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8ー8 家族

 8ー8 家族


 国を守護する4つの柱の一柱が失われたことでラフニノフ王国の南部地方では、魔族による被害が増加していた。

 このまま放置するわけにはいかず、王国の騎士団が対応するために派遣されたとメイアから聞いたあたしは、混乱していた。

 あたしがルードレール伯爵を殺しちゃったからみんな、困ってるんだ!

 ますます落ち込むあたしを慰めてくれたのは、ミランダ先生だった。

 ミランダ先生は、ちょくちょくあたしの部屋を訪れては、このカリスプールの名物の串焼きとか焼き菓子とかを届けてくれた。

 メイアも。

 あたしのためにカリスプールの面白い話とかをしてくれた。

 それでもあたしは、元気がでなくて。

 そんなある日。

 メイアが姿を消した。

 あたしのために街に買い物に行ってくれたままメイアは、戻らなかった。

 普通に考えればメイアに力で敵う者はそんなにはいない。

 だから、あたしたちは、油断していたのだ。

 ここは、メイアの生まれ育った街だということを失念していた。

 さすがにメイアが消えた翌日、あたしは、異常に気付いてダルメスに相談した。

 ダルメスは、ランディーノと一緒にメイアを探しに行ってくれた。

 メイアは、すぐに見つかった。

 カリスプールの貴族街の外れにある没落した貴族の屋敷の納屋に閉じ込められていた。

 普通ならメイアが自力で逃げられる筈。

 なのに逃げてこないのは、なぜなのか?

 あたしは、不安だった。

 あたしが不甲斐ないからメイアも嫌になったのかも。

 そんなことを思いながらあたしは、そのままダルメスたちに頼んでメイアの様子を見張ってもらうことにした。

 ダルメスの話では、メイアは、食事もろくに与えられず、納屋に閉じ込められているらしい。

 しかも隷属の首輪をされているとか。

 あたしは、初めて出会ったときのメイアのことを思い出していた。

 あのときもメイアは、家族の手で奴隷商人に売られていたのだ。

 ダルメスたちから話を聞いてあたしは、ちょっとイラついていた。

 なんでメイアは、逃げてこないの?

 メイアのこと、叔父さんに相談したかったけど叔父さんは、忙しいみたいでなかなか話もできなくて。

 こうしている間にもメイアにもしものことがあったら。

 あたしは、ダルメスとランディーノに案内してもらってメイアの家に行くことにした。

 宿からメイアの実家までは、かなり距離があったのでランディーノが馬車を用意してくれた。

 あたしは、胸が騒いでいた。

 メイアが心配で!

 また、酷い目に会わされているんじゃないかと思うと気が急いた。

 馬車でメイアの実家に向かったあたしを出迎えたのは、メイアとはちっとも似てないメイアの家族たちだった。

 メイアに会いに来たというあたしにその連中は、媚を売るような笑みを浮かべる。

 「あれは、売り物ですからね。ただでお渡しするわけにはいきません」

 そう言ったのはメイアの母と名乗る人だった。

 あたしは、すっかり胸が悪くなった。

 こんなところから早くメイアを連れて帰らないと!

 あたしが持っている全財産である金貨30枚を渡すとメイアの母親は、すんなりとメイアをあたしに売った。

 あたしは、納屋にいるメイアを迎えに行くとメイアは、ぐったりとして納屋に横たわっていた。

 

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