表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/8

1.王都にやってきて出会った少女。

ここから第1章。

次の更新は、昼過ぎかな。

応援いただけますと執筆速度が跳ね上がります(当社比








 選定の剣よって導かれたレオは、それこそ勇敢な前衛として魔王軍と戦う。

 しかしその中で仲間に裏切られたり、失ったり。死にかけたり、身体を欠損したり、とにかく様々な経験をすることになるのだ。

 詳細はあまり覚えていないが、各々の場面はなんとなく記憶にある。

 そして、少なくとも――。





「おぉ、ここが王都か!」

「そうだな」



 こうやって、冒険者になるルートなど存在しなかった。




 そんなわけで俺とギオはいま、王都ガリアにやってきている。

 お上りさんよろしく、幼馴染はテンションが上がっていた。田舎から出てきて、こんな人の波を初めて目の当たりにしたら、こうなるのも当たり前か。

 ゲームをプレイしていた側としては、そこまで感慨などないのだけど。



「なんだよ、テンション低いな。レオは」

「そんなことないよ。これでも凄い興奮してる」

「そうは見えないけどなぁ……?」



 まぁ、いっか――と。


 ギオは気持ちを切り替えたらしく、周囲をくまなく観察していた。

 俺はそんな無邪気な幼馴染を見て微笑む。無理難題を振って、こうやって一緒に冒険者になったわけだけど、こいつの笑顔を見ていると和んだ。

 これで、よかったのだと思う。



「さて、とりあえず冒険者ギルドに――」



 そう感じながら、俺は目的地を探そうとした。

 その時だった。




「そっちに行ったぞ、追え!!」

「ん……?」




 なにやら、人ごみの奥から男性の荒々しい声が聞こえたのは。

 何事かと思っていると、人の波が左右に割れていく。

 そして、俺たちの方へやってきたのは――。




「な、あの子は……!」

「どいてくださいぃ!」




 長いブロンドの髪に、紺碧の瞳。

 愛らしい服装に、綺麗な顔立ちをした少女。

 俺はその女の子に見覚えがあった。何故なら、この子は――。



「きゃっ……! すみません!」

「あ、あぁ……」



 ヴレイヴ・ヴァンガードの主要人物だったのだから。

 そして彼女を抱きとめた瞬間に、俺の中には記憶が流れ込んできた。









『ありがとうございます、勇者様!』



 少女は、レオを見て頬を赤らめる。

 その姿はまさしく、恋に落ちた乙女に他ならなかった。

 それを裏付けるように、この後の彼女はレオのために一生懸命に動くのだ。自分の立場や身分、それらを最大限に使って。


 だが、物語が進むと……。



『ごめんなさい、レオ様。――私のために、死んでください』




 理由は忘れた。

 だが、そう言って彼女はレオに刃物を向けるのだ……。








「すみません、お怪我はありませんか!?」

「だ、大丈夫だけど……」



 少女は心配そうに俺を見上げている。

 どうやら少しの間、俺は呆然と立ち尽くしていたらしい。そうしていると、先ほどの男たちが彼女を追って走ってくるわけで……。



「やば……!」

「あ、あの……!?」



 俺はとっさに、少女の手を取った。

 そして、誰もいない方向へと向かって走り出す。



「おい、待てよレオ!」




 それを見て、ギオも慌てて追ってくる。

 俺は無我夢中で走った。




 少女――ガリアの姫君、アリシアの手をしっかりと握って。


 


面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★で評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いします。

<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