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ゲストハウス始める  作者: 七瀬 尚哉


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3/7

シェアハウスからのスタート

海外サイトでの、シェアハウスでの宿泊客募集では、そのサイトは、日本でも、徐々に浸透していて、日本の若者達も、料金が安くて、食事は、弁当を買ってきたり、自分達で食材を買ってきて、それぞれで調理をするので、自然と、宿泊客同士の会話も広がり、その中で、友達になるケースも有り、和気あいあいのゲストハウスになった。

何様、島では初めてのゲストハウスなので、最初島民達は「あんな、知らんもん同士が、泊まる訳が無いわ。あんなんは、高いだけで、こんな田舎に泊まる奴はおらんわ。見てみぃ、直ぐ潰れるわ。」と、噂し合いあった。

しかし、その予想も、ものの見事にはずれ、連日、日本人やら、外国人やらが出入りするようになり、宿泊客からも、「日本国内で、外国人と、話が出来て、英語の勉強にもなり、自然の景色も最高と、徐々に噂が広まり、少しずつだが、ゲストハウス「星空」の知名度も上がってきた。

3組のゲストさんが来る度に昭と華はチェックインの受け付けをしないといけないので、最初のゲストさんが来て、次のゲストさんが来るまで、待っていないといけない。

そんな時、最初に外国人ゲストさんが来ていると、自然と話しかけてくる。

そのゲストさんが、窓から見える海を見て、指をぐるぐる回して訪ねている。

昭は、この海の渦の事を言っているのだと思い、渦は、英語で何て言うのか?考えて閃いたのが、当時話題になっていた、日本から大リーガーへ行った、野茂英雄の投球スタイル、トルネードを思い出して、「ディスシーイズ、トルネード」と言うと、外国人ゲストさんが、頷きながら、「ノーノー、ザッツイズアウォールプール。」と教えてくれて、それからは、外国人ゲストさんには「ディスシーイズウォールプール、ソー、ファーラウェイイズ、デンジャラス」と言うと、理解してくれるようになった。

又、この島には、島民は5000人住んでいるけど、イノシシが、15.000頭居る。と言うのを説明する為、イノシシの事を「ワイルドピッグ」と言うと、それは、「ワイルドボゥ」と言う方が伝わりやすいよ。と教えてくれて、昭の英語力も、徐々に向上していった。

そんなある日、1人の60歳位の日本人男性が、やってきた。当然その日も、外国人や、他のゲストさんも宿泊していたのだが、その日本人男性が、ゲストハウスのレビューに、最低最悪の評価を付けてきた。

内容は、(何人もの人がワイワイガヤガヤ喋り、うるさくて、オマケに、外国人は、半ズボンで、裸足で、上半身裸でウロウロして、最悪な宿だった、もう、2度と来ない)と言う内容だった。

その事を、他の日本人ゲストさんに話すと、「その人は、歳とっているから、ゲストハウスと言うものを知らないんじゃ無いんですか?ホテルと勘違いしているんじゃないですか?そう言う人は、ホテルに泊まるべきですよ。低料金だからこそ、色んな国の人も来るし、そんなのは、気にしないで、放っておいたら良いですよ。」と、言ってくれたので、昭も、少し慰められた。


ある日、1人の70歳位の男性が、3泊4日で、宿泊に来られた。

彼は、フェリーに乗って今治市内を観光したいと言うので、それだったら、ゲストハウスから自転車で20分くらいで、今治行きのフェリー乗り場に到着するからと、昭が持っている自転車を貸してあげる事にした。

翌日朝、チェックアウトをしたゲストさんの部屋の掃除に行くと、彼が、「今日も、今治へいってきます。」

「そんなに今治が良かったのですか?」

「ええ、城下町の落ち着いた雰囲気が良かったので、もう一度ゆっくり観光したいと思いまして。」

などと、話をしていると、後1組のフランス人カップルのゲストさんがチェックアウトの用意が出来たからと、割り込んできた。

そこで昭は、

「今日は何処へ行くのですか?」と尋ねると、2人は、「今日は、村上水軍博物館へ行ってから、昼には、島の鯛を食べて、今治へ行く」と言うので、

「島の鯛は、美味しいですよ。何故ならば、ここの激しい海流に揉まれて、鯛も、マッスルだから、ベリーデリシャスだよ。」と、スマホの英語変換アプリを使いながら教えると、昭のジョークに、2人は大笑いをして、出かけて行った。

