごのすり下ろしを入れたり…

「涼くん、涼くんカレーよりお肉がいいよ! おにく!!」

また典型的なお子ちゃま思考を…

「あ、お肉が入ったカレーがいいって事だからね!! 勘違いはブーだし!」

成る程、シーフードカレーとかやり始めると調理が面倒になるものね、カートは要らないよ、小さい子用の座席が付いたやつならレイピアをのせてあげられるけどね?

なんてふざけ半分で子供用カートを指差すと軽く溜め息をつかれて買い物籠を黙っーて取りに行くレイピアはあんまり子供扱いするのはかのじょを本気で怒らせるのではないかと少し心配になってしまった…

「カレーのルーの味だけど甘口がいい? それともちょっと大人な味で中辛がいいのかな?」

とまず始めに聞いてみたけど「なにそれ?」うーんそこからかぁ

「意味は大方分かるけどけど涼くんはどれが好きなの?」

僕は…中辛かな? 辛口を何時もたべていたわけでもないし

「よし、辛いカレーに一味足してレイピアを幸せにしちゃうぞ~?」

何の気なしに思いついたオヤジギャグは残念ながらレイピアには露骨に詰まらなそうな顔されたのだった。

「へ、変なことを言おうと思った訳じゃなくてほら、口から勝手に出てきたと言うか…親父ギャグだから!!」

でも僕はまだ高校生なんだけどね、良く言う「ピッかぴかの、一年生」だよ。

レイピア多分呆れてるんだろうけれど僕は人の心はあんまり良く分からないからその真意は分かりかねるよ…。

それに重ねてレイピアは女の子だからねー、女の子の考えは良く分からないからなぁ、引いちゃったかな?

もうダメだ、おしまいだぁ…とは思っていないけど

「いやいや落ち込まないでくれよ涼くん! 私はそんな言葉の1つ2つで人の価値を決めてしまうほど浅ましいというか…安い人間なんかじゃないよ!? もっとちゃんとしたところで判断をするし、涼くんと一緒にいる時間だってまだまだ有るんだから!!

うぅ、勢いで言っては見たけど結構恥ずかしいよ,…この言葉」

安心してレイピア僕は別に落ち込んで顔をあげていないわけじゃないんだ、だって言われたこっちの顔を上げられない程度には顔を真っ赤にしているんだからさ、

「中庸で中辛で」「あい…」「お肉カレーにするつもりだけど普通のルーで」「うん」

なんか気まずい雰囲気に僕がしてしまった気がして二の句が告げなくなりこの後の買い物は僕主導で粛々と進めれてていって、好きに買い物を出来たのは良かったけれど、

僕はどうもレイピアとの腹の探り合いをしているような気がして心苦しかった。


「ご来店ありがとございました~またお越しくださいませ~」

レジのおばちゃんが僕の後ろで借りた猫みたいにジーっとしているレイピア見て引っ込み思案の妹とでも思ったのか、「レジの奥でお兄ちゃん待っててな、すぐそっち行けるようにおばちゃん張り切っちゃうから!!」と盛大に勘違いしているけど快いおばちゃんの一言でまさか

「おばちゃん違うよ違うよ!わ・た・し・がおねえちゃん!!」だとドヤ顔で啖呵を切った時はカレーのルーをチョコレートと勘違いして口にちぎって入れる位に

いったいどうして何が君をそうさせてるんだと内心思ったけど

「どうしちゃったのこの子」と言わんばかりのレジ打ちのおばちゃんに目を合われられては苦し紛れに「お、おねえちゃん

ここは僕が払っておくから先に袋用意しておいて~」とアドリブをかますくらいには余裕が戻っていたが

レイピアにも色々譲れないことは有るんだなと僕は実感した瞬間でもあった。


「ねぇレイピア普通のオーソドックスなカレーライスにしてしまったけどよかったのかな?」

今日中の食材と明日の分の軽食を一先ず準備して750mlのペットボトル三本ほどが僕の肩に乗っかっているためずっしりした重みがキツいけれどレイピアに手伝ってもらっては僕の男らしさに傷が付くので勿論何も持たせていない。

