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花宝石の箱庭  作者: 琴花翠音
第一章 神の力を求めて
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作戦会議

「…これから行動するのはいいが…どうする?」


 作戦を練っている中、マーベラは困った様子を見せ、その言葉と同時に全員がエレンの方を見やった。


「えっ…私? もちろん一緒に…」

「ダメだ、危険すぎる。エレンは司令官たちが迎えに来るまで、この部屋から出ない方がいい」

「そんな…!」

「今、魔法も使えないんだろ? 一緒にいたら、あいつの思うつぼだ。ここでキミーさんかメリヴァについてもらっていれば安全だから…」

「エレンさん、グラッツはあらゆる手段を使ってでもあなたを狙ってきます。どんなに優秀な方がそろっている中にいても、ほぼ必ず捕まると思っていいです。ガーデンの皆さんが到着するまでここにいてください」


 アールとエヴィで、エレンにこの場に留まるよう説得する。側でセーラも、心配した面持ちで自分の姉を見ていた。二人からの説得にエレンは、悲しそうに俯き小さく頷いた。しかし、そこへメリヴァが割って入り提案した。


「司令官たちは、他に捕まっている人を保護するためにしばらくはこちらに合流できないそうだけど…それでもここでエレンを待たせて大丈夫なの?」

「え…」

「マジかよ…」

「さすがにそろそろこの部屋にかけられてる持続魔法も薄れてきてる…あまり長居はできないぞ」

「ま、そこはお任せするけど…一緒に連れていって側で守るのか、敵にいつ気付かれてもおかしくないこの部屋で辛抱させるのか…」

「………くっ…」


 メリヴァの提案に、アールは苦渋の決断を迫られる。頭を抱えるアールに、周りも不安げに見守る。そして、ゆっくり顔を上げ、決断の結果―…


「…わかった…エレンも一緒に連れてグラッツのもとへ向かう…」

「そ、そうか…」

「! いいの…? アール…」

「あぁ…ただし! 絶対俺たちから離れないように。それだけ守ってくれればいいさ」

「あ、ありがとう…」

「マロウとミントも、お前たちは絶対無言。鳴き声を聞いてミュレーがいると知れたら、お前たちも狙われるからな」

「「みゅ!」」


 アールからの忠告に、二匹のミュレーは共に口を手で隠すような仕草を示した。それを確認したアールも頷き、向き直る。


「それじゃあ…そろそろ行くか」


 アールのその一言に一同も頷く。エレンを中心に陣形を取り、慎重に部屋を出た。…とほぼ同時に、また一人、一同にぶつからん勢いで走ってきた。その様子を見たマーベラとヘラスは、小さく「げっ…」と漏らしては、その人物から目をそらした。

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