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初クエストと武器屋の定番


「主、起きてください。あと5分と、15分も過ぎましたよ。このままでは朝食が食べれませんよ。」


「朝飯か〜、起きるかぁ〜」


「さ、身だしなみを整えてますので立ってください」


と、着替えから顔洗いまで全部やってくれたので朝飯を食べに行く


「おー!いい匂い」


「主!やっと起きたんすか!飯うまかったっすよ!」


「ふぉうふぁい、ふぉふぁふぉう」


「先輩、食べてからしゃべってください」


「んっ、ふぅ。後輩、おはよう」


「おはようございます、先輩」


「主、お食事をいただいて参りました」


「ありがとな」


「いえ、当然です。」


と、尻尾をブォンブォン振り回しながらフロアが言う。朝は機嫌がいいなぁ


「よし!飯食ってちゃっちゃと金集めないとな!」


「ええ、そうしましょう」


めちゃくちゃうまかった…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さぁ!ついに、今日から俺の華々しい冒険者ストーリーが始まるぜ!」


「主…それを言うと嫌な予感がするのですが…」


「俺も今フラグだなって思った」


「大丈夫っすよ〜、もう何も起きませんって〜」


「だよな!じゃあ良いクエストあるか聞きに行くぞ!」


「おはようございます。クエストの受注ですか?」


「はい、できれば戦闘系でお願いします。」


「では、ギルドカードを見せてください…リュージさん御一行で間違いないですね?ギルドマスターが来たら呼ぶようにとおっしゃっていましたので、ギルドマスターの部屋までお連れします。」


「え、またっすか!?」


「ちゃーんとフラグ回収したよ…」


「ギルドマスター、リュージ様御一行をお連れしました。」


「おや、来たんだぁーね。入ってくれて大丈夫だぁーよ」


はぁ、入りたくない…


「失礼します…」


「そんなにやつれてどうしたのかぁーな?」


「あんたのせいだよ!!」、と言うのは飲み込んで


「ちょっと寝不足で…」


「リュージくん、全く本音が隠れていないんでだぁーよ」


「それで、今日はなんの御用ですか?」


「単刀直入に行くとだぁーね、君は勇者かい?または、それの関係者かい?」


「え?勇者?…勇者!?なりたいです!」


「そんなことは聞いてないんだけども、その反応から無関係のようだぁーね」


「はい、無関係ですよ?どうしたんですか?」


「実はだぁーね昨日、ガイゼアール帝国という国で一ヶ月かけてごく稀に成功する、御伽話のような魔術、勇者召喚が成功した。という知らせが来たんだぁーよ。年々激しくなる魔族の攻撃への対抗策として呼んだが、まーさか成功するとは思っていなかったから、連絡が遅れたようだぁ〜ね。」


勇者…良いなぁぁぁぁ


「まあ、関係ないなら何よりだぁーよ。時間をとらせて悪かったぁーね」


「ほんとですよ!俺たち今日中に金を稼がないと宿に泊まらないんですよ!」


「それは悪いことをしたねぇー」


「なんか良い仕事とか無いですかね?」


「なら、お詫びの印に君たちのギルドランクを上げてあげようじゃーあないか。君たちはBランクは優に超えている実力もあるからね、一旦Dランクほどでどうだろう?」


「良いんですか!!」


「ギルドとしても明らかに実力が突出した人物が低ランクにいると困るんだぁーよね」


「これでなんとか金の目処が立ったな…、よし、そうとなればササっと金集めるぞ!では!」


「失礼致します」


「失礼しゃーす」




さてと、どの依頼を受けるか…


「すみませーん」


「は、はいっ!なんでしょぶっ」


すげぇ、何も無いところで転んでる…

本物のドジ受付嬢だ…


「ふぅ、なんでしょうか?」


「いや、流石に無かったことにはできないだろ」


「っすー、よし!次の方どうぞー!」


「パワープレイだなぁ!おい!」


「やれやれ、しょうがないですねぇ。そんなに私が良いんですか、」


「お前しかいないんだよ!はぁ、、さっき頼んでたおすすめの依頼を…」


無駄に疲れるなぁ…


「あっ、やべっ……自分で探す方がいいと思いますよ!」


「お前今やべって言ったよなぁ!」


「えぇ、言いましたよ!悪いですか!成人してんですから依頼くらい自分で選んでくださいよ!」


こ、こいつ開き直りやがった、、だと!?


