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英雄と悪役

布教するための大雑把シナリオを書きあげ

全体神に出して伺いをたててみる

それを読みながら全体神が語る



「こういったシナリオは、どこの小国神も書いておる


 まずは現時点での国民性というものが、どんなものか

 それを本当に理解しておるか?


 それを理解するために、まずはの

 現時点の住民気質が形成された農村に閉じた世界


 その時代で実験してみては、どうじゃろうの?


 主要な登場人物は、そうじゃの



 国教の敬虔な信者であり

 国教の宗教倫理観からして清く正しく美しく強い村の英雄


 そして、その英雄に滅ぼされる

 国教の宗教倫理観からして邪悪で醜く英雄より弱い悪役


 その二人の人間の人生、いや人生全てで無くて良いか

 悪役を倒して村の英雄として賛美されるようになるまでを

 実況中継カメラマンのように見つめる

 其方の分神である農村の村長



 この3人でよかろう



 その時代にあった物語を村にいる家の家長が

 子々孫々に至るまで語りつぐような素晴らしいものになって


 村の衆が誰しもが


 国教の敬虔な信者であり清く正しく美しく強い村の英雄

 の人生を模倣して自分も英雄になりたがって


 邪悪で醜く英雄より弱い悪役のようには成りたくないと

 忌むべき存在として忌避するようになったとして


 それが先祖代々、村の一族に伝わっていくとして

 どうなるものなのか?



 村長一族に村人の住民気質を扇動させながら

 自分の思い描いた通りになるかを確認してみるが良い」



『は、仰せの通りに』



・・・・



というワケで時代を数百年、遡って


国内に一番多かった農村へ


自分の分身のような存在にする村長一族の

正義の味方と悪役にする存在と同年代の子供に眼をつけ


自意識が固まって物心がつく前に

親とか周囲の人々の意識の集合体から

自意識が発生する前に分神、

いや分身としての意識を植え付けてみた。



子供の頃から、学ばされる事は農村で生産される作物の

何割かを税金として国に物納するための手続きについてとか


梅雨時期の豪雨、晩夏や初秋の台風時期の

河川の氾濫や土砂崩れ対処のための

土木工事や作業指示方式とか


小作人として地道に身の程を弁えて

同じ事の繰り返しをして先祖代々、生きていくのが

当たり前だし、他の生き方は出来ないと

思い込ませるためというか思い知らせるために

自意識が固まる頃から刷り込む子供組での村人教育とか


先代村長の嫡男である父親の村長や

その兄弟で分家な村三役の視点から

代々、語り継がれてきた村の歴史


あれや、これやと勉強させられる


同じ年代の子供も野良作業の手伝いの合間に

集められるが、それらの子供と一緒に学ぶのは



 国教の勧善懲悪な倫理観を基本とした道徳教育



 遥か彼方の昔、戦国時代に、普段は農村で百姓をしていて

 戦になったら兵隊として徴兵され

 戦場へ行かされていた頃から伝わる各種体術を身に着け


 無法な余所者や野盗が出現した時や

 野生動物が出現した時のための撃退訓練も兼ね


 野良作業を気合いと根性で毎日するための

 体力をつけさせるためでもある体育教育



 後は税金として農産物を物納する事は

 村人の国民の義務であり、その義務をはたすために

 生きるのが当たり前なのだという言い聞かせ



そういった義務教育が少し施されるだけで

後は家に戻って家長に言われた通りに野良作業


本当に何事も無く地道に同じ事の繰り返し


唯一の娯楽が秋に農作物の収穫が終わった後の祭りと


誰かが死んだ時に村の皆の衆が総出で行う葬儀ぐらい


農村内の家と家のつきあいが固まっているので

誰の家の娘が誰の家へと嫁に行くとかは

家長同志の話し合いで決まっていくので

農村から税金を取り立てていく

王族だか貴族だかの雲の上の存在のような人々が

やっているという大々的な婚礼儀式とかは無い


嫁にきた女が子供を孕み易くするための

家長が決めた家での習慣が少しある

娯楽が少ないので子作りが娯楽となってしまう

という家もあるようだ。



・・・



といった村の現状を確認した後


布教シナリオ「スケープゴート」の主役二人


正義の味方と悪役の二人と自分の分神が

同じ子供組で過ごす日々が始まった



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