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小さな国の神への転生

ある日、住んでいる地域を巨大地震が襲い

津波に飲まれて一瞬にして死んでしまった。


そして再び意識を取り戻した時

そこには何も無い白い空間が広がっていて

眼の前に神秘的な空気を纏った存在が立っていた


そして、その存在は語る。


「私は世界の全てを統括する全体神


 君には、とある小さな国の神

 小国神という存在になってもらいます


 小さな国の国民が君を神を崇めている間

 神として君臨できます


 ですが、信者が一人もいなくなったら

 君の存在は消滅します 


 信者を増やすためには何をやってもOKです


 何故とか、どうしてとかは聴かないで下さい

 全知全能の神である我が決めた事なので


 では、そういう事で」


そう一方的に語る全体神の存在が

白い神秘的な空間とともに消えると


視界には国王らしき人物が映り

集まった大臣や貴族らしき人々を前に

独立宣言を語っていて


「我が国の国教は、この宗教とする」


という言霊を国王の口から発せられた所で

小国神としての存在として

自分が顕現したようだった。


そして、国王による独立宣言は続く。



「今迄、我が国は大国の植民地でしかなかった


 武力により植民地とされたが

 国際世論の変化によって独立国とされたが


 事実上は経済植民地


 国内の所有権に関する法律、税制は

 宗主国の人間にとって有利な制度


 国内有望産業の企業グループ経営層は宗主国の人材


 中小企業や農林水産業などの同業者団体も

 将来性のある利権は宗主国にいる支配層に握られ


 我等は労働法により労働者国民とされ

 不平や不満などを抱えても黙って支配層に従い

 身の程を弁え、己の分を知り

 地道に質素に働く労働者として生きる事が全て

 でなければ非国民や国家反逆者とされてきた


 国の制度、法律、各種産業に関する基本政策は

 宗主国が専制君主時代に労働者層を管理統治するために

 制定された帝国覇権国家時代の遺物のような

 恐竜の化石のようなシロモノであった


 急激な変化を恐れる人心が混乱を起こさないために

 最初は、それでもいいかもしれない


 宗主国の支配層に代わって

 我等が労働者層を管理統治するようにするだけで

 大幅な変更は行わなければ良い


 だが、しかし、武力戦争、経済戦争と

 長年に渡って制圧統治してきた宗主国の奴等も

 無策なマヌケなワケでは無い。


 今迄、統治してきて知りえた国内に存在する

 色んな権利を維持管理するための手法


 農地維持、水産資源維持、住民気質

 色んな統治に必要な情報は秘匿していて

 知っているのは宗主国にいる支配層だけだ

 正直、我等は自国の事なのに何も知らないに等しい


 我等と同じように独立を果たしたものの

 その国家運営統治に必要な情報や方策を知らないがために


 国家独立を成し遂げたものの

 武力衝突やクーデターが繰り返されているだけな国


 経済植民地として、国民の、ほとんどが

 元宗主国のグローバル企業の現地法人の社員という名目で

 奴隷のような待遇で安い労働力として扱われているだけな国


 我が国を、そんな国に貶めたくない


 完全な独立国家と成るためには

 国家運営統治に必要な情報や方策を知り

 独立独歩で歩めるようになる事が重要なのだ。」



王様に国教の神として神託を与え

どうすれば良いかを導いて、国家繁栄させれば

この小さな国の神として君臨できて


逆に他の神を信じる反政府勢力とかに

クーデターを起こされて

現政権が推奨する邪神や悪魔とされたら

そういった存在に堕ちるという事が理解できた。


たぶん、独立したは良いのだけれども

クーデターが繰り返されているだけの国では

邪神や悪魔となってしまった元小国神が彷徨っていて

仲間を増やし続けるのが当たり前になってしまったのだろう。


国教の神として飾られている銅像を観てみる

この国の国民にとっては自分は、こう見える存在らしい。


さて、まずは、ここに集結した支配層の夢枕で

どんな神託を授ければ正解なのか?


まずは国内を探訪してみる事にした。


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