4ー8 学園編入
4ー8 学園編入
あたしは、『西の魔女』の城から戻ると次の日から学校に登校した。
久しぶりの学園にあたしは、気分が弾んでいた。
メイアとダルメスも一緒。
そして。
馬車の隅っこに隠れるように座っているマリカさんがあたしにもごもごときいた。
「異世界の学校なんて・・大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だよ」
あたしは、マリカさんに頷いてみせる。
「ちょっと学園内では、居心地悪いこともあるみたいだけど、みんな、飾らないいい人たちだから!」
マリカさんは、あたしと一緒に魔法学園に通うことになった。
あたしは、マリカさんの処分をどうするかきかれてあたしと一緒に魔法学園に通いながら教会の仕事を手伝ってはどうか、と提案した。
その結果、マリカさんは、教会預かりとなることが決まった。
マリカさんは、光属性の魔力を持っており、治癒魔法の才能があることがわかっていた。
だから、学園に通う合間に教会の診療所で仕事を手伝うことになった。
マリカさんが不安だろうからあたしもしばらくは、教会に通って一緒に診療所のお手伝いをすることになっている。
でも、治癒魔法も使えないあたしに比べれば、マリカさんは、診療所から歓迎されていることだろう。
最初、マリカさんは、特別クラスに編入する予定だったけど、あたしと同じ普通クラスに変更された。
これは、マリカさん本人の希望ということらしい。
教会は、行政区画にあるのであたしたちは、学園へ登校する途中にマリカさんを迎えに来た。
マリカさんは、立派な馬車にも驚いていたが、あたしの従魔のダルメスにも驚いていた。
実は、学園の編入時に従魔の召喚を行っていたのだが、マリカさんは、可愛らしいハムスターみたいな魔物が召喚された。
この時、あたしの召喚に邪魔されて従魔の召喚ができなかったメイアも召喚の儀式を行っていた。
しかし。
メイアは、何も召喚することができなかった。
叔父さんがいうには、すでに体内に召喚した幻獣がいるので魔物が恐れて近寄らないのだということだった。
「常に召喚した魔物が実体化しているなんて、すごいことなんでしょう?」
マリカさんがおどおどと訊ねた。
ダルメスは、鼻の穴を膨らませている。
『我をその辺の魔物と一緒にするでないわ!』
ダルメスは、あたしの肩にのって偉そうにマリカさんに言った。
『そもそも我は、魔物などではない!我は、古代竜の王じゃからな!』
マリカさんを『守るため』にあたしは、マリカさんをテイムしていたから、マリカさんもダルメスの言葉が理解できる。
ダルメスの偉そうな態度にマリカさんは、目を丸くしていたが逆らうことなくうまく合わせてくれていたので、ダルメスは、マリカさんのことがお気に入りだった。
『心配しなくとも、お前を害する者がいれば我と我が主がお前を守るから安心せよ』
ダルメスの言葉にマリカさんは、くすっと、笑った。
あたしは、マリカさんの笑顔にホッとしていた。
これからは、マリカさんにもいいことばかりであることを祈りながらあたしも一緒に笑った。




