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『源信、遷化の期を慶祚に告ぐるを速記すること』速記談3030

作者: 成城速記部

 恵心僧都と慶祚阿闍梨とが、お互いに、入滅のときが来たら教え会おうと約束し、何年かがたった。あるとき、大阿闍梨が、深夜の行法のため縁に出ると、空気がいつもと違う臭いがして、かすかな声が聞こえた。私は極楽に長く住んでいる菩薩である。衆生を極楽に導く役割を次の者と交代するので、極楽に戻ることとなった、と聞こえたので、ありがたい話を聞いたと思って、速記でこの話を書きとめ、恵心僧都に遣いを出し、このような話を聞きました、と伝えたところ、遣いの者が戻ってきて言うことには、恵心僧都は、けさ入滅されました、とのことであった。



教訓:菩薩が言ったのは、役割を終えて極楽に戻れるのは、恵心僧都が、次の役を担ってくれるといういことであり、恵心僧都が入滅のときを知らせてきたのではない。

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