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126話:第一部隊

訓練場での戦闘が終わり、レンデが安堵の表情を浮かべた頃、アレスが横に立ってメロドールを見やりながらにやりと笑った。その笑顔には、レンデの活躍を誇りに思う気持ちが込められていた。


メロドールはその笑顔に軽く頷きながら、「良い戦いだったな」と言った。彼はそのまま手を上げて、第一部隊を呼び寄せるように指示した。すぐに、第一部隊の隊長とメンバたちが集まり、整然とした姿で立ち並んだ。メロドールはその中から部隊長を指名し、彼に向かって言った。「この後、レンデが君たちの訓練に参加することになる。午後の訓練場への出入りを許可する。」


第一部隊の部隊長は、その指示を受けて前に進み出た。彼はレンデに笑顔を見せながら、手を差し伸べた。「私は第一部隊の部隊長、カイロスだ。よろしくな。なかなかの実力者だと聞いているが、どうやらその通りのようだな。」


レンデはその手を握り返しながら、自信と礼儀を持って答えた。「こちらこそ、よろしくお願いします。どのような訓練を行うのか楽しみにしています。」


カイロスは頷きながら言った。「我々は毎日訓練を行っている。正午には第一訓練場に来てくれ。そこでは様々な戦術や魔法の練習を行うから、君にも役立つはずだ。」


レンデはその指示を了承し、カイロスと共に他の部隊員たちと一緒に歩きながら、自己紹介をすることになった。彼は部隊長に従いながら、2人の部隊員と挨拶を交わした。彼らもまた、レンデに対してフレンドリーで、訓練を共にすることを楽しみにしている様子が伝わってきた。


訓練場へと向かう道すがら、レンデは勇気を振り絞ってカイロスに話しかけた。「部隊長、実は私、戦闘経験が乏しくて、特に相手と対峙して魔法を打ち合う局面になると、どうしても緊張してしまって、反応が遅れてしまうんです。場慣れが足りないというか、そういう部分でまだまだ弱点があります。」


カイロスはその言葉に耳を傾けながら、歩調を合わせてレンデに向き直った。「なるほど、その点については理解した。確かに、戦場での緊張感に対応するのは、経験が必要な部分だ。訓練を通じて、その緊張感に慣れ、自然に反応できるようになることが重要だ。」


カイロスはしばらく考え込み、「私たちの訓練では、実戦に近い状況を再現し、リアルな体験を提供することを心がけている。君がその課題を克服するために、適切なトレーニングを提供するつもりだ。まずは、午後の訓練で実際の流れを体験してみると良いだろう。」


レンデは感謝の意を込めて頷いた。「ありがとうございます。これからも精一杯頑張ります。」」



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