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夢が見た。

ヤシ科の木々が生い茂る、ギャップの立ち振舞い。築何年かは知らないが、随分と開放的な家宅の正面に私はいた。

どうやら「南国の島巡り」の名目で見学に入っているらしい。

入り口にはA2サイズの少女が壁に寄り掛かっている。何物も暗示しない、作られた笑顔。


私に声をかけてきたのは、恐らくこの家の主だろう豊満な壮年男性。

「綺麗だろう、私の自慢の娘なんだ」

何をもって自慢とするかは分からないが、確かにアジアン受けのいい顔立ちはしている。モノクロなのが相まってか、病的に血の気が無いが。

「娘は今、ここで眠っている」

男性が抱えている、1つの袋。中には土と、土を捏ねて作った人形。しかしそれを泥とは言えない、こうも理路整然と結晶を保っていられると。さっきまで日の光を発していた様な成り立ちで居られると。


「うちの伝統でな、家畜はこうして処理する。腐敗させると、良い肥料になるからな」

淡々と語る男性。隠している感情は、上がる口角から察するに、悲観的なものではないだろう。

「『永眠しても役立たず』は悔しかろう」?

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