「あ、なんでミカが受付やってんのよ!事務が多いとはいえコレだけは出すなって言ったのに!ほら、戻って!」


「あぁーー!事務は嫌ダァ!書類が、文字が私をぉぉぉ…」


「す、すみません、リュージ様。…おすすめの依頼でしたね?こちらに5つありますのでお好きなものを選んで達成後受付へ持ってきてください。」


「あ、ありがとうございます。」


まじでさっきのはなんだったんだ…


「主、先ほど何やら騒がしかったですが大丈夫でしたか?」


「あぁ、ちょっと変なのがいただけだよ…さ、早いとこ依頼を選ぼうぜ」


森の探索、ゴブリンなどの村、巣を発見につき銅貨7枚。

スライム討伐、1体銅貨3枚

薬草採取、フラム草、10本など

森狼討伐、1体銀貨1枚

銀貨1枚下水道の魔物退治が…銀貨4枚!?やっぱり人気ないんだな…


「さて、どれに致しましょうか」


「無難にスライム討伐、と言いたいが報酬がなぁ」


「薬草と森狼なら俺が案内できるっすよ!」



「マジか!よしじゃあ森狼と、余裕があったら薬草採取で決まりだな!んじゃ行くぞー!」


「ええ、行きましょう!と言いたいところですが主、その格好で行かれるおつもりですか?」


「あ、忘れてた」


俺今下ジャージ上はゴングに貰った服だ…


「さすがに防具などは買うべきかと…」


「俺が守りますし別に良くないっすかー」


「備えあれば憂いなし、だ」


「んじゃ、武器屋へ行きますか!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


異世界に来ても学ばない男、近野龍司。


「また迷った…」


「後輩、成長しない」


「はい、その通りです…」


そして、またしても先輩にお世話になってます…


「ついた。ここの鍛冶師、偏屈」


「まさか!あのお馴染みのテンプレを見れるのか!?」


「後輩、うるさい。入るよ、偏屈ー、客連れてきた」


「お!お前がきて良いことがあるなんて珍しいな」


「あと、武器の修理」


「やっぱりまた壊しやがったのか!手入れしろって言ってるだろうが!」


「ふぇ〜ふるふぃふぇ〜」


と、先輩をつねりながらザ・鍛冶師!って感じのドワーフっぽいおっさんが挨拶をしてきた


「こんにちは〜」


「お、あんたがあの猫の連れてきた客か!俺ぁドワーフのアルゴってもんだ」


「俺は、リュージと言います。こいつらが従者の…」


「フロウと申します」


「デンドロっす!」


「兄さんは魔法職か?従者の二人は相当強いな、Aランクレベルはあんじゃねぇか。今日は従者の武器を買いに来たのか?」


「いえ、本日は主の防具と護身用に武器を買いに来ました」


「そうなのか。ま、どうせならお二人さんも見てってくれや!俺ぁあの猫の武器を直してくっからなんかあったら呼んでくれ」


「わかりました!」


ドワーフ鍛冶師、いいなぁ


「さてと、防具かー、あんまりガッチガチには固めたくないなぁ」


「こちらの籠手などはどうでしょう?」


「今回は自分で選ぼうかな、2人とも自分の武器も見てきな」


「わかりました、くれぐれも余計なものは買わないようにお願いします」


うっ、ロングソードとか買おうと思ってたんに…

心読まれてんのか?


「お、おう!」


「では、後ほど」「後でっすー」


「籠手と胸当てと…短剣欲しいなあ〜」


金がないんだよなぁ…


「籠手は…さっきフロウが進めてたやつでいいか、胸当は…このフロッグマンの皮でいいか。」


金を集めてまた来よう…


「アルゴさーん!」


「おーう、すぐ行くぜー」


少しすると煤まみれのアルゴさんが出てきた


「おいしょっ、んでどれを買うんだ?」


「この二つを買おうかと」


「こんな安物を買うのか!?」


なんかめっちゃ驚かれたんだが?


「今ちょっと金欠でして…」


「あの兄ちゃん達で勝てない相手にこんなんあってもなくても変わんねえぞ?」


「一応保険程度ですから」


「そうか…よし、お前らの活躍に期待してこの装備をタダで貸そうじゃねえか」


とアルゴさんが黒光りする籠手と胸当、短剣を置いた。


「そいつはな、黒金っつう金属で出来た武器でな。軽くて丈夫で人気の武器だ」

「えぇ!?そんな、良いんですか、アルゴさん!?それに、今日来たばっかりなのに」


「あんなだがうちの常連の紹介だ!その代わり、しっかり宣伝してくれよな!バハハハハ!」


「ありがとうございます!」


「あと兄ちゃんも冒険者やってんなら、そんな丁寧語じゃ舐められるぞ?もっと気楽に行きな!」


「そうですね、んじゃこれからはタメ口でいくか!」


「おう、そっちのが似合ってるぜ!あ、あとあっちの2人にもこの短剣を渡してくれねぇか?正直あの2人の方が強いだろ?」


「でもあいつらメインが殴る蹴るなんだよなぁ」


「そうか…じゃあ何か欲しいもんがないか聞いといてくれ!」


「了解!んじゃ行ってくるわ!」


「おう!頑張れよー!」


そう言ってアルゴは奥に戻って行った

めっちゃ良い人だなぁ〜


「おーいフロウ、デンドロー行くぞー」


「はいっすー!」


あれ、フロウがこないな…


「フロウー、おーい」


あ、来た


「すみません!ついここの武器に見入ってしまっていました…」


「ここの武器すごいよなぁ」


「ところでご主人、そんな良い武器買える金ありましたっけ」


「これアルゴが無料で貸してくれたんだよ。強い人間が使ってくれたら宣伝になるって言ってな」


「今時そんな良い人いるんっすねー」


「なんやかんやでもう昼時か…何をするにも金だな、早く行くぞ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


勇者召喚の知らせは勿論敵方にも届いていた…


リュージ達が武器屋にいた頃、魔族の国では…


「どうやら、人間が勇者召喚に成功したようです。」


「やはり、あのフィルネアに現れた強力な魔力反応、勇者だったか」


「大変言いづらいのですが…」


「どうした」


「勇者召喚を行ったのはガイゼアールです」


「何!?では、あのフィルネアの魔力反応はなんだ!」


「どうやら勇者以外にも何かが現れたようですなぁ」


「それともう一つお知らせが…」


「今度はなんだ!」


「兎と亀、そして猫が手を組んだようです」


「あの連中が手を組んだだと!」


「それはいささか不味いですな…兎はあの後継ぎ、亀は『島』『山』、がいますからのぉ」


「立て続けに面倒なことを…だがまだ余裕はある、四天王、及び、『虎』起きているならば『森』と連絡を取れ!」


「人間の足止めに魔物暴走魔物暴走(スタンピード)を差し向けて起きましょうか?」


「あぁ、総員至急動け!これは世界が動くぞ!!」




知らぬとこで世界が動き始めていた…

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