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河童物語  作者: たつきゆっけ
8/9

第8話 焼き鳥屋の出来事

そして9月のとある土曜日・・・

時間は夜8時近く・・・

と言うか10分前である。

チップネス東武練馬店の近くのコンビニ、ロ〇ソンの前でりゅう氏はいた。

どうやら待ち合わせをしてるようだ。

スマホをいじっていた。

何かを書き込んでいるようだった。

小説のようである。

りゅう氏がスマホをいじりながら待っているとひとりこちらへとやって来た。

バックス氏であった。

りゅう氏はスマホのアプリを閉じた。

「おおっ、やっと来た」

「おまたせ~」

「家近いんだけど、10分前に出たんだけど誰も居ないし」

りゅう氏はちょこっと笑いながら言った。

「そうだ、外暑いしロー〇ンの中に入ってようよ」

りゅうとバックスはとにかくロ〇ソンの中に入った。

「誰が来るかな?」

ロー〇ンからりゅうとバックスが見てたのは飲み会をやる焼き鳥屋であった。

見た感じ雰囲気のいい焼き鳥屋であった。

見て右側には焼き鳥を売るカウンターがあった。

そこで何人かが焼き鳥を買っていた。

ペチャクチャしゃべっているとバックスが誰か来たのを見た。

りゅうとバックスが外に出るとちっちゃいおばさんがいた。

K林さんだった。

「どうも~」

「おや、早いわね」

「今来てるの僕たちだけですね」

「どうする?

先に入る?」

「そう言えばもう一人って誰?」

「Sさんって人です」

三人は焼き鳥屋に入ろうとすると、そこに小っちゃくてバックスに負けないぐらいのバッキバキの細マッチョのお兄さんが現れた。

「こんばんわ~」

Sさんだった。

「この人がSさん?」

「そうです」

「初めまして」

「はじめまして、(K林)です。」

二人とも同時でおじぎをした。

飲み会は合計で6人なので後2人なのである。

4人は焼き鳥屋に入った。

中は大繁盛‼

カウンター席と周りの席は満杯‼

焼き鳥屋の前はゲーセンだったが、スマホゲームに追われ経営不振になって潰れたようだ。

しかし焼き鳥屋になってからとは大違いである。

バックスは自分の姓名をいい、店員に予約して取ってある席に案内された。

テーブルの大きさはちょうど6人ぐらい入る大きさであった。

位置は店を入って奥のところだった。

端っこにはテレビが立てかけてあった。

その時は巨人対広島の対決がやっていた。

座ったとすると一人の女の子がやって来た。

「お待たせ~」

「あら、Hちゃん」

Hと名乗る彼女は背が小さく目がぱっちりしてK林さんやSさんと背の小ささは張り合えるぐらいだ。

彼女は端っこのりゅうの隣に座った。

「今日、仕事だったんですよ」

「へえ、ご苦労さん」

話題はりゅうの方に向いた。

Sさんがりゅうに話しかけた。

「名前何て言うんですか?」

「○○って言います」

「僕はりゅうちゃんさんって言ってますけど」

「あたしもそう呼んでます」

「あら、そうなの

りゅうちゃんでいいんじゃない?」

K林さんがそういうとHちゃんがりゅうの方を向いた。

「いいですよ」

「やったー」

Hちゃんはそれを聞いて大喜びであった。

りゅうも嬉しそうだった。



そしてその頃・・・

(なるほど、あの小さい子・・・

人妻なのにブルマ履いて撮影に挑んでいたとは・・・

しかも30代みたいだし・・・)

焼き鳥屋の影で何者かが天井裏からりゅうたちの飲み会を覗いていた。

Hちゃんはスマホに入っている自分がモデルとなった画像を見せていた。

スマホの内容が見える謎の影の視力は恐ろしいものがある。

謎の影はりゅう達の飲み会を凝視していた。

(しかしちっちゃいせいかブルマ履いてる姿はおもいっきり小学生近いな・・・

何かヤバくね?)

謎の影はイヤらしい妄想をしそうになった。

(我が愛人ハーレムに加えるのもいいだろう、今のオレは加藤鷹やチョコボール向井やヘリコプターマンに負けないぐらいだからな)

心の声でAV男優の名を出し張り合おうとしていた。

謎の影に何の自信があるかは謎なのだが・・・

(ヘリコプターマンみたく回転プレイもいいだろう・・・

フフフ・・・

愛人ハーレムが完成するのが楽しみだ・・・)

謎の影は誰かが来たのを見た。

そこには何らかの事情でマウンテン氏だった。

((マウンテン)さん‼

ヒドイな~‼

おれが誘った時は断って、あの二人の時は良かったのか⁉

許さ~ん‼

あの二人を我が松崎神拳で始末してやる‼

動きいいし、何かムカつく・・・)

