表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/198

132話:出発の準備

訓練場から数日後、調査部隊の集合地点に集まった傭兵たちは、さまざまな装備を整えながら出発の準備を進めていた。カイロス部隊長の指示により、レンデを含む新たな調査部隊のメンバーたちが集められ、出発に向けた最終的な打ち合わせが行われていた。


その中で、騎士団から一人の騎士が説明に来ていた。彼の名前はアーサー・グラント。彼は穏やかな笑みを浮かべながら、調査の目的と出発の準備について説明した。


「皆さん、ようこそ。今回の調査は第14次調査隊となります。内容はリーヴァルト王国の国境まで行き、さらに王都まで進むという大任を担っていただきます。目標はグリムドッグの生息調査ですが、もし状況が許すなら王城まで進んで情報を集めてください。」


アーサーは資料を取り出し、地図を広げて参加者たちに示した。「ここがリーヴァルト王国の国境です。国境から王都までは約三日、王都から王城まではさらに三日かかります。馬と携帯食料は騎士団が用意しました。希望する方には、携帯食料を配布しますので、必要な方は手を挙げてください。」


参加者たちはそれぞれの役割に合わせて準備を進め、出発に向けての緊張感が高まっていった。


「さて、それでは参加者の自己紹介をしていただきましょう。」アーサーが言うと、参加者たちは順番に自己紹介を始めた。


まず前に出たのは、二人組の一人であるリュウ・アケミ。彼は黒髪に鋭い目つきを持ち、戦士としての経験が豊富なようだった。


「リュウ・アケミです。RANK6の戦士で、剣術と体力には自信があります。今回の調査では、どんな困難にも対応できるよう最善を尽くします。よろしくお願いします。」


彼の隣に立つのは、エリス・グレイ。彼女は明るい金髪と優雅な装備が特徴的で、弓術の使い手のようだった。


「エリス・グレイです。弓術を得意としており、狙撃や遠距離支援が役割です。リュウとは長い付き合いがあり、今回も一緒に頑張りますので、よろしくお願いします。」


次に登場したのは、パーティーの一員であるマーク・ドレイク。彼は重厚な鎧を身にまとい、強靭な体格を持つ戦士だった。


「マーク・ドレイクです。RANK5の戦士で、戦術と防御に強みがあります。どんな状況にも冷静に対応しますので、どうぞよろしくお願いします。」


彼の隣にいるのは、ジェシカ・フォード。彼女は中性的な見た目で、魔法の使い手としての経験が豊富な様子だった。


「ジェシカ・フォードです。魔法の使い手として、攻撃と支援を担当します。協力し合いながら任務を達成できるよう、全力を尽くしますので、よろしくお願いします。」


最後に、一人で参加するレンデが前に出た。彼の存在は他の参加者たちの間でも一際目立っていた。


「レンデです。単独での参加となりますが、魔法の使い手としての実力を活かして、調査に貢献します。どうぞよろしくお願いします。」


レンデが紹介を終えると、アーサーが再び話を切り出した。「リュウ・アケミさんが今回の全体の指揮をとってもらえますか?皆さん、異存はないですか?では、皆さんの自己紹介が終わりましたので、これから調査部隊の出発となります。馬と携帯食料の受け取りを済ませ、準備が整ったら、出発の時刻に合わせて集合してください。」


参加者たちはそれぞれ、用意された馬や食料を確認しながら、調査の成功を祈る気持ちで準備を進めた。レンデは仲間たちと挨拶を交わしながら、これからの任務に向けて心を整えた。


数時間後、全員が準備を整え、馬に跨って集合地点に集まった。アーサーが最後の確認をし、レンデたちは出発の合図を待った。


「それでは、出発します。皆さん、安全な旅を。」アーサーが最後の言葉をかけると、調査部隊はリーヴァルト王国を目指して出発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