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114話:結成された調査隊

募集締切から一週間、レンデは騎士団の募集所に何度も通い、調査隊の人数が順調に集まるのを確認していた。通常、調査隊が結成されるまでには数週間かかることが多いが、今回は報酬が魅力的だったため、予想以上に早く人員が集まった。


「今回は報酬が高いから、いつもよりも早く人が集まってるみたいだな。」と、ある者が話していた。「普段は2週間くらいかかるのに、今回はすぐに集まった。」


レンデはその話を耳にしつつ、慎重に準備を進めた。彼は杖と短剣、ポーション、携帯食料、水など、必要な物資を整え、調査隊の編成に備えていた。今回の任務では、騎士団からも2名が支援として派遣されることになっていたが、調査隊に支給される物資は特になく、報酬のみが支払われるとされていた。


最終的に集まったのは、レンデを含む6人の戦士や斥候と、2人の騎士団員の計8人だった。これにより、調査隊の編成が決まることとなった。


騎士団の指導者が集まったメンバーたちに向かって話を始めた。「こんにちは。皆さんの協力で調査隊の編成が整いました。今回の任務では、全体を2隊に分け、各隊が街道とその周辺を調査することになります。」


隊員たちは緊張しながらも、しっかりと話を聞いた。指導者は続けた。「A隊とB隊に分かれて、それぞれ異なるルートを調査します。各隊には4人ずつ配置され、各自の役割と責任についてはこれから説明します。出発は明朝となりますので、準備を整えてください。」


レンデは、周囲のメンバーと共に隊編成について話し合い、自分がどの隊に配属されるかを確認した。結局、レンデはB隊に配属されることとなり、隊長を務めるのは経験豊富な騎士団員であるアレスで、彼の副官としてもう一人の騎士団員であるリナが任命された。


「よろしく頼む。」アレスがレンデに向かって言った。「私たちはB隊として、街道の北側から調査を始めます。各自、任務の重要性を理解し、十分な準備をして出発しましょう。」


レンデは頷き、B隊のメンバーと共に準備を進めた。彼は、自分が持っている物資や装備を再確認し、出発に備えて最後の調整を行った。


翌朝、まだ薄暗い早朝に、調査隊は王都を後にし、リーヴァルト王国へ向けて出発した。空気は冷たく、緊張感が漂う中で、各隊のメンバーたちはそれぞれの任務に思いを馳せていた。

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