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157話:1回目の報告

レンデたち4人は、稜線を越えて、ついにオーガ4体の処理に成功しました。だが、グリムドッグ10頭を収納した空間魔法のスペースはすでに限界に達していたため、オーガの全身を収納することはできませんでした。


「スペースがもういっぱいだ」とレンデは苦々しく言いました。「1体しか収納できないので、残りの3体はリュウとマークに処理してもらうしかない。」


リュウ・アケミとマーク・ドレイクは手際よく、オーガの右耳だけを切り取って証拠部位として持ち帰ることにしました。残りの体は、その場に放置するしかありません。


「これ以上は持って帰れないな」とジェシカ・フォードが言いました。「一度、王都の騎士団に報告しに戻ろう。」


レンデたちは、その決定に同意し、空間魔法に収納したグリムドッグとオーガの一体分を確認した後、再び王都に向かうための準備を整えました。空はすでに夕暮れの色に染まり、彼らは王都へ帰る道を急ぐことにしました。


レンデたちは、日がすっかり落ちた頃に王都に到着しました。レンデの驚速魔法を使って脚力を高めた馬は、通常の倍速で走り続け、わずか1日で王都の城門に辿り着きました。


城門に近づくと、常に灯りが点けられており、警備が厳重なことが一目でわかります。門番は4人立っており、内側と外側の両方で物々しい警備が行われています。その様子は、緊急事態であることを如実に示していました。


「特別任務のリュウ・アケミだ」とリュウは門番に告げました。リュウの名前を聞くと、門番たちは即座に反応し、重々しく開門してくれました。


王都の内部に足を踏み入れると、夜の静けさとは裏腹に、街全体が緊張感に包まれていました。騎士団の詰め所に向かう途中、通り過ぎる兵士たちや市民たちもその異様な雰囲気に気づいている様子で、互いにささやき合いながら警戒していました。


詰め所の受付に到着すると、夜遅くにもかかわらず、受付の騎士たちは忙しそうに動き回っていました。レンデと仲間たちは、リュウの名前を再度伝え、任務の報告をするために手続きを進めます。


「報告のために来ました」とリュウが受付の騎士に言うと、裏の作業テーブルに案内された。

「討伐部位を出してくれ」受付の騎士が促す。


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