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夕月賀名兎の初登校
おバカなお金持ち軍団と不幸な賀名兎君の友情ものです!
僕のバカっ 僕こと、夕月賀名兎は見上げたら首が痛くなりそうな校門の前でうずくまっていた。
僕は数ヶ月前までこの学園から推薦があったと知ってとても喜んでいた。その時の先生の心底同情するような顔が目に入らなかったのだ。 僕が推薦をもらった学園は党幹学校と言う。日本でも五本に入る超お金持ち校だ。しかし男子高、むさくるしいことこのうえないのである。「もうやだ。知ってたら絶対に断ってたのに。僕絶対浮くじゃん!は〜ホント泣きたい」そんなことをいい賀名兎は半泣き状態だった。彼は正真正銘一般市民である。だが特待生なので免除されていたのだ。「しかも親も期待してるし行くしかないか」ちなみにここは初等部からエスカレート式しかも寮制なので賀名兎は誰ともあっていない会う可能性があたったらうずくまったりはしないだろうか無理矢理自分の気持ちを奮い立たせ中学の時の友達を恋しく思いながら先が長すぎて見えない道を歩き出した。
(でも行きたくない。金持ちとどう接すればいいの?) まだうじうじと考えている賀名兎だった。