Grand King①
「さてさて、お待たせしました!いよいよ今期学園ランキングTOPofKING・・・「Bronze」「Silver」そして・・・「Grand」KINGの発表でえええすっっ!!!!」
巨大なスクリーンの両端に設置されているスピーカーから司会者の宣言か出力された瞬間、その半分をかき消すように黄色い歓声がドーム型の本会場とライブビューイング中のシアターの両方で響き渡る。
私は学園ランキング上位の発表を固唾を飲んで待った。
「まずはBronzeKingから発表致します!今月のBronzeKingは・・・・・・」
再び司会者が声を発すると、黄色い歓声が響いていた会場は段々と静まり、会場の誰もが司会者が発する言葉に耳を傾けた。
「城ヶ崎ライカ!!!」
再び黄色い歓声が会場内に響く
スクリーンに金髪に緑の瞳の童顔美少年が映る
彼こそ、城ヶ崎ライカこと、ライカ様だ。
ライカ様はスクリーンー越しのファンに向けてニコッとはにかむ神ファンサを魅せた。
その瞬間、後ろの席から「キャー!!!」と悲鳴にも似た声が聞こえた、きっとライカ様推しなのだろう。
ここは、国立皇崎学園の第三シアター。
この皇崎学園では半年に一度
【学園ランキング】が催される。
学園を管轄する組織【TOPMAKER】が運営し、【TOPMAKER】から推薦、または志願した学生は知力、参謀力、戦闘力、運動力、カリスマ力、偶像力、あらゆる能力を数値に置き換え採点し、総合点数が高い上位7人がランキングに入賞
そして、その中でも上位3人がTop of Kingに位置付けされる。
この【学園ランキング】参加者は皆大勢のファンを抱えている、
その規模は電波配信サービスを利用した学園外への発信力により、世界中にまで及んでいる。
よって、【学園ランキング】の本会場の観覧は毎月満席となり、学園内の三つのシアターでも同時配信される。
「続きまして〜・・・、SilverKingを発表致します!今月のSilverKingは――――東雲カイト!!!」
ライカ様の時と同様に観客席から高高とした歓声が湧き上がった。
カメラが切り替わり、SilverKingに選ばれ、「やったあー!」と、喜びの万歳をしている黒髪に黄色い瞳の青年がスクリーンに映し出された。彼が東雲カイトこと、カイト様だ。
カイト様はカメラがご自身に向けられている事に気づくと、モニター越しのファンに向かってウィンクとグッドハンドサインの神ファンサを魅せた。
「きゃー!カイトくーん!!!」
隣に座っているカイト様推しの友達が黄色い声を上げながらスクリーンに映る王様へ向けて全力で手を振っている、
そして・・・・・・・・・
「今月のTop of Kingの頂点!GrandKingは・・・・・・」
再び、数秒間黄色い声が溢れ返っていた会場が静まり返り、誰かがゴクリと唾を飲み込んだ音さえ聞こえそうなほど一切の雑音の無い無音の空間と化した。
「轟レン!!!」
司会者が轟レンという名前の轟まで発声した瞬間、黄色い歓声が響き渡った。今日の中で一番大きく、歓声というよりほぼジェットコースターから聞こえる集団絶叫に近い。
スクリーンに銀髪に白い肌の美青年が映し出されると、優しく微笑んだ。
あぁ、推し様の優しい微笑み眼福です・・・!
私は感涙を目に浮かべながら、神々しさのあまり思わずスクリーンに映るレン様を拝んだ。




