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花宝石の箱庭  作者: 琴花翠音
第一章 神の力を求めて
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襲撃犯の正体

 扉の向こうへ背を向けた状態で息を潜め、再び相手の出方を伺うエレン。すると扉の向こうから、二人の男性の声が聞こえてきた。


「…なあ、まだ起きてないんじゃねぇの?」

「でも、俺らがここで待ち続けるのも時間の問題だぞ」

「そうだけどさぁ…」

「あまり大声も出せないから、手短に済ませねぇと…エレン! エレン・ティリアス! 起きているのなら、返事をして欲しい。君に何かをする訳じゃないんだ。ただ、話を聞いてもらいたい」

「…おい、それ傍から聞いたら、逆に何かするフラグだぞ…」

「えっ!? そうなの!?」

(この声…何処かで聞いたことがあるような…でも何処で聞いたんだっけ…?)


 聞き覚えのある声にエレンは少し警戒を解き、力を抜いた。その様子を見ていたミントも威嚇をやめ、ベッドの上に座り込む。意を決して扉を開けようと、ノブへ手を伸ばすエレン。すると、扉の向こうから、また別の声が聞こえた。


「…何してるんですか、二人とも…」

「「うわぁっ!!」」

(あれ…? この声…)

「…エヴィ君…?」

「あ、エレンさん!」


 気付いた時には、エレンは何の躊躇いも無く部屋の扉を開けていた。扉を開けた先には、先ほどの声の主であろう少年ら三人が、軽く驚いた表情でこちらを見ている。そのうちの一人、エヴィはすぐに安心したような笑顔になり、エレンに対し軽く会釈をした。そんな様子を見て驚いていた他の二人に対しても、エレンはもう警戒していなかった。


「えっと…確か以前お会いしました…よね…」

「へっ!? あ、あぁ…あれは…会ったというか…」

「オレらが仕掛けたって言う方が正しいような…」

「エレンさん、こちらマーベラさんとヘラスさんです」


 どこかしどろもどろしている二人をよそに、エヴィは丁寧に彼らを紹介した。するとエレンは、柔らかく微笑み、快く三人を部屋へ招き入れた。


「以前の襲撃や皆さんがエデンに居る理由は、何か事情があるんですよね? とりあえず、部屋でお話を聞かせてください…あ、私の部屋じゃないので、こんなこと言うのもおかしいですが…」

「え…そんな、俺らのこと簡単に信じちゃっていいの!?」

「騙してるかもしれないんだよ!?」

「お二人はそんなことしませんよ。だってエヴィ君がいますし、それに、あの襲撃の時から、アールの知り合いだということは気付いてましたから」

「「お…お察しの通りで…」」


 エレンの推測に唖然としている二人を見て、傍らでエヴィが声を抑えて笑っていた。そして促されるままに、三人は部屋へ案内された。


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