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英雄王レオ・アウルム  作者: 轟十六夜
序章:第七王子レオ・アウルム
1/6

プロローグ

フォルティス暦207年

 

 大陸中央部に位置するフォルティス王国に激震が襲った。

 国民から智王と称され、深く敬愛されていた国王カリストが崩御されたのである。


 その知らせと共にカリストの遺言も第三王子エニグマによって王国全土に布告された。

 

 「時期国王を七人いる王子たちの中からただ一人生き残った者を選ぶ」


 慈愛の王として国民にも自らの子供たちに対しても分け隔てなく接してたカリストの言葉とは到底思えないその布告はしかし、エニグマ王子だけでなく、宰相エプスンと王妃ミューリ(※第三王子エニグマの母にして宰相エプスンの娘)の証言から真実として国中に知らされた。

 国民の中には謀略ではないかとの声も出るが、真偽を知る者たちは第三王子エニグマの陣営だけである。

 

 この出来事によって、栄華を誇ったフォルティス王国は国内で七つの陣営に分かれる混沌の時代へと至った。

 そしてこの戦乱はやがて王国の垣根を越えて大陸全土にも飛び火し、【暗黒戦争】として歴史にその名を刻むことになる。

 

 

 

ーーーかくして、青年は英雄に至らん。

 

 北の地にて、この報せを受けた第七王子レオ

 後の世に英雄王と吟遊詩人に詠われることになる青年は、王としてだけでなく父として慕うカリストの死を受けて心に静かな火を灯した。

 その静火はやがて大陸全土を覆う闇を焼き尽くす大火となる。

 

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