プロローグ
見切り発車乱文でクオリティ低いですが、お暇な方どうぞ。
初投稿でテストを兼ねているので後で修正をかけることもあります。
プロローグ
なんてありがちな風景。
ゴムとアスファルトが悲鳴を上げる。
ブレーキの音がする。
だけど、もう遅い。私の身体にはタイヤがめり込んでいた。
手に持っていたスクールバックが宙に舞うのが見えた。
それはとてもゆっくりで、私はどこか他人事のようにそれをみていた。
足がありえない方向に曲がっている。
眼鏡は割れてつるも折れている。身体中が痛いというより熱い。
生温い温度を背中に広がるのを感じた。
ああ……死ぬのかな。
目の前に星が飛ぶ。走馬灯だっけ……死ぬときは今までのことを思い出すというけれど。
何故か私は昨日、正確に言うと今日までプレイしていたゲームのことを思い出していた。
発売日が木曜だった乙女ゲームの第二段。
予約までして特典とともに手に入れたそれを一晩中プレイしていた。
思ったよりも面白くて、次の日に学校があるにも関わらず止められず、流石にカーテンの向こうが明るくなり始めてようやく少し寝た。
今日は学校が終わったらすぐに帰って続きをやろう。
土日には一シナリオ分クリアしたい。
そう思って、セーブしたのは主人公と今回の攻略対象が含みをもった約束を取り付けた――恋愛イベント前のすごくすごくいいところだったんだ。
お風呂も入ってから学校に行きたかったし、登校時間を計算すると、夜にゆっくりプレイしたかった。
あぁ、あのイベントが見たかった。
生きたかった!
薄く途切れそうになる意識の中で、ただ強く願った。




