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軍神

国王になった一族が食道楽だったという事もあるのかもしれないが


”真っ先に整備するのが、自分達の飲み食いを安定させる事?”


という疑念が湧きはするものの


「食料自給率が下がって、植民地時代のように

 外国に食料品の値段から供給量までを握られ


 主食に多額の税金を上乗せして集めた税金を

 宗主国の国営銀行が宗主国の国債を買って

 事実上、収納してしまうような結果となる事は

 二度と、あっては、ならない


 食料政策こそ国の基本だ」


と語った王の言葉の下、結構に巨大な役所が作られ

有能な働き者が集められ、独立国となった数年で

国内の食料調達供給網のようなものの整備が終わった


後は、漁協とか、納経いや農協のような組織の

内輪もめや内部の腐敗を防ぐ程度に

決定権者や影響力・発言力が強くなった人間をチェックして

神託をさずければ良いくらいに産業構造が固まった。


なので、退屈な同じ事の繰り返しが続いていく。


何かのシステムの、日次処理、月次処理、年次処理が

淡々と繰り返されていくかのように

毎日、毎月、毎年、同じ事の繰り返し。


暇だし退屈だ。


そんな暇で退屈な何事も無い同じ事の繰り返しな

平穏な日々が、人間の感覚したら結構な時間、続いた。



・・・



そんな中、全体を統括する神が訪れて来て語った



「あなた、他の小さな国の神を助ける気は、ありませんか?」



『正直、無いです』



「あなた、神ならば、あるのでしょう?

 誰かに救いの手を差し伸べたいという使命感というものが?

 神なのに、それが無いのですか?」



『自分の小さな国が平穏無事に過ごして

 国教の神として自分を崇めてくれるだけで満足なので


 そんな他の小国神の国にも救いを与えて

 崇められたいなんて願望は無いです


 それこそ、おこがましいし

 そこの小国神も、自分だけが国民に崇め奉られたいでしょう?


 全体神の貴方様が言う事なら聞いても


 自分のような、他国の小国神の言う事は


 ”おのれ邪神が何を言うか” の一言で聴かないと思いますよ?


 神としての意地とか誇りとか面目とかあるでしょうし』



「いや、それが色々あったのですよ、その国も


 2大国に挟まれ、どちらかの植民地に何度もされ


 最前線の戦場に何度もされ


 優勢な勢力が入れ替わるたびに

 それまで支配層が反逆者とされて処刑され

 その度に関わった国民も見せしめに虐殺され

 産業基盤整備をする所か、国土は戦乱で荒らされ


 2大国が和睦して武力衝突は終結したものの

 もはや、あの国には何も有りません


 2大国がゲームでもするかのように

 紛争地帯で事件をデッチアゲて紛争を起こし

 最新兵器の実験や傭兵訓練をしているような

 紛争地帯にある国となってしまいました


 もう、神を信じる者などゼロに近くなってしまい

 小国神は虫の息、今にも存在が消えてしまいそうなのです


 可哀想に想うでしょう?


 なんとか、してあげようと想いませんか?」



『そこの国の小国神が復活するくらいに


 戦場になるのが当たり前になってしまった国を

 平和な国にしたいって事ですか?


 ちなみにですが、そこの国って今、国民います?


 いるとしたら、どういう人間が外国へと逃げないで

 残っているんですか?』



「国に残っているのは


 今更、外国へ行って新しく何かを始められない高齢者


 出稼ぎ労働者として外国で働けない女子供


 後は、軍人、各国の軍需産業社員、傭兵


 産業は軍需産業だけで、政権も軍務大臣が首相を兼務


 軍を中心に国が回っていますね」



『じゃあ、神に祈って、神託を受けた通りにすれば


 強い有能で働き者な軍人に成って


 同じ軍人に、”私は貴方のような存在になりたい”

 と賛美されるような偉大な軍人と成れる


 そんな崇め建てられ祭る軍神という存在に

 すれば、いいんじゃないですか? その国の小国神を』



「おー、そうじゃの・・・言われてみれば


 それしか無いか・・・その通りじゃっ!! 邪魔したの!!」



しばらくして、そこの国が、どうなったかを観た


巨大な軍需産業と傭兵派遣会社が主要産業な国になり

軍を中心に回っている国となって


そこの国の小国神は軍神として崇められて存在感を蘇らせた。


余計な、お世話だったのかもしれないと少しだけ思ったが

その小国神も存在が消えてしまうよりは、マシだったのだろう。


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