プロローグ
「………」
「………」
「…フゥー」
僕は日課のネット小説を読んでいた。
最近のお気に入りは貞操観念逆転系のヤツだ。
「……寝るか」
ここで僕の話をしよう。
僕の名前は東 悠人。17歳の高校2年生だ。
僕はモテない。最近だと女子と目が合っただけですぐに噂される。ほんとに憂鬱だ……
学校やだなぁ
『……ト…ん。ユ…トさ…!ユウトさんっ!』
「んをっ!……何?誰?」
つかここどこだ?
『はい、私は女神の「マジっ!?僕死んだ?んじゃ転生の方向でお願いしますっ!できれば貞操観念逆転の世界でっ!」使いの……はい?』
「僕死んだんですよねっ?それで転生するけどいいかってわけですよね?」
『まぁ…そういう事ですけど……わかりました。転生する世界は貞操観念逆転の世界でいいんですね?』
「はいっ!お願いしますっ!」
『分かりました』
『終わりました。説明とタイプはどうしますか?』
「お願いします」
『はい。まず説明ですが、あなたが行くのは今から240年後の地球です。第三次世界大戦そして第四次世界大戦を得て一時期男女比が1:500ほどになりました。その後政府の対策を得て男女比が1:200にまで回復しました。それから……』
「ちょっとまって!その話まだ続く?」
『はい。あと2時間ほど』
「んじゃいいです。タイプ?をお願いします」
『そうですか。タイプの事ですが転生後の話となります』
「転生後ですか?普通に転生するんじゃないんですか?」
『大まかに言うとそうですが細かく言うと違います。転生する方法に違いがあります』
「転生方法ですか?」
『はい。まず一つ目は自殺などの理由で死んだ人の中に入る方法です。これのメリットはすぐに行動出来ること。最初からある程度の設備が整っていることです。デメリットは自分の周りの関係が分からないことです』
「フムフム、大体の小説はこうですね」
『はい。二つ目は生まれてくる前の身体に入ることです。メリットは自分で人間関係を構築できることで、デメリットは自由にできるまでが長いことです。』
「……終わりですか?」
『はい。どちらにしますか?』
「…二つ目の方でお願いします」
『分かりました。では、ご武運を』
「えっ?ちょとまっ…」
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『終わりましたね』
『女神様ー』
『なんでしょう?』
『さっきの方は?』
『次の転生者の方です』
『なかなかイケメンな方でしたね、どうして転生したいなどと思っていたのでしょう?』
『イケメンすぎて周りの女の子たちに避けられていたようですね。それをモテないと思っていたのでしょう』
『よくある勘違い系なんですね。まぁ、向こうに行けば無理にでも気づくでしょう』
『そうですね』
……うまくやってくれればいいのですが…
向こうの世界をお願いします。
アズマ ユウトさん。
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あっやべ、転生先のことと自分の顔のことと名前の事聞くの忘れてた
ま、いっか
夢にまで見た異世界転生だ。次はモテモテになるように祈っておこう。