嫉妬心にかられた謎の影・・・

日サロ下は憎悪に顔が歪んだ。

りゅうとバックスに日サロ下がムカついているとK林さんが席から立ち上がった。

どうやらトイレに行くようだ。

それを見逃さなかった日サロ下はK林さんに合わせるように蜘蛛のように素早く動き、トイレに向かった。



トイレは客が多いせいか何人か並んでいた。

5分位したか、ようやくK林さんの番に回って来た。

女性は男性とは違いトイレが長い。

5分ぐらいは早いほうであろう。

「ようやく入れたわ」

トイレのドアを開けるとそこには日サロ下がすっぽんぽんで腕を組んで便器に座った。

ちんこが立っており、その大きさは尋常ではなかった。

サプリを飲みまくった結果がこうであろうか。

「きゃああああああ!!」

挿絵(By みてみん)

いきなりの事に絶叫するK林さんよそに日サロ下はK林さんの腕を掴み、強引にトイレに引き連れこんだ。

それを見た客がトイレのドアをドンドンたたいた。

「どうしました⁉」

「何があったの?」

「いや、女子トイレに誰かがいて、おばさんが一人引き込まれた」

「警察呼ぼう」

店員が電話の方に駆け寄り、110番に電話した。

そしてトイレでは・・・

「(日サロ下)さん⁉

何やってんの?」

「いやたまたま通りかかったらK林さんがこの焼き鳥屋に入って行くの見たから」

「だからって、こんなところですっぽんぽんで・・・」

「ちょっといい?

ぬんっ!!」

日サロ下はK林さんの両方のこめかみを突いた。

「今日はトイレで・・・」



「あれ?K林さん、遅いですね?」

K林さんがトイレに行って15分を経っていた。

「女性のトイレですからね、待つのに時間かかるんじゃないかな。」

「そうですね」

「でもさっき悲鳴が聞こえたんだけど」

Hちゃんが何かおかしいなと思いながら言った。

トイレの方から聞こえてきたのは悲鳴が聞こえてきたのはわかっているようだ。

その悲鳴は店中に響いたようだ。

「俺、トイレ行ってくる

ついでに何が起きたか見てくる」

りゅうが立ち上がって退いてもらってトイレに向かった。



「どうしたんですか?」

トイレ前の騒動を前にりゅうがたまたまいた客に聞いてみた。

「おばさんがいきなり悲鳴を上げて、トイレの中に連れ込まれたんだ。

店員が警察呼んだところだから」

「そのおばさんってどんな人?」

「よくはわかんなかったけど、背は小学生並みに小さかったかな」

りゅうはそれを聞いてピンと来た。

「うん、わかったからありがとう」

「どうも」

(もしかして、K林さんかな・・・

しかしおばさん相手に何考えてんだろ?)

りゅうがそう考えてると店に警察官が二人やって来た。

「どいて下さい!」

お巡りさんは人波をかき分けるかのように女性トイレの方に近づいた。

そしてドアの前についた。

「警察ですが、どうしたんですか?」

お巡りさんのひとりが女子トイレのドアを叩いた。

しかし何の反応もなかった。

「何があったんですか?」

警官がいくら呼び掛けても反応はなかった。

しかし、変な声が聞こえて来た。

「何か変な声が聞こえてきましたが・・・」

「確かに聞こえてきたね・・・」

「喘ぎ声みたいなのが」

(喘ぎ声・・・

何かイヤな予感がする・・・)

喘ぎ声だと聞いて全身がぷるぷる震えるりゅうであった。

これじゃイヤな予感するのは当然である。

「男子トイレは使えますかね?」

我慢出来なくなったのか、一人のオッサンが店員に訪ねて来た。

「ちょっと待って下さい。」

声をかけられた店員がお巡りさんに尋ねた。

「お巡りさん、男子トイレの方は大丈夫ですかね?」

「なんともないなら大丈夫ですよ」

「男子トイレはなんともから大丈夫です」

「どうも、じゃあ使わしてもらうわ」

オッサンが男子トイレのドアを開けようとした・・・

しかしそこはとんでもない光景だった‼

何と‼猥褻物陳列罪で捕まったはずの萩原とカッパと木の実ナナ風のオバサンがいた‼

カッパは当然裸だが、萩原と木の実ナナは全裸であった‼

何かいかがわしい事をやっていた。

萩原のけつにはカッパが顔を突っ込んでいた。

萩原と木の実ナナは合体していたようだった。

それを見たりゅうやほかの客は完全にポカーンとした。

オッサンは静かにドアを閉めた。

「何じゃ今のは~‼」

ツッコミたくなるのは当然である。

あーいうのを見せられると・・・

「どうしたんですか?」

お巡りさんがオッサンに話しかけた。

「変な兄ちゃんとカッパとババアがプレイしていたんだ!」

「何じゃそりゃ」

お巡りさんは笑いそうになって男子トイレのドアを開けた。

開けたら誰もいなかった。

「酒の飲み過ぎじゃないですか?」

「そんな事ねーよ」

なんだかんだしてると女子トイレのドアが開いた。

そこからふらりとk林さんが現れた。

「大丈夫ですか?」

慌てたお巡りさんがK林さんに話しかけた。

「どうしたんですか?」

「あなたが何者かにトイレに引きづりこまれたって言うんですよ。」

「確かにそうだけど・・・

何があったっけかな?」

何とここ20分の事は記憶にないというのである。

男子トイレのカッパ達の件といい、それにはさすがにお手上げであった。

しょうがないので店じまいとし、お巡りさんは鑑識を呼んで何か証拠でも探すことにしたのであった。

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