そのやり取りを見ていた叔父さんも、薄笑いを浮かべながら「それじゃあ私も、フェリー乗り場へ行きます。自転車をお借りします。」そう言って、出掛けて行った。

昭と華が、チェックアウトを済ませた部屋を掃除して、夕方新しいゲストさんを迎えにゲストハウスに帰ってみると、自転車で今治まで行っていた叔父さんが帰っていた。

「やぁ、帰ってきてたんですか?今治観光は良かったですか?」と尋ねると、「えぇ、お陰様で。」と言ったまま、黙ってしまった。

何か、変な沈黙が流れ、暫くして叔父さんが話し始めた。

「いやー、楽しそうですね。今朝の外国人との会話。意味は分かりませんでしたが、見ず知らずの人と、しかも、外国人と楽しそうに喋っているあなた達を見て私も思いとどまりました。」

「何をですか?」

「実は私、今回、自殺をしようと旅に出てきたんです。」

「えーっ」

「実は、半年前に女房が亡くなり、私1人じゃ何かと大変だろうから、と、息子夫婦のマンションに同居する事になったのですが、やっぱり、息子の嫁さんにも気を使い、嫁さんの方も気を遣ってか、居づらくなって、女房のところへ行こう。

それだったら、綺麗な瀬戸内海で死のうと思い、フェリーに乗って、昨日はダメだったんだけど、今日こそは!と思って行こうとしてた所に、今朝のあなた方の、外国人との楽しそうな会話を見て、世の中、こんな生き方もあるんだ。と思い、辛いことばかりでは無いんだ。と思ったけど、とりあえずフェリーに乗っていたら、息子の嫁さんから、私が突然居なくなったものだから、「昨日は色んな所を探したけれど、分からなかったので今電話をしている。お義父さんが1人で寂しい思いをしているのを感じ取れなかった私を許してください。待ってるから、早く帰って来て。」と言う電話がありました。だから、もう一度、私も頑張ってみようと思います。」と言いながら、涙を流していた。

それを聞いていた昭と華も、突然の告白に驚きはしたものの、2人とも涙を流しながら、

「良かったですね。本当に良かった。これからも色々有ると思いますけど、頑張って下さい。何かあったら、又、いつでもいらっしゃって下さい。私たちで良ければ、いつでも訪ねて下さい。」そう言って、3人で、握手をした。

「ところで、明日は、何時に出られるのですか?」と聞くと「明日は、朝8時のフェリーで、尾道まで行って、それから新幹線に乗って帰ります。」

「それじゃあ、私たちも、7時30分に車で迎えに来ますので、フェリー乗り場までお送りします。」そう言って、次のゲストさんを迎えて、家路についた。

家に帰った昭と華は「辛かったねぇ。でも、良かった。息子さんの嫁さんも、突然の同居だったので、どうして良いか分からなかったのよ。」

「そうじゃなぁ。明日まで、ちゃんと気をしっかり持って頑張って欲しいなぁ。」

「うん、大丈夫よ。嫁さんからも電話があったんだから。」

翌朝、7時30分に、ゲストハウスへ行くと、叔父さんが、ちゃんと身支度をして、玄関で待っていた。

「昨日はすみませんでした。ご迷惑をお掛けしました。」

「いえいえ、とんでもない。私たちも、ゲストハウスを始めて、世界には色んな生き方が有るんだなぁと思い知らされました。人生まだまだこれからですよ。頑張って下さいね。」