「うんうん、okだよ涼くん

それにしてもあのアドリブはナイスだったね!!」

それはまぁ…約頭一つ分くらい違うし、レイピアは年下扱いってよりかは同学年である僕と比べられてあまつさえ妹扱いされたらレイピアが何らかの動きを見せると思ってたし

「でもレジ打ちの人も何だかキョトンとしちゃて面白かった!!」

あんまり人を困らせるような悪戯はしないようにね、そういうのは後々で自分を苦しめることになるんだから。

「でも涼くんがお兄ちゃんかぁ、きっと優しくて良いお兄さんになったんだろうね、お兄ちゃん!!」

レイピアの不意打ちにはここから先も色々苦しめられる事になるのだけれどそんなことはまだ僕は知らない、雲の切れ間から西陽が差す中で、

    短い命を燃やして咲く桜よりも、

     悠久の間燃え続けている太陽よりも、

      レイピアがきれいに見えたのだった。

 何て言うのは僕も流石に感傷に浸りすぎているのかもしれないな。

「こんなことを言うのもいささか野暮だと思うけどなんか楽しいってこんな時間の事を言うのかもね?」

ただの買い物の帰り道なんだけど、レイピアにとっては満足していただけたようだ、それなら僕だって少しぐらいは上機嫌になったって別に良いよね?

「真っ赤に燃えた太陽だから~真夏は恋の~ってね」

最近の歌じゃないくてかなり昔の曲だからレイピアには分かるまい?

「渚を走ーる、二人のかーみにぃだっけ?」

なん…だと? まさかこの歌詞がわかるっていうのか、何十年って前の曲なのにもかかわらずまさか僕が口ずさんだ先の歌詞を歌ってみせるとは…レイピア侮りがたし。

それはともかく…このままレイピアと距離を近づけていって果たして良いものか僕の中である疑問が湧き始めていた、なんだかんだと一緒にいたけれど僕らの馬はかなり合うものだということは僕の個人的な意見に過ぎないのだが僕は少なくともそう思っている。

だが、そうはいっても僕の判断が他人の迷惑になることは極力避けなくてはいけないし、恐いのはレイピアの親が出てきて僕の両親との話し合いになった時だ、僕達子供の考えや主張は蚊帳の外で無かったことにされてしまう、それだけはしてはいけない。

「なんか涼くん難しいこと考えてない? 眉間にしわが寄ってるよ?」

涼くんせっかく優しい顔してるんだから怖い顔ばっかりしてると阿吽の像みたいな感じにこーんなかおになちゃうよ!!

となんとも女の子がする顔じゃない顔にレイピアがなってたりするけれどもここは僕の華麗なスルースキルを使わせていただこう、

「そうだね、今はカレーライスをいかにリメイクするかだね、そうだね…ラーメンとかにしてみたらどうかな?」

レイピアはきょとんとして僕の顔を見上げるとゆっくりと何を言ってるかさっぱりと言った表情をしているからその説明は寮に戻ってからにするとしよう、

「おっと失礼、先を急いでいるんでね」

急に声をかけられたのは僕たちだった。

深めの帽子を被った僕と背丈の変わらない少年が此方に走ってきていたのに僕らは期せずして気づかなかったのだ。

横に列になっていては他の人にとっても邪魔になってしまうから今気づけて良かった。

「すいません」

軽く会釈をして僕らが来た道を走っていく様子を見るとその男は半袖短パン姿で体力づくりがてら走っているのではとか思いながら実は今日のカレーにはラムが入るんだよなんて冗談をレイピアに言ったりしてまったりと寮への帰り道を満喫と言えば変な言い方になってしまうので楽しんだのだ

さてさてということで今回はこれくらいにしておこうかな?

レイピアの秘密はまだまだ眠っていそうだし、カレーライスとハヤシライスどっちが実は好き? と聞いたらカレーライスと答えてくれたけど実は僕はハヤシライスが好きだし、頼むからこの手の小さな対立が大事に至らぬ様に思いながら慎重派でゆく涼くんなのでした…。







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