登場人物
「木場 霞」
職業:駄菓子屋
冒険者レベル:1
転生前は幹部としてヒーロー達と敵対し死闘を繰り広げていたが、ある時に自分の行いに疑問を持ち始めてしまう。そこからその疑問は日に日に大きくなり自問自答を繰り返し、『火の剣士』火野霧助に敗北したことにより善の心が自分にもあるのだと気付かされる。
そして、ボスと対峙した際に火野を庇い致命傷を負ってしまい木場霞の物語は終わった。終わるはずだった…がひょんなことから「天使」と名乗る人物に強制的に異世界転生をさせられた。
転生後は駄菓子屋として働いている。
第二の人生を生きるのは本人的には嫌だったそうだが、「天使」から何度もやり直しさせられることを伝えられ、仕方なく生きることにした。そんな時にセレンスティアの村長がレベルの高い魔物に襲われているところを助け、村に住まわせてもらうことになった。
木場の生活観について前世では長い間生きていたのと人間に慣れ親しまなかったため、『火野の生き方』を参考にしている。
木場自身が子供達の笑顔になってもらうには食が一番だと言うことに辿り着き駄菓子屋を開く。
とある勇者一行が巻き込まれた一件を解決した事により、勇者一行(主にユーリとローズ)から付き纏われるようになる。
前世で使っていた『アイテム』は命を落としたことが影響しているのか、現在は使えなくなっている。
「メアリー・パーソン」
職業:僧侶
冒険者レベル:5
性格は人懐こい人物であり、職業柄故に人を疑うことがない真っ直ぐな人である。見た目は僧侶として誇りである正装と金髪碧眼の美少女だ。
ユーリの実の妹であるが自分に聖なる魔力があることを知り僧侶の道にすすむ。苗字が違うのは恩師である。王宮直属の僧侶ユリア・パーソンから苗字を受け継いだ。
セレンスティアの近くにあるゾーク森に異変が起きる。その際にユーリ達とはぐれただけでなく、ハイオークに遭遇し襲われそうになった時に木場に助けてもらったことにより霞に「不思議な感情」を抱くようになる。
メアリーの家族には両親と弟と平和に暮らしていた。とある変哲もないある日のこと。兄のユーリと幼馴染のローズと一緒に王国に買い物に出かけている間に故郷が魔物に襲われ故郷や家族だけでなく今までの平和な生活が失ってしまう。
勇者パーティの回復やサポートを担っている。霞ほどではないが彼を基準にするとおかしくなるため、この世界を基準からしてユリア・パーソンの最盛期よりも凌ぐほどの力があるとされるぐらい優秀である。ちなみにローズからも小さい頃から魔法を習っており中級レベルまで使える。
「ユーリ・フローレス」
職業:勇者
冒険者レベル:6
王都の聖剣に選ばれた救世主である。ユーリは同郷である、メアリーとローズに加えて、王都で知り合ったリーリャを勇者パーティとして活動している。
ユーリは妹のメアリーにお人よしがすぎると、悩んではいるが、ユーリも誰かが困っているのなら助けたいと考える勇者の鏡である。
霞がメアリーを助けたのと、凶悪かつ残忍な敵に対して圧倒的な力を見せつけたことにより興味を持ち始める。
故郷を失ったトラウマが影響して、人間を襲った魔物は冷酷に対処するべきだと考えている。
「ローズ・カーター」
職業:魔法使い
冒険者レベル:6
性格はよっぽどの感情表出がないかぎり、たくさん話すことはない。というのも目の前で母親を看取ったことが影響している。魔物に強い恨みはあるものの、無害な魔物なら考え方はメアリー寄りである。
ユーリとメアリーの同郷の幼馴染である。彼女は小さい頃から魔法が得意であり、魔法を使ってよく家事手伝いをしていた。
ちなみに家事スキルは健在だが、部屋の片付けは『超下手くそ』だ!
聖騎士に助けてもらいかろうじて生きていた母親が目の前で死んでしまったため、魔物に大きな恨みはあるものの、考え方は「いい魔物を殺してしまったら、一緒」メアリーよりの考え方である、
「リーリャ・ベイカー」
職業:剣士
冒険者レベル:7
王国都内の出身であり、とある場所でユーリ達三人と出会うことになる。
祖国に尽くすために戦士となり、男性のような口調で話す。彼女は礼儀正しくユーリ達とは別の悩みを持つが、自分の悩みを感じさせないほどに明るく振る舞っている。
しかし、心の読める霞にとってはリーリャの悩みの一端を触れたことにより一時的に警戒されるようになる。
「オルド」
種族:人間
職業:セレンスティア支部『ギルド長』
ルーキーが集う村『セレンスティア』の村長であり、木場のが住んでいる家の大家でもある。
見た目はとてもガタイがよく、右頬にバッテンの傷跡がある。昔は豪快で大雑把出会ったがギルド長の経験を通して、今では丁寧な話し方になっている。
最近では新人冒険者に霞を推薦して回っている。
オルドは元々は『冒険者レベル:9』の人物だった。名誉の負傷により右足を失い現役を引退をしている。なんだかんだで前職で色んな人との繋がりがあり、物語ではこの人がなんだかんだ一番頼りになる。
「ホリー」
職業:弓使い
性格はぐったりと気だるそうな話し方をしている。そのため常に緊張感のない話し合いになる。身長が低く、本人自身「地雷」だと語っている。
『木と風の都』リーフィーの長である彼女は1000年生きているエルフである。たくさんの人間と出会い、今生の別れを経験している。
彼女も元々冒険者であり、セレンスティアの村長であるオルドとパーティを組んでいたことがある。『冒険者レベル:8』の実力者である。
「フォスタ・レオン」
職業:格闘家
とある件でフォスタはユーリ達を追う立場で四人の部下を率いて登場する。『とある一件』王直属の護衛と言うこともあり、ユーリ達からあまりいい印象を持たれていない。
人の動かし方をよく理解しており、心が読める霞は「うまく利用されるだけだ」とマイナスに考えている。
彼はオルドとホリーのまた仲間であり、一人の仲間を冒険で失ってしまった過去がある。フォスタとオルドは喧嘩別れをしてしまい、自然消滅と言う形でパーティも解散している。『冒険者レベル9』である。
「火野 霧助」
種族:人間
職業:ヒーロー
霞にとって人間として生きるきっかけをくれた人物である。敵として何度も対立し合う関係にあり、そしてお互いの人間性について理解していくようになるが、仲良くはなれなかった。
しかし、ある日を境に霞は心を開くようになる。その後は世界に潜む悪の根源を無事に倒すことができた。
烈火のような赤髪で、情熱的な好青年だ。