フェリー乗り場に着いて、フェリーに乗る時には、3人で、肩を抱いて泣きながら

「頑張ってー。」

「ありがとうございました。」と、涙を流しながら大きく手を振りながら別れた。


ゲストハウス星空のチェックインは、昼の3時から7時の間に決めていた。

その日は、2人の日本人ゲストさんが、夕方6時に入っていて、後の1組は、7人のゲストさんで、昭達は7時まで待っていたけど、一向に連絡がない。

痺れを切らして、サイトに書いている電話番号に電話を入れると直ぐに「あぁ、今電話しようと思っていた所なんですよ。遅くなっちゃってごめんなさい。今、今治のタオル美術館を出た所なので、急いでそちらに向かいます。」

「えーっ、タオル美術館ですか?それじゃあまだ2時間はかかりますが、9時過ぎるんですか?」

「いえ、そんなには掛からないと思います。私たちは、大学の自転車部なので大丈夫だと思います。出来るだけ急いで行きます。」

「分かりました。暗いですから気をつけてお越しください。待っています。」

そう言って華が、

「今、タオル美術館だって。自転車部だって。」

「なんぼ自転車部でも、タオル美術館から2時間では無理やろう。何考えとるんじゃ、非常識も甚だしいわ。コッチから連絡せんかったら、どないするつもりじゃったんやろ。」

昭が頭に来て華に言うと、

「有名な東京のお嬢様大学だったわよ。世間知らずなんじゃない?」

それからイライラしながら待ったけど、9時を過ぎても、連絡もない。仕方がないのでもう一度華が電話を入れると、

「今、しまなみ海道の橋を渡っていますので、もう少し待ってて下さい。」と言って電話が切れた。

結局、彼女達7人が到着したのは11時過ぎだった。

ガラガラとドタが開いた途端に「こんばんはー、やっと到着しました。」と言って、ごめんなさいの誤りも無い。

昭が腹を立てて出て行こうとすると、華が昭を静止して、自分から玄関に出て行って「随分遅かったですね。ウチのチェックインは、サイトにも7時と書いているでしょう?」

「あら、そうでしたか?ごめんなさい。こんなに遠いとは思わなかったものだから。途中で、折角だから、タオル美術館に行こう。となっちゃったものだから。」

華も頭に来たのか、「兎に角、宿長を書いて下さい。」そう言って、全員に宿長を書かせて、2人はサッサと家に帰った。

車の中で2人は「お嬢様大学か何か知らんけど、酷い非常識な奴等やなぁ。最初にゴメンなさいやろ。」

「ホントにそうね。帰って早速サイトに、7時の最終チェックインまで連絡が無い場合は、キャンセル扱いになりますと、書き足しておくわ。」華も、怒り心頭で、興奮して言った。


オランダから4人家族で来たゲストさんが、チェックアウトするので、ゲストハウスに行くと、夫婦と、10代の子供達2人が、朝から汗だくになって昭達を待っていた。

昭達が、ゲストハウスに到着すると、

「凄く良い家で、私たちも、最高の時間を過ごしました。ありがとう。でも、朝ビーチを散歩していると、沢山のゴミが落ちていました。こんなに綺麗なビーチを汚してはダメです。私達が、朝から拾い集めました。だから、ここからは、あなた達がこのゴミを処分して下さい。お願いします。」と言って、彼等の背後を見ると、凄い漂流ゴミの山が、高く積まれている。

