AIロボット時代へと戻って
AIロボット時代へと戻ってみると
昔々、百姓の皆の衆が農作業をしていた田園地帯では
トラクター・ロボット、害虫排除用の農薬散布ロボット
が野良作業をしていて
農作物を食い荒らす害獣排除用ロボットが
周辺をパトロール
ロボットが故障したり、AIが暴走してしまったりしないかを
見張るオペレーターがモニタリングしながら
設定した通りに農作業が進んでいるかを確認していて
農耕システム運用管理をする数人が
毎年、その時期に稼働するロボットを
天気予報や気候予想にあわせて設定している。
黙々と、淡々と、毎日、毎月、毎年、同じ事の繰り返し
数年が経過すると良い意味での初心が薄れて
内輪揉めを始めてしまうという前例が発生したので
その前例は3年、同じ常態が継続した時だった事から
3年毎に一番、長く農耕システムの運用管理保守の
仕事をした人が次世代新型ロボットの製造販売部署へと異動
代わりに右も左も、わからない若い学校を卒業したばかりの
新人くんが着任するのが当たり前になっていた。
そして、前任のオペレーターからモニタリングなどの
確認作業の作業手順を口頭で説明され引き継ぎ
今迄、オペレーターをやっていた中での一番の古株が
運用管理をする人々の中へと異動
年功序列に今迄通り、いつも通りに淡々とした毎日
まあ、しいて変化があるとすれば
3年前、その前の6年前に、同じようにオペレーターとなった先輩が
自分がオペレーションの作業項目と作業手順に不慣れな時に
毎月恒例の月次処理をしてから、年次処理をする手順なのに
処理が、いつもより多かったために混乱して
年次処理をしてから月次処理をするという
オペレーション・ミスをしてしまって
リカバリ処理をしなければ、ならなくなった運用管理の先輩から
言葉の暴力で袋叩きにあってしまうという洗礼を浴びてしまったので
不慣れなオペレーターが混乱して同じ間違いをするだろうなあ
と思える作業手順書を、そのまま渡して同じ失敗をして
同じ洗礼を浴び、同じように言葉の暴力で殴られて
” ここにいる人間が誰しも当たり前に出来る
確認作業すら満足に出来ないんだから
身の程を弁えて直属の上司の作業指示だけを聴け
自分で判断するな、自分で考えないで
自分より仕事の出来る上司の指示に従って作業に専念しろ”
という事だけを刷り込まれる
いつか、オペレーターが人力で確認作業をするのではなく
作業手順を設定した安価なコストが安い量産型ロボットに
モニタリングと確認作業をさせて、何かの問題が発生した時に
運用管理へリカバリ要請をするようにする予定らしい
現時点でロボットにして人力作業項目を無くしたら
どうなるかのシミュレーターも平行して稼働している。
ひょっとしたら、人力では無くてロボットだったら
人為的ミスによる余計なリカバリが無くてすむかもしれない
というのと更なる人件費コスト削減のために。
・・・
なんとも、ドライな世界になったものだ。
そして、運用管理を卒業した人々が送られるのは
農耕システムの年次処理の運用保守をする
プログラマーが集まるデータセンター
各地の運用保守をする人々から
システム改善要求が送られて
それを要件定義書類という書類にまとめて
今年の天候からしたら
どのロボットを、どの時期に稼働すると
一番、効率的に農作物を収穫でいるかとか
ちょっとしたプログラム修正と
実際に修正したら、どうなるかの確認作業を
プログラマが消化している
後は適正別にデータセンター内の色々な場所へ
ロボットを製造する工場の
製造指図書や工場原価計算、進捗管理表や
外注下請け工場管理などの生産管理システムを
運用保守するデータセンターでの
システム改良と改良結果確認をする部署
ロボット原材料の調達供給網を管理する部署
ロボット販売支援や営業業績管理などをする部署
次世代の新型ロボットのプロトタイプを開発する部署
などなど
とはいえ、プログラマに向いていない人間もいるので
なので労働者適正試験というのが実施され
職務把握能力とか職務遂行能力
職業適性の確認結果によって色んな部署へと振り分けられる
色んな事がAIとロボットで自動化されていて
あまり人力でやる事が無くなっているし
更に自動化して人件費をかけるより
安いロボットを買って稼働すれば、電気代と
故障した時の修理代くらいですむような仕事は
どんどん人間がやる仕事じゃなくて
ロボットがやる仕事になっている
そしで、地道に身の程を弁えて従う指示待ち型の生き方が
農村時代から根付いているので
誰もが何も言わず、なんの疑問も抱かずに
今まだ人力でやっている職種の作業項目と作業手順を分解して
設定した通りの作業しかしない安い量産型ロボットに
その作業手順を組み込んで自動化、システム化していっている
AIやロボットを安く量産できる方法を発明した人が出現して
その量産と拡散を企業努力として実行した
巨大なロボット・メーカーが国の主要産業になっていて
各国の言語で設定できるバージョンにして輸出している
まさか、こんな国になるとは・・・想ってもみなかった。
人間を労働者として使うよりコストがかからないロボットを
最初に発明した人間を輩出したのは
時代を遡って3人の子供で実験した農村地域の
あの村長一族の末裔だった。不思議な事もあるものだ。
いや必然であったのかもしれない。
その低コスト農作業用ロボットの特許が登録された
知的所有権管理データベースには
村長一族の苗字と一緒に
正義の味方候補だったのの子孫と
悪役候補だったのの子孫の苗字も連名で書かれ
3つの一族の姓が綺麗に並んで登録されていた。