それを見た昭と華は、顔を見合わせて「ありがとう。分かりました。」と言うと、

「こんな素敵なビーチは、綺麗にしなくてはね。」そう言って、帰って行った。

後でゴミを回収すると、昭の軽トラックに、山盛り1杯あった。

今までの日本人ゲストさんが、こんな事をした事が無いので驚いたけれど、それからの外国人ゲストさんは、朝の散歩で、ビーチを歩くと、必ず、ゴミを拾ってくる。

ゲストハウスを始めて、外国人が自然を大切にする気持ちを、少しでも日本人も持ってもらいたいと思い、それからの昭と華は、定期的に、海岸清掃をするようになった。


その日は、アメリカ人のゲストさん1人が、やって来て、彼の名前は、ジョンだと言った。

昭は、すかさず、「アイ、ウィル、ビーバック」と言うと、彼は、すごく喜んで、

「アイアム ジョン コナーズ」と言った。

2人は、初対面にも関わらず、お互い大笑いをして、握手をし合った。

華は、不思議そうな顔をしていたが、昭が、「映画のターミネーターの最後のシーンで、ターミネーターが、死んでいく時に言ったセリフが、また帰ってくるよ。と言う意味で、アイ ウィル ビーバックと言ったんじゃけど、そのセリフがカッコ良かって、流行ったんよ。それで、ターミネーターの主役の男の子の名前が、ジョン コナーズと言うて、彼とおんなじ名前やから、2人で、笑ろうたんよ。」

「ヘェー知らなかったわ。」

「アメリカ人なら、大体の人は知ってると思うけどな?」

ジョンと昭は、意気投合して、ジョンは、昭が、ある程度英語が出来ると思い、次から次へと話しかけて来た。

その内、「ディスハウス イズ クール、アー ユー ボート?」と、窓から、裏の海に浮かんでいる漁船を見ながら言うので、昭は、すかさず、

「ノー アイ ハブ ノット ア、ボート」と、言うと、彼は、不思議そうな顔をして、昭を見つめたが、多分分かっていないんだろうと言う顔をして、自分の荷物を片付け始めた。

ん?何か変だな?と思い、昭も、手続きをしながら、よく良く考えると、買うの英語はバイ、それの過去形がボート、と言うのを学校で習ったのを思い出し、そうか、彼が聞きたかったのは、この家は、買ったのか?と聞きたかったのか、と、今更ながら、恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤になった。

その後フランス人の母親と、娘さんがやって来た。

彼女達は、2泊3日だったので、チェックインの受付を済ませ、明日は何処に行くのか?と尋ねると、「明日は、娘の為に、着物の着付けと、習字を習いに行く予約をしているので、そこに行こうと思っている」と言ったので、「場所はどこ?」と尋ねると、「ここから近いから直ぐです。」と言うので、住所を聞くと、廿日市市だと言う。

昭も、その廿日市市は、どこか知らないので、ネットで調べると、その住所は、広島の廿日市市で、しかも、宮島の中だった。驚きのあまり、「ココは遠くて、バスに乗って、新幹線に乗って、再びバスに乗って、フェリーに乗らないと行けない所だから、乗り換えも難しいし、大変だよ。」と言うと、母親が、「地図で見たら近かったから、このゲストハウスを予約したんだけど、こんなに難しくて、遠いとは思わなかった。仕方がないので、諦める。」と言った。

昭と華は、「でも、もう予約もして、お金も払っているんでしょ?」と言うと、「そうだけど、もう、諦めるわ。」と、言った。

あまりにも気の毒になり、昭と華が、話し合い2人に言った。

「OK、それじゃあ、私達が、連れて行きましょう。私達も、宮島は行った事が無いので、丁度良い機会なので、観光方々一緒に行きましょう。」

「それは、あまりにも気の毒だから、いいです。」

「いえいえ、折角の日本旅行に来て、良い思い出を持って帰って下さい。」

「じゃあ、いくら払えばいいですか?」

「お金は結構です。私も、海外旅行へも色々行きましたが、そこで親切にしてくれた国の人のことは忘れていません。だから、今度は、あなた達が、フランスで、困った日本人がいたら、助けてあげて下さい。」「メルシー。」

そう言って、喜んでくれた。気がつくと、横で、ジョンが、その話を聞いていて、

「もし良ければ、僕も後1日延長して泊まるので、明日一緒に連れて行ってくれませんか?」と言うので、「OK、それでは、明日は、皆んなで、広島へ行こう!」と言うことで、そうと決まれば、今日は、もう他のゲストさんも来ないし、明日は、他の予約が入らないようにサイトを閉めたので、今から皆んなで、大三島の温泉に行きませんか?」

「ホント?レッツゴー」

そう言って、皆んなで、大三島の温泉に出かけた。

翌朝は、朝8時から、昭が運転をして、ゲストハウスを出かけて、折角だから、広島の原爆記念館を見学して、お昼には、広島名物のお好み焼きを食べて、廿日市からフェリーに乗って宮島へ行き、フランス人親子が、着物の着付けと習字を習っている間に、昭達は、宮島観光をして、帰りは、遅くなったので、広島市内のピザ屋さんに寄って、ピザを食べて、帰路についた。

フランス人の母親が、「幾ら払えばいいですか?」と尋ねるので、「お金は、貰うつもりは有りません。これは、私達からの、日本旅行の思い出ですので、大丈夫です。」と言うと、2人が「ハグをさせて下さい。」と言って、人生初めてのハグをして、ゲストハウスを後にした。

家に帰った昭と華は、「疲れたねー。でも、あんなに喜んでもらって、良かったね。私たちも、お陰で、宮島観光出来たし、良かった、良かった。」そう言って、ゲストハウスの醍醐味を味わいながら、深い眠りについた。


そんな中、世界各国からゲストハウス星空に来てくれるゲストさんとも知り合いになり、友達も出来、2月はゲストハウスも暇になるので、2人で台湾旅行に行こう。と思い立ち、台湾へ行く事になった。

それも、台湾から来たゲストさんに、「どうやって来たの?」と聞くと、「台湾のLCCタイガーエアーで来ると、安い時には、台湾から日本まで9000円で来られるよ。」と教えてくれてので、ネットで調べると、2月で、岡山から1人12000円のチケットが有った。

早速チケットを購入して、以前から、台湾からゲストハウスに来てくれたゲストさんが、「台湾に来る時には、是非連絡をして。」と言われていたので、台湾に行った時に会う約束をして、岡山からタイガーエアーに乗り込んだ。

夕方の便しか無かったので、桃園国際空港に着いたのは、夕方だったけど、夜の九份に行きたかったので、タクシーに乗って、九份の近くに取ってあったホテルにチェックインをして、九份観光をした。

翌日は、連絡をしていた、以前ゲストハウス星空に泊まってくれた台湾のゲストさんと合流する為に、台北まで移動するのに、バスに乗ったが、バスの中の掲示板に

(喉、マスク、手洗、接触)と言う漢字の文字を見ながら、台湾の人は、綺麗好きなんだな?と思いながら不思議な気持ちを持ちながら台北に着いた。

台北に着いて、ホテルにチェックインをして、連絡をして、待ち合わせ場所に着くと、彼女と男性の友達が待っていた。

直ぐに台北を案内してもらい、夜は、地元の人たちが行く屋台まで、レンタルバイクで連れて行ってくれて、色んな所を案内して貰った。

お土産に、日本で人気のトトロの縫いぐるみを持って行ったのだが、台湾には、日本のアニメが大人気で、トトロや、ワンピースや、魔女の宅急便のグッズが一杯有って、苦笑いされた。

その日は一日中観光案内してくれて、翌日は、自分達で、ネットを調べながら、台湾マッサージや、観光地へ行き、帰りには、地元のスーパーに行き、地元の人たちが買っているものや、美味しいものを聞きながら、スーパーの、買い物袋5袋に一杯の食料品を詰めると、レジの人に、「この近くに引っ越して来たのですか?」と聞かれながら、恥ずかしくて、大急ぎで、ホテルに帰って行った。

日本の我が家に着いて、荷物を開けると、スーツケースから、出るわ出るわ、スーパーで買った食料品の山!

2人で、「当分の間は、作り方を読みながら、台湾料理だね。でも、楽しかったねー。」と言って笑って1週間程過ぎた頃に、中国からコロナウイルスが大流行りで、台湾でも、凄い勢いでウイルスが流行っていると、テレビのニュースを見て、2人は、あの時のバスの掲示板に書いてた漢字が、コロナウイルスへの警告だったんだと、初めて気が付いた。





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